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高木善之著「オーケストラ指揮法」を読んで

さて、今回の読書感想文は、

タイトル:「オーケストラ指揮法」
著者  :高木善之さん
出版社 :総合法令出版

実は、この本、今年の3月2日に読了している。

そもそも、この本を15年以上前にすでに読んでいた。
このたび、読書を再びしようと思い、読み返したのが同書である。

当時、読んだきっかけは何だっけ?と考えていたところ、思い出した。
確か「鏡の法則」の野口嘉則さんが、当時配信していたpodcastの中で、推薦されていた記憶がある。そして、この本を購入したと思う。
タイトルの「オーケストラ指揮法」。このタイトルでは、普通にしていたら、おそらくボクはこの本を手に取っていないと思う。
その理由として、第一に「オーケストラ」には、あまり興味がない。まして、その「指揮法」には、なおさら興味がない。だからこそ、野口嘉則さんに紹介されたことにより、こうしてnoteに読書感想文を書けているのだ。


さて、この本を読んでの感想を書きたい。

この本の中で、特に注目した箇所を挙げたい。
それは、

「質問する人は意見を持っている、答えを求めているわけではない」

「人は話したい。答えを求めているのでなく、話を聞いてもらいたい。」

と書かれていたことである。
この2つは、微妙に言い回しが違うものの、ほぼ同じ内容である。

つまりこの本の主題は、「傾聴力を磨け!」ということであると、ボクは感じた。

今ボクは、福祉の世界におり、この「傾聴」が必要な仕事をしている。
あらためて「傾聴」の大切さを感じた。


本の中で、その他に得たものを、以下に列挙する。

* 指揮者は人間的魅力が必要

* 人は命令や指示では本気で動きません

* みんなの前で面罵(めんば)は最悪

* 最も重要部分も任せる

* プロとして生きる⇒周りの人の力を最大限に引き出し、最高の仕事をしてもらう

* なぜ、もっと大切に生きなかったのか。何もできなくなって初めて、次々に先送りにしてきた、たくさんのことに気づく

* 喜び。自分が嬉しいだけでなく、皆も嬉しいこと

* 自由。したいことをし、したくないことをしない

* 「わかります」とか、黙って耳を傾ければ、その人は安らぎを感じる

* 問題がある時 「ところで、~の場合はどうだろう」と話しかけきっかけづくりをする

* 大切なポイント⇒信頼し任せる・指示命令しない・気づくチャンスを作る・気づく邪魔をしない・褒めない、叱らない・誤りを指摘しない

* 謙虚に聞く・相手の意見を尊重する

* 最も大切なことは「生きること」

* すべて自分。自分が変われば相手も変わる・どんなことも「受け止める」ことは大切



この中から、あと2ポイントを選ぶとすれば、

*なぜ、もっと大切に生きなかったのか。何もできなくなって初めて、次々に先送りにしてきた、たくさんのことに気づく。

*プロとして生きる⇒周りの人の力を最大限に引き出し、最高の仕事をしてもらう


だろう。

そして、1アクションは、

「人生は何が起こるか分からない。だからこそ、大切なものは先送りせず、生きる。」

今後は、これを実行したい。

「オーケストラ指揮法」を読んだ15年前。そして今回を比較してみる。

そこで感じるのは、「やはり、本というものは不思議だ」ということである。

読み手の、その時の年齢や人生経験により、同じ本でも響き方が違ったりするのである。

年齢を重ねたせいなのか、1回目に読んだ時ほど、胸に刺さるものはなかったというのが感想である。


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