書肆喫茶mori~海外コミックスのブックカフェ
https://bookcafemori.thebase.in大阪・谷町六丁目にある海外コミックスのブックカフェです。
海外のグラフィックノベルやバンド・デシネ(フランス語圏マンガ)の日本語訳版、情報誌やZINE、関連グッズなどを読んでいただけるほか、一部、販売しています。
美しい色彩、斬新なビジュアル・デザイン、多様な文化にもとづくストーリー……
日本のマンガとは一味違った海外コミックスの世界に触れてみませんか。
『海賊たちの黄金時代 死の王の旗の下に』
原作:マーカス・レディカー
画:デイヴィッド・レスター
訳:笠井 俊和
発行:花伝社
発売:2024年4月22日
A5判 144ページ
原書: Marcus Rediker, David Lester, "Under the Banner of King Death: Pirates of the Atlantic, a Graphic Novel”, Beacon Press(アメリカ)
彼らはなぜ、「海賊」となったのか?
舞台は18世紀初頭、植民地支配と海上交易の全盛期。掠奪を繰り返し、死の王の旗(ジョリー・ロジャー)のシンボルで恐れられた海賊の多くは、最下層の労働者として酷使されることからの逃走を試みた、船乗りたちだった。権力者に抵抗すべく海賊となった彼らは、船上に自分たちのユートピアを創り上げていく。
歴史研究を元に「悪役たち」の新たな一面に迫る、渾身のグラフィックノベル。
自由、尊厳、富をすべての海賊に、平等に――
「労働のさなかに障がいを負い、賃金をごまかされ、腐った食料を与えられ、専制的な権力をもつ船長によって甲板のそこかしこで鞭打たれていた海の男たち(そして少数の女たち)は、海賊船の上では根本的に異なる生活を築いた。……それは驚くほど平等主義的なものであった。海賊たちは、病躯や負傷のために働くことができない者に掠奪品の分け前を与えることにより、原始的な社会福祉制度をつくり出しさえした」
──「序文」より
『北極で、なにがおきてるの? 気候変動をめぐるタラ号の科学探検』
作:ルーシー・ルモワン
画:シルバン・ドランジュ
訳:パトゥイエ 由美子、小澤 友紀
発行:花伝社
発売:2024年4月22日
A5変型判 60ページ
原書:Lucie Le Moine, Sylvain DORANGE, "Le réchauffement climatique - Mission Tara en Arctique”, Editions Milan(フランス)
「この暑さは北極では普通なの?」
「すべてが終わったわけじゃないよ 大人たちにも行動を起こしてもらおう!」
「私たちは世界を終わらせるつもりはないよ!」
「何もしなければ数十年以内には夏に海氷がほとんどなくなってしまう」
北極圏における地球温暖化の影響を調査したタラ号北極プロジェクトでの実際の探査を元に描かれた、気候変動の最前線がわかるバンド・デシネ。
地球をこれ以上破壊させてたまるもんか!――私たちに今、できることは?
『ピロスマニ 放浪の画家と百万本の薔薇』
作:ギオルギ・ガメズ
訳:児島康宏
発行:書肆侃侃房
発売:2024年4月15日
A5判 88ページ 並製
原書:George Gamez, "ფიროსმანი”, George Gamez Publishing(ジョージア)
私の絵はジョージアには必要ない なぜならピロスマニがいるからだ ――パブロ・ピカソ
ピカソが絶賛し、ジョージアでは国民的人気を誇る放浪の画家ピロスマニ。彼がモデルとなった名曲「百万本のバラ」は歌手・加藤登紀子によって日本でも大ヒット、現在も歌い続けられている。
女優マルガリータとの運命的な出会いと失恋、別れ。失意のうちに世捨て人として孤独に人生を終えたピロスマニの人生が甦る感動のグラフィック・ノベル。
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ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使推薦!!
