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【男尊女子】を読んで思うこと

こんにちは。和賀です。医療福祉専門領域でいると、沖に出たときに(外の世界に出た、というニュアンス)であれれ?と、思う部分があります。男性が家事育児を同じようにやっている環境に居た私がやっぱり感じる違和感。今日はそんなお話。

こちらの映画。ずっと観たくて、「男尊女子」を読了してすぐに観ました。

女性の敵は女性

私はあまり好きではないけれど、こちらの映画を観ての感想は残念ながら、女性の敵は女性という言葉。

何だかもやもやする気持ちが残りました。日本にいると、ついつい日本だけに起きているように感じてしまうけれど、海外も環境は似通っていて。日本と変わらない現実もあるなと感じます。

医療福祉の現場では、女性の比率が高いせいか私自身は「女性だから」といって昇進が遅れたという感覚はないのです。性別での比較や差別はあまりされませんでした。

結婚、妊娠、出産、子育てがあっても、共働きがデフォルトの環境でした。特に女性も夜勤がある環境での共働き夫婦が周りに多く、女性が全て家事育児はできないのです。男性もというか、保育園の送迎やお弁当作りも含め家にいる方がやるというスタンスでした。

「母親たるや○○するべき」という固定観念

また、職場の飲み会では子どもの熱で欠席すると上司(男性)に伝えると「そんなに酷くなければ、夫に看てもらえば?ママじゃなきゃだめってことはないでしょう」とも言われました。これは結構私でも驚きました。

選択肢が1つしかないと思い込んでいた自分もいて、「母親たるや○○するべき」という固定観念があったのです。さらには、体調が悪い子どもを置いて飲み会で楽しんではいけないとも思っていたのだと思います。体調の程度、飲み会の重要度など、斟酌する状況は自分で選ぶものですが。

どちらかが良い悪いではなく、そういう考え方もある。そんな風に思えた出来事でした。振り返ってみるとある意味では特殊な環境にいたと思いますし、もちろん全ての共働き夫婦が同様だったとは言えません。ただ、男女の役割の比較や「夫は家事育児を何もしない」という良くある愚痴には少し違和感を持つくらい、男性が家事育児を同じようにやっている環境にいました。

対人援助職は、ライフイベントを経験しながら働き続けることが仕事にも大いにプラスな職種だと思います。自分自身の経験が、少なからず人の理解をより深める事が出来ると思うからです。

忘れられないのは、同期の男性が先に昇進した時に、幹部から呼ばれて言われたことがありました。「あなたを評価していない訳ではないからね。今妊娠中だから復帰したら必ず役職を付けるから戻って来てね。」と言われました。これは、とてもびっくりしたしシンプルに嬉しかったのです。わざわざ個別に呼び出して言われたことは、ないがしろにしていないよというメッセージとして受け取れたし、無事に復帰して役職をもらって頑張りたいなと思えたのです。実際、出産後私が仕事をしたくて少し早めに職場復帰し、復帰後数か月後に役職が付いたのでした。

人が働くために必要な事は、「認められている」「約束を覚えていて守ってもらえた」それだけで充分モチベーションが上がるのだと思います。

『男尊女子』を読んでの感想

『男尊女子』を読んでの感想は業界が変わると、”女性”というだけでガラスの天井があると知りカルチャーショックでした。もちろん、やたらと男性を立てたがる女性が私のそばにもいました。飲み会ではお酌して周る、やたらと飲み物を入れたがるなど、「気が利く女性」であることを殊更にアピールする人はいました。

そして何故か男性に対して上目遣いでした。私の若い時には、「女性がお酌をするものだ。特に若い女性。」という見えないルールも存在していたと思います。もしかしから、今もあるかもしれません。この暗黙の了解という世界が私は好きではなく、「あ、自分でやるから良いよ。お酌なんてしなく良いよ。」と言われると待ってましたとばかりに素直に聞きました。女性の先輩がそれを見て、それでもやらなきゃダメよ!と怒っていてビックリしました。強要されるものではないと思っていたし、「やらされている」感覚は相手にも伝わるので私はやりませんでした。

一方で、「男性が支払うべき」と思う女性は一定数いて、ジェネレーションで違うなあと感じることはありました。いわゆるバブル期には「メッシーくん、アッシーくん、みつぐくん」と言われる男性が存在したようです。私はその後の世代なので、性別に限らず割り勘文化でした。自分が生きていた時代背景や価値観にもすごく影響されるので、それを変化させていく事も自分が意識出来ないと難しいことだと思います。

自分が良いと思う価値観と、相手が良いと思う価値観が違うのは当たり前。私は男性、女性、性別だけで語られるのは最近特に違和感を感じます。年齢、性別を超えて人間として、自分がどう思うか、何を大切にしているかが大事だと思います。

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和賀でした。

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