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「そろそろ自分に本気出す」。コーチングってどんなもの?

コーチングをスタートして8ヶ月。理解がまた一つ深まったので、コーチングの基本定義やコーチの役割、有効な領域などについてアップデート。実際にコーチング中にクライアント様がふと発した言葉などもご紹介しながら、改めてまとめました。
(私のコーチング関連記事は、日本にコーチングを初導入し組織マネジメントなどで有名なコーチエイ アカデミアでの習得が基本軸になっています)

この記事は、過去記事 コーチングとは?<定義・コーチの役割・有効な領域>の情報を刷新、追加してUpdateしたものです。
現在、開催しているオンラインセミナー「コーチに聞く コーチングのきほん」では、こちらに記載している内容も含めてご紹介しています。
セミナーでコーチングとは何かを知り、体験したい方はこちらでお待ちしています。

コーチングとは?コーチングの定義

コーチングは、”コミュニケーションを通じて、目標達成に必要な知識やスキルを棚卸しし、それをテーラーメイド(個別対応)で備えさせる”ためのプロセスです。

ここに”棚卸し”とあるように、コーチングはある程度の経験者、熟達者が、緊急ではないが重要なテーマ(下部参照)に向かう際に効果的なアプローチです。例えば、新卒の方が仕事に関するテーマや目標の達成に向かう場合には、コーチングよりティーチングの方が向いています。

外資系企業では、マネージャー以上のポジションに必須のリテラシーとされることも多く、アメリカでのパーソナルコーチング市場は2016年に10億ドルを超えました。

コーチという言葉の由来

1500年代に登場した言葉で「大切な人をその人が望むところに送り届ける」という意味で使われており、そこから「目標達成を支援する」という意味で使われるようになったそうです。
1980 年代になると、コーチングに関する出 版物が多く登場。これは価値観の多様性が生まれた時代だからかな?と感じています。

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”coach”には、昔使われていた"大型馬車"や、車両という意味も
(画像のシンデレラ本人は関係ありません)

コーチってなにをするの?  コーチの役割

コーチというと、日本ではスポーツコーチのイメージが強かったり”教える”役割の人だと思われがちですが、コーチングでのコーチは、あくまでコーチングをする人であって、クライアントの関係は“対等”です

コーチは、クライアントに効果的な「問い」を投げかけ、対話を作り出すことで、
クライアントが自問自答の繰り返しから抜け出すことを助け、行動変容を起こし、目標達成に近づける役割を果たします

コーチが効果的な質問によって、クライアントにもたらすもの
・新たな気づき
・新たな考え方や行動の選択肢
・行動の促進
・より広く深い自己認識
・自主性の強化  など

また、
・クライアントの目標達成に対して、クライアントとコーチが持つ責任は50:50
コーチングの時間は、100%クライアントの目標達成のための時間
です。

そして、コーチが、クライアントを評価したり、判断することはありません。また、コーチの考え方や推薦する行動に誘導したり、強制することもありません。(そのようなクライアントの自主性や選択の可能性を奪う行為は、コーチの行動倫理に反します。それくらいNG!)

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クライアントの新たな発見、新たな行動の選択肢を獲得し、行動の選択を、継続したコーチングセッションにより、50:50の責任の割合で、サポートするのがコーチの役割。

1人とは違う、より早く、より高い目標達成

コーチとともに二人三脚で目標達成に向かうコーチングを活用することで、
まずクライアントはその目標に取り掛かる体制を取ることができ、そして自分の思考の癖、自問自答のループから抜け出す、環境ができます。そしてコーチの質問により、目的や目標を明確にし、行動を選択していくことができます。
以下、コーチングを活用すると、より早く、高い達成が可能になるよ!という、よく使われている図です。

より高くより早い達成_13xb_コーチング

       <クライアントさんからいただいたのことば>
「口に出して話すことでスピードアップする」
「目標に対して、具体的なプロセスイメージを持っていたので来たチャンスを掴むきっかけになった」
「自分では一生かかっても思いつかない問いを投げかけてくれたのが、すごく貴重だった。コンサルタントとして問いの重要性がわかるからこそ、それがありがたい」

気になったまま進んでいない大切なこと、ありませんか?

・抜け出しにくい自分の価値観や癖を乗り越えて、達成したいこと
・漠然と理想像はあるけれど明確化が測れず、また行動の選択肢がわからず後回しになっていること
・もっとうまくやりたいと思っていること
・ある特定の事象への違和感を克服したいということ
・日々努力しているが、伸び率の頭打ちを感じていること など、

実は、これらの明日明後日の日常や業務には目に見えて、支障はないが重要ではあること、このままでは十分に納得をして手をつけることもなく終わってしまうかもしれないテーマや目標は、長期のスパンで重要で人生や経営そのものに関わる目標が多いのも事実。