ニコ・ピロスマニの絵は一度観ただけで心に届く不思議な力を持っています。
愛に人生を捧げたピロスマニは、同時に貧しく世にも儚い生涯を送ることになったのです。
この本では、我らが愛する「ニコ」という人物を垣間見ることができます。
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【あらすじ】
小さな店を営みながら貧しくも気ままに暮らす画家ニコは、街にやってきたフランス人歌手・マルガリータに運命的な恋をする。毎日毎日贈りものを届け、ついには自分の店まで売り払って荷車9台分の赤いバラを贈ろうと思いつく。ジョージアで愛される偉大な画家ニコ・ピロスマニが人生を捧げた、マルガリータへの愛の物語。
『マンガって何? マンガでわかる マンガの疑問』
編集・監修:京都国際マンガミュージアム/京都精華大学国際マンガ研究センター
イラスト:ホリグチイツ
発行:青幻舎
発売:2024年4月12日
A5判 144ページ
マンガミュージアムが、マンガ愛を込めておくるQ & A
今さら聞けないマンガの「?」をともに考える、マンガ研究の入門書!
本書は「マンガって何?」の問いに対してマンガの歴史や作り方、広がり方などさまざまな切り口で考える内容です。
意外と知らないマンガにまつわる疑問を考えることで、今まで感じていたマンガの魅力が何倍にもふくらみ、より立体的に楽しめるはずです。
浮世絵から海外マンガ、数字でみるマンガ産業、拡大する電子出版…マンガをとりまくトピック盛りだくさんでご紹介します。
◎マンガとイラストを織り交ぜながら紹介!
本書の登場人(ニャン)物は、京都国際マンガミュージアムで働くことになった新人・ねこ学芸員と教育係のねこ博士。
おっちょこちょいだけどやる気とマンガ愛に溢れるねこ学芸員が、ときに熱く、ときに冷静に、博士から教えを受けながら日々成長していく物語です。
『チョコかバニラか?』
作:ジェイソン・シガ
訳:岩城義人
発行:アリス館
発売:2024年4月2日
B5変型判 80ページ
原書:Jason Shiga, "MEANWHILE”, Harry N. Abrams(アメリカ)
「チョコレートアイスにする? それともバニラ?」
たったひとつの選択で、世界は一変する……
アイスを食べてお腹が痛くなってしまった主人公のジミー。
トイレを借りようと偶然おとずれた研究所で、博士から3つの発明品を紹介される。
過去に戻れる「タイムマシン」、ひとの記憶を読みとれる「スクイッド」
そして、外の世界をスイッチひとつで絶滅させてしまう機械「キリトロン」。
さあ、君ならどの発明品を使ってみる?
ひとつひとつの選択が、物語を幸せな結末に、あるいは破滅へとみちびいていく。
読むたびに新たな物語が生まれる、アドベンチャー・ゲームブック!
『猫と僕の日々 1 だからやっぱり猫が好き』
作:ジェフリー・ブラウン
訳:飛田野裕子
発行:辰巳出版
発売:2014年11月12日
B5変型判 / 108頁 / ハードカバー
原書:Jeffrey Browm, "Cats Are Weird: And More Observations”, Chronicle Books(アメリカ)
大ヒット絵本『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』の作家、ジェフリー・ブラウン(JEFFREY BROWN)の隠れた人気シリーズがついに発売。
愛猫との日常をジェフリー・ブラウンらしいユニークな視点・観察力で描いた"じわじわハマる"話題の猫コミック、ついに邦訳化。
『ダース・ヴェイダーとルーク(4才)』
作:ジェフリー・ブラウン
訳:富永晶子
発行:辰巳出版
発売:2012年5月28日
B5変型判 / 64頁(オールカラー) / ハードカバー
原書:Jeffrey Browm, "Darth Vader and Son”, Chronicle Books(アメリカ)
すべてのスターウォーズファンに贈る笑って泣けるユーモアブック。
ダース・ヴェイダー(父)&ルーク・スカイウォーカー(息子4歳)、銀河の彼方で繰り広げる父と息子の日常ストーリー
"もしも、ダース・ヴェイダーが子育てに積極的だったなら"
シスの暗黒卿ダース・ヴェイダーは、反乱同盟軍の英雄たちと戦うべく、銀河帝国軍を率いる。だが、そのまえに、まず4歳の息子、ルーク・スカイウォーカーと 遊んでやる必要がある・・・
『エチオピアの季節 チャイナフリカ、マキアート、内戦前夜の3年間』
作:ヴァンサン・ドゥフェ、カリム・ルブール
画:レオ・トリニダード
訳:石村恵子
発行:花伝社
発売:2024年3月22日
A5変型判 208ページ
原書:Vincent Defait, Karim Lebhour, Léo Trinidad, "Une Saison en Éthiopie
Chinafrique, répression et macchiato", Steinkis(フランス)
奇跡の経済発展を遂げたエチオピア、その光と影――
“地球最後のフロンティア”アフリカ。その模範的成長モデルと呼ばれたエチオピアで、何が起きていたのか?
