書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ

大阪・谷町六丁目にある海外マンガ(バンド・デシネ、グラフィックノベル)の古民家ブックカ…

書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ

大阪・谷町六丁目にある海外マンガ(バンド・デシネ、グラフィックノベル)の古民家ブックカフェ。おすすめ海外マンガのはなしを中心に映画や趣味のことなどゆるっとご紹介していきます~! HP: https://bookcafe-mori.shopinfo.jp/

マガジン

  • マンガクロスボーダー

    • 6本

    書店員アガサジューンと書肆喫茶moriによる、往復書簡的マンガレビュー。それぞれが愛してやまない日本のマンガ&海外のマンガを熱くおすすめ。毎月、ふたりがひとつずつ記事をアップする予定なので、お楽しみに〜!

ストア

  • 商品の画像

    『海賊たちの黄金時代 死の王の旗の下に』

    原作:マーカス・レディカー 画:デイヴィッド・レスター 訳:笠井 俊和 発行:花伝社 発売:2024年4月22日 A5判 144ページ 原書: Marcus Rediker, David Lester, "Under the Banner of King Death: Pirates of the Atlantic, a Graphic Novel”, Beacon Press(アメリカ) 彼らはなぜ、「海賊」となったのか? 舞台は18世紀初頭、植民地支配と海上交易の全盛期。掠奪を繰り返し、死の王の旗(ジョリー・ロジャー)のシンボルで恐れられた海賊の多くは、最下層の労働者として酷使されることからの逃走を試みた、船乗りたちだった。権力者に抵抗すべく海賊となった彼らは、船上に自分たちのユートピアを創り上げていく。 歴史研究を元に「悪役たち」の新たな一面に迫る、渾身のグラフィックノベル。 自由、尊厳、富をすべての海賊に、平等に―― 「労働のさなかに障がいを負い、賃金をごまかされ、腐った食料を与えられ、専制的な権力をもつ船長によって甲板のそこかしこで鞭打たれていた海の男たち(そして少数の女たち)は、海賊船の上では根本的に異なる生活を築いた。……それは驚くほど平等主義的なものであった。海賊たちは、病躯や負傷のために働くことができない者に掠奪品の分け前を与えることにより、原始的な社会福祉制度をつくり出しさえした」 ──「序文」より
    1,980円
    書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ
  • 商品の画像

    『北極で、なにがおきてるの? 気候変動をめぐるタラ号の科学探検』

    作:ルーシー・ルモワン 画:シルバン・ドランジュ 訳:パトゥイエ 由美子、小澤 友紀 発行:花伝社 発売:2024年4月22日 A5変型判 60ページ 原書:Lucie Le Moine, Sylvain DORANGE, "Le réchauffement climatique - Mission Tara en Arctique”, Editions Milan(フランス) 「この暑さは北極では普通なの?」 「すべてが終わったわけじゃないよ 大人たちにも行動を起こしてもらおう!」 「私たちは世界を終わらせるつもりはないよ!」 「何もしなければ数十年以内には夏に海氷がほとんどなくなってしまう」 北極圏における地球温暖化の影響を調査したタラ号北極プロジェクトでの実際の探査を元に描かれた、気候変動の最前線がわかるバンド・デシネ。 地球をこれ以上破壊させてたまるもんか!――私たちに今、できることは?
    1,650円
    書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ
  • 商品の画像

