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記憶の記録

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ふと思い出せたこと、忘れたくないこと、雑多ないろいろ。
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#ドイツ

TopfuntersetzerとKopfuntersetzer

TopfuntersetzerとKopfuntersetzer

新しい言葉を覚えるきっかけはさまざまだが、強烈なインパクトを伴うものは記憶に定着しやすい。

ドリカムというバンド名は「ドリーム・ズカム・トゥルー」だと思い込んでいた私が、中学生になって英語の授業が始まり、正しくは「ドリームズ・カム・トゥルー」であると知ったときの衝撃は忘れられない。また、大学生になるまで付箋というものを見たことがなく、塾講師のアルバイト先で付箋を求めた主任に対し「付箋って何でしょ

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大晦日の音

大晦日の音

このあたりのお寺では、コロナによる除夜の鐘つき中止を知らせる看板が目立つ。

子どもの頃から、紅白が終盤に差し掛かる頃には、新年が待ちきれないらしい人たちの鐘の音が聞こえてくるのが大晦日の醍醐味だった。私と弟も、待ちきれず家を飛び出し、鐘つき後にふるまわれる甘酒をめがけて、この日しか許されない深夜の外出を楽しんだものだ。そのときの頬の冷たさを思い起こさせてくれる除夜の鐘が、今年は聴けないのだから、

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