「この国はすごいスピードで変わってる」「パパは、エチオピアがまた戦争になると思う?」
「彼らは、外国人はみな中国から来たと思ってるんだ」
「選挙なんて何の役にも立ちゃしません」 「それでも、この国は素晴らしい」
現地取材から見えてきた「アフリカの星」のリアルに迫る、ルポルタージュ・バンドデシネ。
『サンドマン 3 夢の国』
作:ニール・ゲイマン
作画:M・ドリンゲンバーグ他
カバーアート:デイヴ・マッキーン
訳:海法紀光
発行:インターブックス
発売:2024年3月25日
B5判変(258㎜×167㎜)並製 オールカラー、本文168頁
原題:The Sandman Vol.3: Dream Country
サンドマンシリーズの第3巻。夢の国(ドリームカントリー)は、夢と現実の境界を行き来し、さまざまなキャラクターや神話的な存在が住んでいる。千匹の猫の話や小説家が芸術の女神を何十年も監禁し虐待してアイデアを吐き出させて我が物にするなどの物語は、ファンタジーと哲学的な要素を組み合わし、読者を魅了していく。Netflixのドラマシリーズとは違う、原作ならではの新たな視点を提供している。
日本語版だけの特別ボーナス!サンドマン11巻からデスとデザイアの2編を追加。
『ターラの夢見た家族生活 親子をまるごと支えるフランスの在宅教育支援』
作:パボ
訳:安發明子
発行:サウザンブックス社
発売:2024年2月20日
A4変判 176ページ 並製
「子どもがまんなか」&「家族まるごと」
支えて育てる社会のかたち
ソーシャルワーカー、教育・保育・社会的養護関係者、地域で子どもと家族を支える方々……「日本の子どもたちのために何ができるのか」に取り組む全てのひとへ。ヒントと勇気がもらえる! フランスの子育て支援漫画。精神疾患のある母と暮らす小学生のターラと、親子を支える在宅教育支援デデュケーター、パボの日常。
フランスのソーシャルワーカー専門誌ASHで連載中の人気漫画『ターラの夢見た家族生活(LA VIE REVÉE DE TARA KABÉ)』第1~第3巻を収録。
【初回配本特典冊子付】『Kylooe』
作:リトルサンダー
訳:野村麻里
発行:リイド社
発売:2024年2月22日
A5判 重さ 580g 388ページ
特典の解説小冊子に、書肆喫茶mori店主も一筆書かせていただいてます!
ひと時の夢がつなぐ3つの物語。壮大で美しい三部作をついに邦訳。
行きづまりかけた人生が一瞬だけ見せる夢。青春の光と影を描く壮大な三部作。
世界で絶賛を浴びる香港のアーティスト、リトルサンダーによる渾身の作品を一冊にまとめた388ページの特厚オールカラーコミック!
