経営 対 安心安全
前回までのあらすじ:
究極の社員不足から、俺は人材派遣会社を利用する決意をした。
紆余曲折を経て2名を採用することになり、無事に定着してくれたのだが、、
人材派遣会社から2名の社員を迎えたものの、社員が完全に充足した訳ではなかった。
安全を求められる時代となり、親父の時代のように、ギリギリの人数で会社を回すことは難しくなっていたんだ。
役職社員の意見を聞くと、まだ足りないという。
彼の意見は尊重していたが、俺より年上の古株社員。
なめられていたなあ。
俺は、親父のようにワンマン社長ではないし、ワンマン社長になりたいとも思っていないし、ワンマン社長になれるとも思っていない。
俺のやり方は、社員が率先して考え・動く会社経営だ。
でも、果たしてこのやり方が良いのか?
と疑問に思うことは何度もあった。
さらに、社員が足りないという状況は、社員の立場を強くする。
俺は多分、この時がストレスマックスだったと思うよ。
一方で、任せる経営は我慢の経営だ。
怒りをあらわにしすぎると、パワハラと言われる恐れもある。
実際敏感な社員もいて、扱いにも苦慮した。
余談だが、昨今、セクハラ、パワハラ、逆パワハラなどなどは、労働局が厳しく取り締まる方向になっている。
幸い、派遣会社からの2名採用後、地元からの応募が続いた。
俺は、安全を求めて、採用を進めていった。
おかげで、社員は充足し、楽に勤務をしてもえるようにもなってきた。
あとは仕事が増えることを願った。
ところが、安全を求めるあまり、社内でできる仕事を途中で手放してしまうという状況が発生するようになってきた。
安全な大手に任せるというんだ。
俺は困った😆
俺は社員に少しでも多くの給与を支給したいと思っていたが、社員は、大きな収入につながる直前で、安全を求めて手放すというんだ。
一体どうなってるんだこいつらは!と思ったよ。
収入がなければ給与は支払えないし、会社も続かないだろう。
よく考えてみると、転職してきた社員たちは、大手から移ってきていた。
公務員からの転職組もいる。
民間の会社がどれだけ苦労して経営をしているか、なんて考えることはない職場にいたんだ。
そして、確かに安全は大事。彼らの言うことは決して間違ってはいない。
・・・・・
限界が近づいているんだと察知した。
時代は移り変わる。
・・・・・
でも、俺は行けるところまで行こうと思った。
・・・・・
しかし、そうこうしているうちに、とうとうやってきた。
・・・・・
COVID-19 が、、、
つづく