いくつかの弟エピソードと診察 #o3

さて、気分でいうことを聞く、ただ自由な弟さんのほうの話ですが、小学校に上がる前までは、それはもしかしたらやんちゃですむのかもしれませんが、小学校という学び舎においては、もう通用いたしません。

いくつかエピソードを記載できればと思います。

まずは就学前だけど
お兄ちゃんが小学校行くから、学習デスクを買いますね。ぜったい弟のほうが、やいやい言うだろうから、こう、普通に売っているできあいのやつじゃなくて、２個イチでセットのやつを買わねばならない。弟のほうはお兄さんとあわせて買ってるから、２年ちゃんと待って、１年生になったら学習机になるように、大事に使わなきゃね。って言ったその日の夜に、はい。消えないペンでお兄さんと自分のデスクに巨大ならくがきを入れる。

参観会に行くと
参観会はどんなイメージですか。我々お父さんお母さん世代は、参観会の時間になると、教室がお化粧臭くなって、なんだか気恥ずかしくて、先生もなんだかちょっといい服着てたりして。さて、弟さんの、その小学校はじめての参観会はいかがでしょうか。最近の教室は、廊下側が全部開き、壁がなくなるようにもできる作りになってるんすね。教室全体が見えるようになっていました。なるほどなるほど。空席がひとつ見えます。一番後ろの席ですが、机にだれも座ってないように見える。そして教室の中に弟の姿が見えない。なんだろう、胸騒ぎ。席に近づくと。ああ「潜水艦だよー」と言いながら椅子の下に潜り込み、授業を全く受けてないやつがいる。はい、うちの子です。お恥ずかしい。

学校公開に行くと
まぁ、学校公開というイベントもあって、行くと、1日中参観会があるようなイメージ。1日学校を公開しているから、まぁ好きに見てよい。ご家族の方だけでなく、近隣の方へ対しても公開します。今日のこの時間は体育ですかね。先生が体育館で、マットやら跳び箱やらを用意して、説明しています。説明していますが、なんだか体の動きがぎこちないですね。ああ、それもそのはず、足に誰かコアラみたいにしがみついているやつがいますね。あはい、ウチの子ですよ。すみません。

音楽会に行くとする
よし、気を取り直して音楽祭に行きましょう。知ってる顔が出てきませんね。おかしいですね。ワタシはあれですかね、弟さんのご学友の方の音楽会を聞きに来たわけでしょうか。出てこないですね。はい、ごねてるんでしょうね。

ワタシが行けてない父兄会の話
そして、そんなこんな なんやかんや ありまして、マエヨメが行動に出ます。いくつか弟のエピソードを書きましたが、このへんのお話が引き金になったのか。どうだか今となってはわかりませんけれども。

マエヨメの人は、当時専業主婦をやっていたのですが。平日、ワタシへは何のご相談もいただけないまま、ある日メンタルクリニックへ兄弟を連れていったみたいです。そして、マエヨメからクリニックへは、ちょっとどんなアピールがあったのか、今となってはわかりませんが、診察の結果が出て。診察結果。お兄さんの自閉症、弟のADHDをひっさげて、父兄会に参加したそうです。父兄会で、先生から、ほかに何かご発言のあるかたはいらっしゃいますかー、という問いに

「うちの子は精神病です。
　みなさんうちの子らに危害を加えないでください。」

と、そう言ったそうです。もやもやする。別にみんなは危害を加えてない。どちらかというと迷惑おかけしている立場なのに。もやもやするけど、専業で育児の主体をやってくれている。言いようのないもやもやはあるけど。このときはもう。