描かれるのは、人生に行き詰まりそうになった人々と「Kylooe(夢)」という不思議な生き物が織りなす3つの物語。
第1章「憂鬱なトンボ・虹との別れ」
内気な女子高生ラムロクはある日、CDショップで、自分の暗い生活を変えてくれるような音楽と運命の出会いを果たす。バンドの名は「Downhearted Dragonfly」。そのアルバムを聴いてから目を覚ますと、自室にはアルバムのジャケットに描かれた生き物がいた。
夢の世界で本当の自由を知り変わろうとしたラムロクが目にしたのは――。
第2章「緑のトンネル」
わがままでおてんばな彼女と同棲する若者ラムは、彼女にせがまれ学生時代の恋人のことを話し出す。口をついて出るでたらめな恋愛話のなかで思い出すのは、本当に好きだった女の子、リンフェイのことだった。ある日つけたテレビから流れたアニメ「カイロー」はラムをあの日々へと押し戻すことになる。
無口で繊細な芸術家だったリンフェイとの日々のきらめき、そしてある後悔がラムの心のなかに深く刻まれていた――。
第3章「微笑みよ、さようなら」
感情を表に出すことを禁じられた世界で人々は感情を抑えこんで暮らしていた。
感情を抑えるのが苦手な少年マイルは、いつも自分を厳しく叱っていた父の死に直面し、思わず泣き叫んでしまう。だが、収監され絶望するマイルが刑務所で知り合った男、ナッシュはいつも自由に笑っていた。
感情をコントロールしようとする世界のなかで、マイルの夢に出てきた怪物カイローはあるヒントを与えるが――。
2010~2012年にフランスで3冊のシリーズとして出版された作品『Kylooe』。
リトルサンダー渾身の筆による美麗な線と彩色をあますところなく収録!
『わかめとなみとむげんのものがたり』
作:リトルサンダー
訳:野村麻里
発行:リイド社
発売:2020年11月5日
B5変型判 重さ 440g 168ページ
世界中から絶大な人気を誇るリトルサンダー初邦訳コミックス。民主化運動が加熱していた2019年の香港で描かれた一大叙事詩。
SNSで圧倒的な人気(Instagramで71万人、Twitterで12万人フォロワー)を誇る香港のアーティスト、リトルサンダーの初邦訳コミックス!
絶対に結ばれない二人の、切なく激しい愛の物語。
パパと二人暮らしの少女「わかめ」。ある日狂ったパパに殺されそうになっているところを、わかめショップの店主「なみ」に助けられてから、彼女の人生は一変する。
他人に興味ゼロのわかめショップの同居人たち、海藻ばかりの食事…ぜんぶ大嫌い。
パパのことは好きじゃなかったけど、パパを殺したなみが憎い。彼を殺さなければ、私は自由になれないーーー。
パパの死から9年後、わかめが振りかざしたナイフがなみの頭に突き刺さったその瞬間、わかめはある残酷で絶望的な“真実”に気が付いてしまう…。
因縁で結ばれた〈わかめ〉と〈なみ〉。
愛し合うはずの二人の運命は狂い、何度生まれ変わっても傷つけ合うことしかできない。
「なぜ彼らは生まれ変わって殺し合うのか?」
二つ目の真実を知ったの行方は…。
『ソリアを森へ マレーグマを救ったチャーンの物語』
作:チャン・グエン
画:ジート・ズーン
訳:杉田七重
発行:鈴木出版
発売:2024年1月15日
A4変型判 縦213mm 横301mm 厚さ11mm 重さ 605g 119ページ
原書:Kim Đồng Publishing House(ベトナム)
幼い頃、虐待されているクマを目撃した主人公チャーンは、野生動物を守る仕事に就くことを決意。目標に向けた日々の努力が実り、保護活動センターのボランティアに採用されます。ある日、センターに保護されてきたマレーグマの赤ちゃんソリアを、「私が森に帰してやる!」と宣言して育て始めます。森で一緒に暮らしながら、自力で生きていくために必要なことを学ばせ、最適な地を探して進みます。ベトナムの自然保護活動家チャン・グエンの若き日の活動にもとづく自伝的グラフィックノベル。精緻に描かれた野生動物や美しい熱帯雨林と、人間が破壊した森林との対比を見事に描き上げた若きベトナム人画家ジート・ズーンは、2023年、イギリスの児童書最高峰の賞であるカーネギー賞画家賞に輝きました。
『フランク・ハーバート デューン 砂の惑星 グラフィックノベル2 ムアッディブ』
原著:フランク・ハーバード
作:ブライアン・ハーバート、ケヴィン・J・アンダースン
画:ラウール・アレン、パトリシア・マルティン
訳:細美遥子
発行:楽工社
発売:2024年2月27日
240x170 174ページ 並製
SF史上に輝く最高傑作の一つを、
原作小説に忠実にコミック化。
原作権利者の総監修による、
公式コミカライズ版、第2巻。
大森 望氏、絶賛!!
