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【044】頭で考え批判していないで、行動するためのたった1つの方法。

、△ 頭では理解しているし、「分かっている」「知っている」と思っていても、実際に行動するとなると躊躇してしまう。
△ 物事をクリティカル(批判的)な視点からみて、問題点を挙げることはできるが、「なんで誰もやってくれないんだ」と思う。
△ 長期的に見て重要なのはわかるけど、目の前の仕事に追われていて手が付けられない。

このような悩みや思いを1度でも持った方にぜひ読んでいただきたい記事です!

今回は、「図解コーチングマネジメント 人と組織のハイパフォーマンスを作る」と言う本を紹介します。

結論:コーチング

結論から言うと、これらの悩みを解決するたった一つの方法は
コーチング」です。

コーチングとは、世界中がインターネットにより繋がり、より個性を輝かせることができるようになってきたこの時代で、
個人を現在のその人のいるところから、夢(VISION)や目標に向かってその人が望むところまで安全に送り届ける

ための方法論です。

今までの時代背景では、
大量生産大量消費が必要とされ、早く正確に物事を処理する人材育成のため一方向的なティーチングが主流とされてきました。
しかし、現代は、
VUCAと呼ばれる「変動的で」「不確実で」「複雑で」「曖昧」な時代になってきており、個人がより創造的で自発的な人材になることが求められています。

また、これまでは、
新卒一括採用・年功序列・終身雇用などこれまで企業に依存してきた生き方や働き方が主流流とされていましたが、
これからは、
より個人が自立し、個性が輝く新しい生き方働き方ができるようになります。

このような時代で、自分だけでなく仲間や大切な人たちの個性を輝かせられる方法論をお伝えします!

コーチングの基本

コーチの仕事はコーチングの流れを作ることです。
その流れとは以下の通りです。

STEP1:現状の明確化
STEP2:望ましい状態の明確化
STEP3:現状と望ましい状態のギャップを引き起こしている理由と背景の発見
STEP4:行動計画の立案
STEP5:フォローと振り返り

現状の自分の状況を鑑みながら、望ましい状態を明確化します。
この差をはっきりと理解することが、望ましい状態に近づくための原動力となります。

脳科学的にも、「なんのために」やっているのかや目的を目指して行動することによって、脳の報酬系が活発になり、体に活力が生まれます。

一方、「やらなければ」などの問題回避として行動すると、脳の苦痛系が活発になり、ストレスが生まれるでしょう。

なので、ぜひ望ましい姿の実現を目指して行動していきましょう。

相手の話しやすい環境を作る

コーチングは、基本的に1on1おこないます。
そのため、相手が話しやすい環境を作ることは必須です。

そこで、相手が話しづらい態度を整理していきます。

① 攻撃的な態度
② 優位に立とうとする態度
③ 心を通わせない様子
④ 偉そうな態度
⑤ 神経質な振る舞い

私たちが、相手が話しづらい態度をとってしまう理由は、会話を勝ち負けを決める場として捉えてしまうからです。

会話は、上か下か、知っている・知らない、正しい・間違っているなどの二極化では捉えられません。全体最適を目指し、お互いの力を活かしながら物事に取り組んでいきましょう。

現在の社会では、点数が高いのか低いのかが評価される偏差値教育により、私たちは身の回りの人たちと自分を比べ、上なのか下なのかで判断をしてしまいがちです。

この固定観念が、相手と会話をしているはずなのに、会話を勝ち負けを決める場として考えてしまう原因の一つでしょう。

コーチが質問をする目的

コーチをする際には、以下のような事柄を意識して質問をしましょう。

● 視点を変える
● モデルを探す
● 問題をはっきりさせる
● 物事を具体化する
● ビジュアル化する
● 気づきやひらめきを促す
● 目標を設定する
● 問題を特定する
● アイディアを発展させる

コーチングの会話は、ある課題やテーマについて、その輪郭をはっきりさせ、発展させ、最後にはどう対処するかを決めていきます。

つまり、5W1Hが明確になっていく会話とも言えるでしょう。

言葉の中に出てくる、曖昧な部分を見つけ出し、それらを深める会話を心がけましょう。

コーチの質問の目的

コーチが会話をする目的は大きく3つあります。

1.自発的な選択を促すこと
2.リソースをみつけること
3.ビジュアライズすること

1.自発的な選択を促すこと
 クローズド・クエスチョンである「YesかNoか」は、選択ではなく脅迫です。選択とは、三つ以上の選択肢が用意されて初めて成り立ちます。
 コーチは必ず、三つ以上の選択肢を見つけ出し、自発的に選択できる状態をセットしましょう。
 例えこれまでと同じアイディアややり方を選んだとしても、多くの選択肢の中から選んでいると言う確かさが自信につながります。

2.リソースをみつけること
 使える資質やアイディアは、クライアントの内側にあるものです。このように、その人の内側にある資源を「リソース」と呼びます。
 クライアントが必要なリソースを自分の中から見つけ、目標を達成するためには、次のような質問が効果的です。
 「一番最近、目標を達成したのはいつですか?」「目標を達成するために、どんな準備をしましたか?」「それを実現するために一番大切なものはなんだと思いましたか?」「失敗や挫折をどうやって乗り越えましたか?」
外側から無理に何かを付加するのではなく、これまでの経験や知識を使えるものにするための質問を作り出すのがコーチの仕事です。

3.ビジュアライズすること
 クライアントの中にビジュアルなイメージを作り出すために、コーチは次のような質問をします。「場所は」「色は」「味は」「匂いは」「誰と」、、、
 このように、細部まではっきりするように質問をすることで、ビジョンはより鮮明になっていきます。
ビジュアライズすることは、クリエイティブな発想を刺激するだけでなく、記憶力や行動力を強化します。

コーチングの有効な領域

コーチングはどのような場面でも使える万能な方法ではありません。

縦軸に「重要度」、横軸に「緊急性」をとった時、
コーチングで最も大切なのは「重要だが緊急ではない」領域です。

世界的に有名な、スティーブンコビー博士が書いた「7つの習慣」と言う本でも、第三の習慣に「重要事項を優先する」と言うものがあります。

現代では、重要で緊急度が高いものや、重要ではないが緊急度が高いものばかりに時間を取られ、重要だが緊急度が低い課題に時間を使うことができなくなっています。

しかし人生を真に豊かにしていくことは、重要だが緊急ではない領域の事柄です。変化の激しい時代の中でも創造性と主体性をもち豊かな人生を歩んでいきましょう!

まとめ

VUCAと呼ばれる、変化が激しい時代を生きている私たちにとって、主体的かつ創造的な人材になることや、そのような人材を育てることは変化に適応するためにも必須のことになっています。

コーチングは、新しい時代を生き抜き、自ら未来を創っていくための極めて効果的な方法の一つだと思います。

ぜひ、これらの考えを取り入れて一緒に豊かな人生を歩んでいきましょう。


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