    『ピロスマニ 放浪の画家と百万本の薔薇』

    作:ギオルギ・ガメズ 訳:児島康宏 発行:書肆侃侃房 発売:2024年4月15日 A5判 88ページ 並製 原書:George Gamez, "ფიროსმანი”, George Gamez Publishing(ジョージア) 私の絵はジョージアには必要ない なぜならピロスマニがいるからだ ――パブロ・ピカソ ピカソが絶賛し、ジョージアでは国民的人気を誇る放浪の画家ピロスマニ。彼がモデルとなった名曲「百万本のバラ」は歌手・加藤登紀子によって日本でも大ヒット、現在も歌い続けられている。 女優マルガリータとの運命的な出会いと失恋、別れ。失意のうちに世捨て人として孤独に人生を終えたピロスマニの人生が甦る感動のグラフィック・ノベル。 ********** ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使推薦!! ニコ・ピロスマニの絵は一度観ただけで心に届く不思議な力を持っています。 愛に人生を捧げたピロスマニは、同時に貧しく世にも儚い生涯を送ることになったのです。 この本では、我らが愛する「ニコ」という人物を垣間見ることができます。 ********** 【あらすじ】 小さな店を営みながら貧しくも気ままに暮らす画家ニコは、街にやってきたフランス人歌手・マルガリータに運命的な恋をする。毎日毎日贈りものを届け、ついには自分の店まで売り払って荷車9台分の赤いバラを贈ろうと思いつく。ジョージアで愛される偉大な画家ニコ・ピロスマニが人生を捧げた、マルガリータへの愛の物語。
    2,200円
    書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ

記事一覧

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年4月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年4月のニュースをご紹介し…

『DUNE デューン 砂の惑星』がスゴかったねという話

みなさん、こんにちは~! 2024年3月15日公開、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督映画「デューン 砂の惑星 PART2」、もう観られましたか? PART1は、映像美のすばらしさ、迫力、ス…

2024年3月新刊邦訳海外マンガリスト

今日も月1回の邦訳海外マンガリストの記事ですが、ひとつお知らせ。 制作に協力した「読もうよガイマン2023」リストを店頭で配布しています。2023年に紙として刊行された邦…

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年3月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年3月のニュースをご紹介し…

書肆喫茶moriメンバーシップ&料金改定のお知らせです!

こんにちは~!!書肆喫茶moriの店主です! どんな仕事でもそれぞれに悩みがあると思いますが、はい、私もいつもいろいろ悩みながらお店をやってます。 こういうのって明…

2024年2月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカDC マーベル その他出版社 ヨーロッパバンド・デシネ ロシア アジア香港 中国 マレーシア 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年2月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年2月のニュースをご紹介し…

アングレーム国際漫画祭2024グランプリ&優秀作品が発表されました!

さて年末年始はフランスのマンガ賞の発表シーズンですが、そのトリを飾るのが毎年1月末に開催されるアングレーム国際漫画祭です! ヨーロッパ最大規模のマンガの祭典、アン…

2024年1月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカマーベル その他出版社 アジアベトナム 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年1月

2024年最初の海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版です。 本年もよろしくお願いいたします。 ドイツの漫画家がパレスチナ、イスラエルの戦争を受けて「Wie geht es dir?(…

韓国で評価されているマンガは?韓国のマンガ賞2023

韓国のマンガというと本当に本当にたくさんのウェブトゥーン作品が日本語で読める今日この頃です! たくさんありすぎて何を読んでいいのかわからないという嬉しい悩み…(…

Fnac France Inter BD賞2024が発表されました!

2024年1月12日にフランスのFnac France Inter BD賞(Prix de la BD FNAC FRANCE INTER)2024が発表されました! フランスの大手書店フナックと、ラジオ情報局フランス・ア…

第17回日本国際漫画賞が発表されました!

2023年12月26日、外務省主催の第17回日本国際漫画賞の受賞作品が発表されました! 日本国際漫画賞は、マンガ文化を通じた国際交流と相互理解を目的に海外でマンガ文化の普…

2023年12月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカDC その他出版社 ヨーロッパバンド・デシネ イギリス アジア台湾 中国 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2023年12月

台湾のアーティスト丁柏晏さんの個展開催2023年の金漫賞で『2073年的電子玩具』が年度漫画賞を受賞し、『ランバーロール06』にも参加された台湾のマンガ家・イラストレータ…

ACBD批評グランプリ2024が発表されました!