「息を呑むアートワーク、ツボを押さえた
ストーリーテリング。原作ガチ勢にも
未読勢にも推薦できる、
理想的なグラフィックノベルだ」
◎『風の谷のナウシカ』『スター・ウォーズ』等の名作に多大な影響を与えた傑作エンターテイメントSFのコミック版。
◎原作権利者と熟練の作画者のコラボレーションにより、映画版とは異なる、より原作に忠実な、めくるめくビジュアルとストーリーが展開する!
◎衣装・建造物等の造形も、できる限り原作小説と原作者が残した資料に忠実に再現。
◎原作の名場面はどうビジュアル化されたか? 映画版とどう違うか? 色々な楽しみ方ができる公式コミックです。
◎原作未読の方には、デューンの世界への、公式の入口としておすすめです。
<ストーリー>
はるか未来……過剰に進化した思考機械が社会を支配し、人類を従属させていた。
人類は反乱を起こして勝利。その後、思考機械を禁止し、代わりに、特殊能力を習得するよう育成された人間が、思考機械の代替をもする社会を築いてゆく。
思考機械との戦争から1万年以上が経過。人類は様々な惑星に移住し宇宙帝国を築いている。各惑星は領家(りょうけ)と呼ばれる貴族によって統治されており、本書で描かれる時代には、領家の頂点には皇帝シャッダム4世(在位10156年~)が君臨している。
物語の主人公は、惑星カラダンを統治するアトレイデス公爵家の世継ぎ、ポール・アトレイデス。アトレイデス家は皇帝の命により、惑星カラダンから、砂漠の惑星アラキス──通称デューン──に移封(いほう)されることになる。
惑星アラキスは、抗老化作用を持つ香料“メランジ”の、宇宙で唯一の産地だ。それゆえアラキスを統治する者は、莫大な富と名誉を得る。しかしこの移封、実はアトレイデス家の宿敵ハルコンネン家の男爵が仕組んだ罠だった……。
砂漠の惑星を舞台に、物語はめくるめく展開を見せてゆく。
『HEARTSTOPPER ハートストッパー』5巻
作:アリス・オズマン
訳:牧野琴子
発行:トゥーヴァージンズ
発売:2023年12月22日
A5判 縦210mm 横148mm 厚さ23mm 重さ 380g 336ページ
NETFLIXで実写ドラマ(シーズン2配信中)が話題沸騰中!世界33か国以上で翻訳出版されているベストセラーLGBTQ+コミック『HEARTSTOPPER ハートストッパー』待望の最新刊!
チャーリーは摂食障害の治療を続けていて症状は少しずつ良くなっている。ニックはついに父親にもカミングアウトすることができた。誰が見ても愛し合っているカップルとなった二人は、そろそろ次の段階へ進みたい。一方で、ニックが大学へ進学する時期もだんだんと近づいてきている。お互いの存在が支えとなっている二人に、すべてが変わってしまうかもしれないという不安が押し寄せる。二人の人生にどんな未来が待ち受けているのかーー。
『マンガの描き方』
作:スコット・マクラウド
訳:須川宗純
発行:国書刊行会
発売:2023年12月30日
B5 272ページ
マンガを描く立場から演出を解き明かす、基本図書として定評のある指導書。マンガの原理論をもとにした説明は具体的、明快で、マンガ家志望者にとって有益な知見に溢れており、創作の道を勇気づけてくれる。
本書で米クイル賞、英イーグル賞を受賞。ハーベイ賞伝記・歴史・ジャーナリスティック部門最優秀プレゼンテーション賞ノミネート。
([日本語版]「はじめに」より)
やぁ、みんな! スコット・マクラウドさんの『マンガの描き方』をお届けするよ!
マクラウドさんは日本でも評判の高い『マンガ学』(1998年、美術出版社/2020年、復刊ドットコム)を描いた人さ。この本はマンガというジャンルの成り立ちについていろんな方向から分析し、しかもそれをマンガの形式を使って書いたもの――つまり、マンガによるマンガ論だったんだ。
この本もそれをふまえたものなので、だから『マンガの描き方』はある意味では『マンガ学』の実践編みたいなものかもしれない。
この本でも扱われるテーマは幅広いよ。絵とことばでストーリーを語る方法から、キャラクターの作り方、感情の表し方、ことばと絵の組み合わせ方、背景についての考え方、マンガを描くのに必要なツール、マンガのスタイルの多様さ、それからマンガをめぐるコミュニティといったものまで。広いというか、いろんなレイヤーにわたってることがわかるんじゃないかな。(・・・続きは本書で!)
