韓国ドラマとインスタント ラーメンと青春
庶民的な韓国ドラマ、学生達の青春物語、恋愛物語に必ず出るインスタントラーメンを食べるシーン。
その時の服装は、大体、腕にストライプ二つ入っているアディダスのジャージ姿。
またいつも黄色いアルミ製のラーメン鍋で調理をし、ある人は、取り皿の代わりに鍋の蓋で食べる人も。
アツアツの鍋の鍋敷きは、周りにある新聞紙か、本か、プリント物か。。。
筆者も実は、来日する前までは、自称ラーメン通だった。
ラーメンの麺の固さや卵の入れ方、ラーメンのブランドなどにこだわりを持って、
失敗しないラーメンの作り方を身に付け、たくさんのインスタントラーメンを食べてた。
ただし、日本に来てからは、韓国ではインスタントしか選択肢がなかったラーメンが、レストランで修行を経た達人たちがその腕を振るう韓国のラーメンではないもう一つのラーメンがあるのを知ってからは、インスタントラーメンとは決別した。
そしてインスタントラーメンでの自称ラーメン通に恥ずかしさを感じ、自分にその修飾も使わなくなった。大人になるにつれて、健康志向も強くなり、添加物いっぱいのインスタントラーメンと決別したのも一つの理由である。
日本より友達との距離感がとても近い韓国では、ドラマ「愛のスケッチ」でのその関係からも分かるように、中学生からは、休みの日の土曜は友達の家で寝泊まるのが普通だった。
(筆者も中学生の時は、土曜は、家で寝た覚えがあまりない。。。いつも親友の家でああでもない、こうでもないと色々の話に盛り上がり、笑いとおしゃべりがとまらなく、毎週末泊まっても泊ってもまだ足りなかった)
友達の家で寝泊まりの時、もしくは自分の家に友達が来た時の夜食は、いつもラーメンである。
(若かった時は、翌日のことを考えず、夜中10時でも11時でもラーメンを食べてた)
もちろん、ラーメンの登場は、夜食だけではない、昼もラーメン。
一つの鍋で作ったラーメンをお互いにすくって食べる親近感というか、それが好きだったのか、簡単に作れて、美味しかったのが好きだったのか。。。
家族が寝ている間、静かに友達と二人でキッチンでラーメンを作って、自分の部屋で食べる喜びは、友達が一緒に泊まる日の醍醐味であった。
アツアツのラーメンをふーふーとしながら、いっぱいおしゃべりしながら、笑いながら食べてたラーメン。
韓国で青春を過ごした人は、誰にでもこのような思い出がいっぱいあるでしょう。
韓国のラーメンエピソードと言えば、もう一つ思い出がある。
女子高だった筆者の学校の学食のラーメンが結構おいしく、
食欲旺盛だったその頃、お弁当は、2時間目くらいで、食べ終わってお昼は、食堂でラーメンを注文して食べるのがほぼ毎日???
今の記憶では、一杯500ウォン(50円ほど)のもので、注文してから作り始めて5分。
人気があったせいで、スピーディに対応するために麺がちょっと固いまま出たが、この固い麺がたまらなかった。
筆者はこの時期から、伸びたラーメンの麺は許せない拘りを持ってしまった。このこだわりは、私だけではなく、同じ学校の友達も何人か持っていて、友人の一人は、家で妹が作ったラーメンの麺が少しゆですぎた時に、妹と大喧嘩したそう。。。。笑
そしてこのラーメンには、熟成した大根キムチをトッピングし放題で食べれたが、この相性が最高だった。
家で何度もこの学食のラーメンを再現しようとトライしたが、できなかった。。。
あーその時一緒に食べた友達に今すぐ会いたい。。。何しているのかな???懐かしい思い出いっぱいである。
韓国でのラーメンは、国民食である。そして青春の思い出であり、家族物語でもある。
韓国ドラマでラーメンを食べるシーンがいっぱい出て来るのは、我々韓国人が、友達とそれほどラーメンを食べているからである。
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