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フランスのACBDアジア賞2024のノミネート作品が発表されました!

フランスのバンド・デシネの批評家とジャーナリストの協会(ACBD)によるアジアのマンガを表彰するACBDアジア賞2024の最終ノミネート作が2024年6月14日に発表されました。
フランス語に翻訳されたアジアのマンガを表彰するマンガ賞です。
最優秀賞は7月11日のJapan Expo 2024で発表されるそうです。

ACBDやこの賞については原正人さんとのポッドキャスト「海外マンガRADIO」でも紹介されているのでぜひご覧ください。

基本的には日本のマンガなので簡単にご紹介していきます。

最終ノミネート5作品

『光が死んだ夏』はアイズナー賞2024でも複数の部門でノミネートされていましたね。アニメ化も発表されましたし、アニメが配信されたらさらに海外でも人気が出そうです。

選外のおすすめ15作品

こちらは海外のマンガを中心にご紹介します!

  • 森秀樹、久保田千太郎、酒見賢一『墨攻

  • つげ忠男『Contes du caniveau(どぶ溝からの物語)』

1969年から1974年にかけてを舞台にした、戦後日本社会の悪徳と軌跡を描いた作品を収録。日本語でどんぴしゃの単行本が見つけられなかったのですが、フランス語版のオリジナル編集かもしれません…。

この作品もアイズナー賞2024のヤング・アダルト向け部門にノミネートされていましたね。ちょうどこの6月にTVドラマも放送されています。

作者の一匹魚(Fish Wu)さんは中国生まれで現在マレーシア在住の漫画家。今回選ばれた作品は台湾の慢工出版社(日本語訳もされた游珮芸、周見信作『台湾の少年』(倉本知明訳、岩波書店、全4巻)のオリジナル版の出版元です)から刊行されたものです。

  • 안그람『연애소설 읽는 교수』(Le Professeur qui lisait des histoires d’amour, Angram)

韓国のウェブトゥーンです。『恋愛小説を読む大学教授』といったタイトルのようですが、日本語版になっているのかはわかりませんでした。

アメリカの漫画賞でも最近よく見かけましたね。宮崎駿人気は絶大です。

私も大好きな台湾の漫画家、常勝さんの最新作全3巻です。実写映画化も決定されており、映画公開のタイミングとかで日本語訳されないかなと心待ちにしています。京劇の役者に扮したダークヒロインの復讐劇です。

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毎年思うことなのですが、日本のマンガが多いものの、筆者の知らないマンガ、読んだことないマンガばっかりだなぁという驚き…。最新作から古典的名作までラインアップされているのも驚きです。

グランプリ2024

(グランプリが発表されましたら追記します)

参考資料:過去の受賞作品


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