『フランク・ハーバート デューン 砂の惑星 グラフィックノベル1』
原著:フランク・ハーバード
作:ブライアン・ハーバート、ケヴィン・J・アンダースン
画:ラウール・アレン、パトリシア・マルティン
訳:細美遥子
発行:楽工社
発売:2023年12月23日
240x170 176ページ
SF小説の最高傑作『デューン 砂の惑星』
公式グラフィックノベル。
大森 望氏、絶賛!!
「息を呑むアートワーク、ツボを押さえた
ストーリーテリング。原作ガチ勢にも
未読勢にも推薦できる、
理想的なグラフィックノベルだ」
◎『スター・ウォーズ』『風の谷のナウシカ』等の名作に多大な影響を与えたとされるSF小説の金字塔を、原作権利者の総監修により、原作に忠実にグラフィックノベル化。
◎衣装・建造物等の造形も、できる限り原作小説と原作者が残した資料に忠実に再現。原作ファン必携。原作未読の方には、奥深いデューンの世界への、公式の入口としておすすめです。
◎原作の名場面はどうビジュアル化されたか? 映画版とどう違うか? 色々な楽しみ方ができる公式グラフィックノベルです。
<ストーリー>
はるか未来……過剰に進化した思考機械が社会を支配し、人類を従属させていた。
人類は反乱を起こして勝利。その後、思考機械を禁止し、代わりに、特殊能力を習得するよう育成された人間が、思考機械の代替をもする社会を築いてゆく。
思考機械との戦争から1万年以上が経過。人類は様々な惑星に移住し宇宙帝国を築いている。各惑星は領家(りょうけ)と呼ばれる貴族によって統治されており、本書で描かれる時代には、領家の頂点には皇帝シャッダム4世(在位10156年~)が君臨している。
物語の主人公は、惑星カラダンを統治するアトレイデス公爵家の世継ぎ、ポール・アトレイデスである。アトレイデス家は皇帝の命により、惑星カラダンから、砂漠の惑星アラキス──通称デューン──に移封(いほう)されることになる。
惑星アラキスは、抗老化作用を持つ香料“メランジ”の、宇宙で唯一の産地だ。それゆえアラキスを統治する者は、莫大な富と名誉を得る。しかしこの移封、実はアトレイデス家の宿敵ハルコンネン家の男爵が仕組んだ罠だった……。
砂漠の惑星を舞台に、物語はめくるめく展開を見せてゆく。
『世界 文字の大図鑑 謎と秘密』
作:ヴィタリ・コンスタンティノフ
監修:青柳正規
訳:若松宣子
発行:西村書店
発売:2023年10月12日
A4変形 72ページ
世界11カ国で刊行! 台湾OPEN BOOK優良図書賞受賞、ドイツの最も美しい本賞、ドイツ児童文学賞などノミネート多数! 楔形文字から絵文字まで、200以上の文字が登場。驚異のビジュアルブック。 約5500 年前に文字は発明された。石や骨に模様を刻んでいた時代から長い時を経て、いまやコンピュータには15万もの文字を表示できるようになり、日々、人々は膨大なメッセージを送り合っている。世界中で生まれた最初の文字とはどのようなものだったのか?文字の考案者はどんな人なのか?言語・社会・歴史・文化を背景に、多種多様な文字の世界を大胆に描く! どんなに小さな集団の文字にも平等な筆者の愛が詰まった本。東京外国語大学教授、言語学オリンピック日本委員会委員長 風間伸次郎さん推薦!
