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私と着物

私は現在、都内で染色作家として活動しています。主な作品は着物や帯です。2017年10月から着付け教室にも通い、着物も着るようになりました。

こういう仕事をしていると、「もともと着物に興味があり、着物が好きで和装に関わっている」と何の疑いもなく思われがちですが、はじめからそうだったという訳ではありません。

色々な染色・染織の作家さんのプロフィールを見ていると、「幼少期から母や祖母の着物姿に憧れ、着物に触れ、育ってきたました。着物は私にとって特別なものでなく、身近なもので、ずっと着物が好きで...」というような内容をみかけます。すごい。私はそういう環境にはいませんでした。。。

私の母は「着物は好きじゃない」とハッキリと言っていました。なので、周りの環境とは関係なく、

私は【自分で着物に出会い、着物と向き合い、着物生活を楽しんでいます。】

そんな私の着物との出会いは...師匠との出会いです。師匠の作る、着物や帯が好きなのです。「こんなに素晴らしいものだったら着てみたい」「これを着こなせたら楽しそう」...そういう作品、和装に出会えた事がキッカケでした。なので、着物という形が好きだから着物を着始めたのとは少し違うんです。

洋服と一緒。素敵なコート、ワンピース、靴、アクセサリーに出会ってしまったら、「欲しい!」「身につけたい!」という感覚が湧き上がります。その感覚と同じです。

私にとって和装は、ファッションアイテムの1つです。

(上の写真は自身の着姿。帯は仁平幸春作、着物は祖母の小紋を自分サイズに仕立て直したもの。和装小物のコーディネートは、師匠にアドバイス頂きつつ揃えました。帯締めは「和小物さくら」さん、帯揚げは自分で染めました。)

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