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映画「リメンバー・ミー」を観て

11月4日、「リメンバー・ミー」という映画を観た。原題は「Coco」。2017年のアメリカの映画で、コンピュータアニメーション・ファンタジー・アドベンチャー映画で、リー・アンクリッチ監督の作品だ。

登場キャラクターは、ミゲル・リヴェラ(Miguel Rivera)、ヘクター・リヴェラ(Héctor Rivera)、ダンテ(Dante)、ママ・ココ(Mamá Coco)などである。

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あらすじは、
主人公ミゲルは、音楽が大好きなギターの天才少年。しかし、過去の悲しい出来事がきっかけで彼の一族には「音楽禁止」の厳しい掟があり、ミゲルはギターを弾くどころか、家で音楽を聞くこともできない。特報では、家族に見つからないよう憧れのミュージシャンデラクルスを真似てこっそりギターを弾くミゲルのシーンからスタートする。ある日、家族から禁じられた音楽への夢を募らせるミゲルが、デラクルスの霊廟に飾られたギターを手にしたことをキッカケに、夢のように美しく、まるでテーマパークのような死者の国へ迷い込んでしまう。生きている人間に驚いてしてしまうようなユーモラスなガイコツ達が暮らす国で1人混乱するミゲル。そんな彼が出会ったのはガイコツになったご先祖たち─。果たして彼は無事に元の世界に戻れるのか?すべての謎を解く鍵は、故デラクルスの美しい名曲バラード“リメンバー・ミー”に隠されていた…。
と、いった内容。

で、観終わっての感想。

楽しく描かれているが、奥が深い

コンピュータアニメーションで描かれている楽しい映画である。映像も独特の奥行きがあり、3次元的なものであり、見やすいし綺麗だ。
アニメ映画だからと馬鹿にしてはいけない。楽しく描かれているその先には、奥深いものが潜んでいるのだ。
2時間少しの上映時間中、全く飽きがこなかった。
さすが、ピクサーという気がした。

アニメではあるが、最後に涙が出てきた

絵が演じているし、現実離れしている部分もあるものの、最後になぜか涙が出てきた。何だろう?この感覚は。号泣とかでなく、なんだか気が付いたら涙が両目から一筋ずつこぼれていたくらいではあるが、それでも、自然と流れたのは自分としては意外だった。
あまりアニメで、涙腺が緩むことは経験がない。
正直、驚いた。

人の記憶から消えた時点で、本当の死が来る

映画の中で、死者の世界で消えてゆく人がいる。それは、人の記憶から消えた時点であり、本当の意味での「死」である。この話は、残映画を観る前にも、何回か聞いたことがある。
人の死は2回ある。1回目は、肉体の死。2回目は、誰も存在を知る人が世の中からいなくなった時点での死である。
このことは、確かにそうだと感じるのだ。生きている側が亡くなった人を思い出すだけで、死んだ人は浮かばれる。
あらためて、そう思った。

原題タイトルが「Coco」の意味

日本のタイトルと、原題とが大きく違う。
原題は「Coco」。
これは、ママ・ココ(Mamá Coco)の名前である。
そのタイトルの意味が、最後の最後にわかる。
ミゲルが、ママ・ココの前で、死の国で知った彼女の父からの歌を歌う。
それまで、何もかも忘れかけていたママ・ココが、一緒に歌いだすのだ。
その表情が、とても可愛らしく、そして感動した。
原題では、恐らく日本での興行収入が見込めない可能性があるため、変更したのかもしれない。

でも、「Coco」のほうがしっくりくる。
そう思った。


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