『モニカ』
作:ダニエル・クロウズ
訳:中沢俊介
発行:プレスポップ
発売:2023年11月下旬
ハードカバー 29cm ×22cmx1.6cm 106ページ オールカラー
『モニカ』は作者ダニエル・クロウズにとって、前作『ペイシェンス』から約7年ぶりとなる新作だ。描きおろしの長編コミックである本作は、9つの章に分かれている。中心となるのは主人公モニカと、彼女の母親ペニーの物語だが、舞台はベトナム戦争、カルト教団の根城、カリフォルニア州のひなびた保養地など、多岐にわたる。描かれる内容も、ハードボイルドから宇宙的恐怖、そして老いらくの恋まで実に多彩だ。
『ゴーストワールド』以来となる女性を主人公にした最新作『モニカ』には、『鉄で造ったベルベットの手袋のように』の悪夢めいた不条理もあれば、『ウィルソン』のように人生を見渡す深いまなざしもある。クロウズがこれまでに描いてきたさまざまなテーマが、形を変えて織り込まれている。さらに、1950年代のECコミックスから、マンガの源流の一つとされるロココ時代の画家ウィリアム・ホガースまで、広範な影響が表現に生かされている。
キャンドル販売店の経営者だった主人公の人生をたどりつつ、人類の歴史を浮き彫りにするため、クロウズが持てる技術と知識を総動員した野心作である。めくるめく展開の語り口はあくまでも平易ながらも、実に濃密な作品であり、一度読み終わっても、再読すれば細部の些細なつながりにあらためて気がつくだろう。
1980年代から現在まで、コミック界の最前線に立ち、進化を続けるダニエル・クロウズが、またもや頂点を更新した『モニカ』。年来のファンはもちろん、映画『ゴーストワールド』の22年ぶりの再上映で初めてその存在を知った方々も、ぜひ手に取って、すみずみまで味わってほしい。
『ペイシェンス』
作:ダニエル・クロウズ
訳:高松和史
発行:プレスポップ
発売:2019年12月20日
ソフトカバー 25.4cm ×19.5cmx1.4cm 184ページ オールカラー
数々のアイズナー賞&ハービー賞、PEN賞受賞作家でありアカデミー賞ノミネート脚本家でもあるダニエル・クロウズの待望の新刊和訳本!迫力のオールカラー!
ライアン・ジョンソン監督の『ルーパー』やクリストファー・ノーランの『メメント』などを彷彿とさせる映画的な力作!
ダニエル・クロウズによる永遠の愛の原始的無限空間を目指す宇宙的な時を超えた死の旅
極めてクロウズ的なサイケデリック・SF・サスペンス・ラブ・ストーリーであり、時空を超えて不条理な運命に翻弄される主人公の姿を通して、激しい破壊的衝動から深い優しさまで、人間という複雑な多面体が内包する実存的な混乱を鋭く描いている。キャリアを積み熟練の域に達した作家がオールカラーで繰り広げるその世界観は圧倒的な迫力と美しさで満ち溢れており、繰り返し読む度に新しい発見と驚きを与えてくれる。
タイムトラベルしながら展開する物語では、持つ者と持たざる者、終末的な希望のない時代に出現する危険なリーダー、出口のない貧困、死、などクロウズ的かつ今日的な題材を取り扱いその恐ろしさと絶望を容赦なく見せつけられるが、ハイセンスで高度な画力と乾いたユーモアがそれを彼独自のポップな世界観へと昇華し、最後にはそれらを超越して行けるという可能性を感じさせてくれる希望に満ちた物語であり、これまでコミック業界一の“人間嫌い”と言われてきた作家の新境地とも言える。
『食べるのがこわい 私いったいどうしちゃったの?』
作:イェニ―・ヨルダル
訳:佐脇千晴
監修:鈴木 眞理
発行:くもん出版
発売:2023年9月20日
A5 216ページ
イヤなことがあれば、食べることで気を紛らわせてきた過食の小学生ヤンネ。ある日、両親からやせたらお小遣いをあげると言われ、ダイエットを始める。日々やせ願望が強くなり、「また会ったな、おデブちゃん」「食べすぎなんじゃないか?」もう一人の自分がささやく。自力ではダイエットがやめられず、人間関係もギクシャクし始める。心がボロボロになったヤンネは、摂食障害を克服することができるのだろうか……。ノルウェー文学界で最も権威のあるブラーゲ文学賞子ども・若者絵本部門2020年最優秀賞作、ついに邦訳化!