こんにちは! 大阪・谷町六丁目にある海外コミックスのブックカフェ、書肆喫茶moriの店主です! 12月ですね。年末ですね。 この季節になると発表されるのが、フランスのAC…

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年4月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年4月のニュースをご紹介します。 バンド・デシネ翻訳者の原正人さんとやっているポッドキャスト「海外マンガRADIO」では、ここで紹介していない海外マンガに関するニュースについてもお話していますので、よかったらこちらもご覧ください。 フランスで大人気のウェブコミック『マリキ』がRPG化『マリキのブログ』として月刊ユーロマンガ

『DUNE デューン 砂の惑星』がスゴかったねという話

みなさん、こんにちは~! 2024年3月15日公開、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督映画「デューン 砂の惑星 PART2」、もう観られましたか? PART1は、映像美のすばらしさ、迫力、スケール感……まさに現代の映像技術があってこそ実現できた映画という印象で、PART2の公開をいまかいまかと期待していました。 なので公開されてすぐのお店の休みの日に観にいきました! どうやらちまたではIMAXで観なきゃダメという意見もあったようですね。私は普通のシアターで鑑賞しましたが、平日の昼間

2024年3月新刊邦訳海外マンガリスト

今日も月1回の邦訳海外マンガリストの記事ですが、ひとつお知らせ。 制作に協力した「読もうよガイマン2023」リストを店頭で配布しています。2023年に紙として刊行された邦訳海外マンガのリストです。ぜひご覧ください! ではいつものように2024年3月に出た邦訳海外マンガを紹介します! アメリカDC マーベル その他出版社 ヨーロッパバンド・デシネ アジア中国 マレーシア 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年3月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年3月のニュースをご紹介します。 バンド・デシネ翻訳者の原正人さんとやっているポッドキャスト「海外マンガRADIO」では、ここで紹介していない海外マンガに関するニュースについてもお話していますので、よかったらこちらもご覧ください。 『台湾の少年』がフランスの文学賞を受賞フランスのギメ東洋美術館によって2017年に創設された

書肆喫茶moriメンバーシップ&料金改定のお知らせです!

こんにちは~!!書肆喫茶moriの店主です! どんな仕事でもそれぞれに悩みがあると思いますが、はい、私もいつもいろいろ悩みながらお店をやってます。 こういうのって明確に正しいやり方もないし答えもない。 日本では知名度の低い海外マンガを気軽に楽しんでもらえる場所としてオープンした当店。しかしコロナに最近の厳しい物価上昇の波にもまれて、いかんともしがたい状況…。 で、ちょっといろいろ考えた末にお店のオープン5年目にしてメンバーシップなるものをスタートしてみようと思います! あわ

2024年2月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカDC マーベル その他出版社 ヨーロッパバンド・デシネ ロシア アジア香港 中国 マレーシア 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年2月

書肆喫茶moriの店主が気になった海外マンガのニュースをご紹介する「海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS」。 本記事では2024年2月のニュースをご紹介します。 バンド・デシネ翻訳者の原正人さんとやっているポッドキャスト「海外マンガRADIO」では、ここで紹介していない海外マンガに関するニュースについてもお話していますので、よかったらこちらもご覧ください。 京都国際マンガミュージアム「アフリカマンガ展」のダイジェスト動画アップ2024年2月18日ま

アングレーム国際漫画祭2024グランプリ&優秀作品が発表されました!

