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当事者も間違えるLGBTのこと

こんにちは。
今日はジェンダーとセクシュアリティに関して長い間勉強をし、様々な文献を読み、色んな人と話し、そして自分自身が当事者であるblue.が、セクシュアリティやジェンダーに関して非常によく耳にしたりネットで見かける勘違いについて話したいと思う。うずうず。

それでは、さっそく。

とりあえず、長くなるので今日はジェンダーとセクシュアリティの違いについて。

ハッキリ言っておくと、ジェンダーとセクシュアリティはお互い強い結びつきのある、全く別ものです

ジェンダーは自分を「女」と認識するか、「男」と認識するか、またはその間の何か、さらには何にも属さないと感じるか。
性的指向とセクシュアリティは、誰と、そしてどんな状況でセックスをしたいか
恋愛的指向は、誰を好きになるか

【ジェンダーについて】
基本的に、シスジェンダートランスジェンダーのふたつ。
シスジェンダーは自分が育てあげられたジェンダーに違和感を感じない人。これは、「女」「男」という概念の押し付けに対して嫌悪感を感じないこととは別で、どちらかというと自分自身が「女」や「男」として認識されることに違和感を感じるかどうか。

トランスジェンダーは、その逆で、「女」または「男」として育てられること、扱われること、認識することに違和感を感じる。

ここで難しくなってくるのが、そもそも「女」「男」って何?
ってなるところだ。
基本的に、フェミニンな言動や物が「女」に結びつけられ、マスキュリンな言動や物が「男」に結びつけられる。

私のように、これに対して「何それ、くだらない」って思う人はたくさんいるだろう。私は女だけど、スカートは嫌いだし、ポケモン好きだし、メンズ服を着る。でも、間違いなく「〇〇くん」と呼ばれたら違和感を感じるし、男用のトイレに入るのは抵抗がある。だから、私はもちろん「女」に結びつけられるフェミニンな人間ではないが、シスジェンダーではある。「女」として今まで生き、扱われ、ジェンダーなんて存在しなくてもいいだろうと思ってはいるが、違和感を日々抱き生きていない。

ただ、どちらのジェンダーにも囚われたくないという意味では、ノンバイナリー(女でも男でもない)を自認して生きている。

【セクシュアリティについて】
アセクシュアルの人は、基本的に誰ともセックスしたいと思わない。しかし、性欲の有無はまた別問題。

セクシュアルな人はセックスに抵抗がなく、もはやしたい、って思う人。

その間にいるのが、私のようなデミセクシュアル。信頼できる人や好意を抱いている人、精神的な繋がりをもっている人に対して性的好奇心を抱く。人によっては不思議がられることが多いが、知らない人に対して「この人とセックスしたい」と思ったことは人生で一度もない。こういった理由で、特に誰かに対して恋愛感情を抱いたことがないデミセクシュアルの人は結構自分のことをアセクシュアルと思っている人が一部いたりする。

ちなみに、デミセクシュアルとアセクシュアルの間くらいにグレーセクシュアルがあって、これはまあ特定の人やその時の気分、年齢などに伴い、基本的にはアセクシュアルだけど、たまに誰かに対して性的好奇心を抱く人のことを指す。

【恋愛的指向について】
まず、ロマンチックの人とアロマンチック(アロマ)の人がいる。

想像できると思うが、アロマの人は、人に対して恋愛感情を持たない。間にデミロマンチック(デミロマ)がいるが、この人たちはデミセクのように、信頼する人に対してのみ恋愛感情を抱く。要するには、一目惚れはしない。私はデミセクの割りにめちゃめちゃ一目惚れはするので、デミロマではない。
さきほど話した「恋愛感情を抱いたことがないデミセクシュアル」は、デミロマ、もしくはアロマ、かな。その間のどこかでも。

ちなみに、全部あげていくとキリがないのだが、リスロマンチックというアロマよりの、誰かに対して恋愛感情は抱くが、その人と恋愛関係を特に望まない人たちもいる。

【性的指向について】
きました。ここです。やっとこの記事のお題の「勘違い」について話そうと思います。
まず、性的指向には(基本的に!)LGBPQAがあると自分は考えています。レズビアン、ゲイ、バイ、パンセク、クィア、そしてアセクシュアル。もちろんヘテロセクシュアルであることも性的指向です。

ちなみに、クィアの定義は「ヘテロセクシュアルではない」と考えていて、自分はレズだけど男の子も気になる、でも男の子とエッチはしたくない…とか、私はゲイだけど、女のことそういうことしたことないから「ゲイ」っていえるほど自信ないなぁ。。みたいな感じで、よく分からないけど、とりあえず異性愛者じゃないことだけは間違いない!
みたいなくくりにしています。
自分もクィア自認しています。もしかしたら今後変わるかもしれないし、何が起きるかわからないんで。絶対に今後男はないわ!って言える人はすごいなって思います。

【で、勘違いは?】

ここでの勘違いは、まずLGBTのTのトランスジェンダーが性的指向ではないことです。先ほどもいったように、トランスジェンダーはジェンダーです。ここを結構勘違いする人が多いです。「女」として育てられた人が「男」として自認している時に、その人が女の人を好きになると絶対に考えてはならないのです。見た目だけで判断をしてはならないし、トランスジェンダーだと自認していると知ったとしても、勝手に判断できないことなのです。

【ところで、なんでこんなにレッテルがあるの?】

ちょっと色々あってもはやどうでもよくなってしまう気分になるときがあります。でも、その時に、初めて自分がクィアだと自覚したときや、デミセクっていう言葉を知った時の感動を思い出す。
「あ、これ、わたしや。」
何かに名前があること、そして自分のような仲間がいること。誰かに自分の状況を自身もって説明できること、すべて大事なことです。

【だが一番大事なこと】

セクシュアリティ、性的指向、恋愛的指向、これら全部、全部、永遠ではないです。年齢とともに変わることもあるし、ある人との出会いで変わることだってある。研究によっては、特に女性のセクシュアリティに流動性があると言われています。
なので、例えば今はレズとして自分を自認している人が昔好きな男の人がいたとしたら、「あんた、バイなの?レズなんじゃないの?」と言わないであげてください。その時は違かったかもしれない可能性があります。常に、その人の現在を見てあげましょう。
また、これらのレッテルは全て自分のこと、そして周りの人たちのことをさらに理解するためのものであり、誰かをカテゴリーにぎゅっと入れるためのものではありません。性や愛の流動性を意識し、常に知識を増やすことを諦めず、これからも人間を人間として見て、色んな固定概念をぶっこわし、よりあなたのこれからの生活が充実することを願っております。

他にも色々思うことがあるんですが、また今度にします。

それでは!長い記事、読んでくださりありがとうございました。
良い1日を。

blue.

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