さて年末年始はフランスのマンガ賞の発表シーズンですが、そのトリを飾るのが毎年1月末に開催されるアングレーム国際漫画祭です! ヨーロッパ最大規模のマンガの祭典、アングレーム国際漫画祭! 2024年は1月25日から28日にかけて開催されました。 私は実際に行ったことはないのですが、毎回、参加されているアーティストさん、出版社さん、来場者さんなどの写真や動画をSNSで見ていると、マジで楽しそうでウキウキしてしまいます! 凝った展示やパフォーマンス、それにデディカス(イラスト付きの

2024年1月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカマーベル その他出版社 アジアベトナム 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2024年1月

2024年最初の海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版です。 本年もよろしくお願いいたします。 ドイツの漫画家がパレスチナ、イスラエルの戦争を受けて「Wie geht es dir?(どうしてる?)」プロジェクトをスタート2023年10月に始まったイスラエル軍とパレスチナ・ガザ地区への戦争を受けて、反ユダヤと反イスラムに二極化し、人種差別やヘイトが増大している。こうした状況を憂慮し対話を促すため、2024年1月2日、『マッドジャーマンズ』のビルギット・ヴァイエをはじめドイツ

韓国で評価されているマンガは?韓国のマンガ賞2023

韓国のマンガというと本当に本当にたくさんのウェブトゥーン作品が日本語で読める今日この頃です! たくさんありすぎて何を読んでいいのかわからないという嬉しい悩み…(笑)。 海外マンガを読んでいてそんなときに私がよく使う手が、マンガ賞の受賞作品を眺めてみることです。 ということで今回の記事では、韓国ではどんな作品が評価されているのか、韓国のマンガ賞を見ていきたいと思います。 韓国のマンガ賞として有名なのは多分この2つだと思います。 「今日の私たちの漫画賞」(오늘의 우리만화상)と

Fnac France Inter BD賞2024が発表されました!

2024年1月12日にフランスのFnac France Inter BD賞(Prix de la BD FNAC FRANCE INTER)2024が発表されました! フランスの大手書店フナックと、ラジオ情報局フランス・アンテールが主催するバンド・デシネの賞です! 2024年で6回目となるこちらのマンガ賞。 2023年10月にノミネート20作品が発表され、12月に決定された最終ノミネート5作品の中から、2024年1月12日にグランプリが選ばれました! 2023年の受賞作品

第17回日本国際漫画賞が発表されました!

2023年12月26日、外務省主催の第17回日本国際漫画賞の受賞作品が発表されました! 日本国際漫画賞は、マンガ文化を通じた国際交流と相互理解を目的に海外でマンガ文化の普及に貢献する漫画作家を顕彰する賞で、2007年に創設されました。 過去3年以内に制作された作品を対象に募集され、最優秀賞1作品、優秀賞3作品、入賞11作品の計15作品を選出します。(第17回は1作品後日入賞取り消しとなり全14作品) 今年度から「奨励賞」という賞が設けられています。 昨年度の受賞作につい

2023年12月新刊邦訳海外マンガリスト

アメリカDC その他出版社 ヨーロッパバンド・デシネ イギリス アジア台湾 中国 韓国 ウェブトゥーン単話売り新シリーズ

海外マンガ情報誌「モリマチ。」Web版 海外マンガTOPICS―2023年12月

台湾のアーティスト丁柏晏さんの個展開催2023年の金漫賞で『2073年的電子玩具』が年度漫画賞を受賞し、『ランバーロール06』にも参加された台湾のマンガ家・イラストレーターの丁柏晏(ディン・ブォ イェン)さんの個展が12月2日から15日まで東京のタコシェさんで開催された。 2024年1月6日から21日までは大阪のシカクさんで巡回展が予定されている。 『ローラ・ディーンにふりまわされてる』映画化マリコ・タマキ作、ローズマリー・ヴァレロ・オコーネルのグラフィックノベル『ローラ

ACBD批評グランプリ2024が発表されました!

こんにちは! 大阪・谷町六丁目にある海外コミックスのブックカフェ、書肆喫茶moriの店主です! 12月ですね。年末ですね。 この季節になると発表されるのが、フランスのACBD(l’Association des Critiques et journalistes de Bande Dessinée:バンド・デシネの批評家とジャーナリストの協会)によるACBD批評グランプリです! バンド・デシネのプロたちによるマンガ賞! いつも楽しみにしている賞のひとつです。 昨年のノミネ