”緊急度は低いが重要度が高いテーマや目標”こそ、コーチングが有効な領域

コーチングのアプローチが最も適しているのは、”緊急度が低く重要度が高い”目標です

coaching 領域

”重要だが緊急ではないこと”は、自分自身の成長テーマでもあることが多い

私たちの日常は日々、仕事や家庭などで、緊急度が高いもの、重要ではなくても取り組まざるを得ないものに多くの時間が費やされています。
なぜか。それは”緊急”の目標は、会社や家庭での自分の役割に起因すること、周りへの影響がわかりやすいことが多いから。そして”重要だが、緊急ではない事柄は自分自身にしか探求できないもの、決められないものに関わることが多いからで、周りからはなかなか本質的に探求されることがないからです。

しかし緊急の対応ばかりに集中していると、”重要だが緊急ではない””重要なこと”が、急に”重要で緊急なこと”として差し迫り、納得のできる判断が下せない場合があります。または、”重要なこと”に緊急ではなかった、という理由だけで取りかかれないまま終わってしまうことも。

        これらにいつ、向き合いますか?
・長期キャリア設計
・なりたい自分を作る
・組織の体質、文化改善
・人間関係構築力
・コミュニケーション力
・自己評価の改善
・思考や感情の癖を抜け出す  

1人では達成しにくい目標、自分の成長とともに成果を得る目標に、コーチングは有効です。

取り掛かること自体に意志の力が必要になる、”重要だが、緊急ではない事柄”は、中長期で大きな影響力を持つ目標、会社でいうと、組織のミッションや理想の在り方、そして、私たちの生き方ーライフプランやライフスタイルそのもの、そして自己認識ーに関わるものが多いです。

時間を作る。取り掛かる。そして変化させていく

自分自身や自分のやりたいこと、理想的な経営、生き方などの中長期のミッション・ビジョン設計をテーマに、ただ”それだけに没頭する時間を確実に作る”、という意味でも、コーチを持つことはおすすめです。
コーチの質も重要なのに、なぜこのように言うかというと「その時間を作ること」がいかに難しいかが私自身、実感を持って理解できるからです。

しかし一方で、このような”やりたいけど後回しにしているものがある状況は、自分のエネルギーを浪費する要因の一つ”です。この重要な”未完了”を完了させたいと思ったら、コーチング活用を検討してみてください。

クライアントは、コーチと定期的なコーチングの時間を獲得し、自分自身、行動、目標に向き合い、目的のための目標達成に取り組みながら、より俯瞰的な視野や、より客観的な自己理解を身につけ、多面的に自らをマネージし、表現するようになっていきます。

          (目標はあるけど、登り方が思い浮かばないという方へ)
向き合いきることが難しい目標を、クライアントがテーマに選び取るとき、たとえスタート時に目標達成に必要なことや登り方が全く見えていなくても、セッションが始まると、クライアントご自身できっかけを見つけ、可能性を探り、実現可能な行動を探っていくことが多いです。
これはクライアントが、”自らの力で未来描き、行動を明確に選択していくこと”が必要であり、かつ”そうしたい”テーマだからこそ、覚悟を持って向き合おうとしているからだと思います。
コーチはその決断を最大限サポートします。
またセッションの中で、目標そのものや、目標達成の目的を明確にしていくと、そもそも抱いていた目標の内容や定義が変わり、より自分にしかできない、自分自身に引き寄せるような目標に変化することも珍しくありません。

目標達成への覚悟があるからといって1人でやらなければいけない理由はないです
。1人で抱え込んで孤独に没頭するより、選択肢を明確にし、納得のいく選択をし、自覚しながらより効果的な成果をあげる方が自分にも周りにも余裕をもたらすのではないでしょうか。コーチングを活用していても目標達成の主人公は100%クライアントご自身です。

参考:コーチングで実感した効果(コーチ・エイ調べ)

”どのようなテーマにコーチングが効果的なのか”のご参考に「コーチ・エイのコーチングを受けた1,079名が効果を実感した項目トップ 8」のグラフを掲載しておきます。
こちらは、組織変革のためのコーチングを受けた方が母数ですので、よりコーチングがビジネスマネジメント層以上に必須のスキル、と言われる所以がわかる結果になっていますね。マネジメントではなく、リーダーシップに必要なスキルに効果がある印象です。

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※5段階評価において「5.とてもよくあてはまる」「4.あてはまる」を選んだDCD*参加者の割合 コーチング研究所調査 2014年 *:Driving Corporate Dynamism組織変革を実現するリーダー開発ストラクチャー(出典:Coaching Guidebook/COACH A)

正解のない時代に、どう選択、行動するか

多様化する価値観に加え、VUCAといわれるこの時代を生きるとき、他律的な指標に盲目的に染まることは、未来へのリスクを増やす行為だと思わざるを得ません。
より自らの個性を磨き込み、時代を柔軟に生き抜く力の獲得が大切になってきているのではないでしょうか。

コーチングにニーズが高まる背景_13xb_コーチング

自分の成長に誠実なことは、周りにもいい影響を及ぼす

私はセッション中、クライアントのたくさんの無垢な気づきや変化する力を目の当たりします。それで教えられたのですが、1人の人のなかには、たくさんの矛盾、たくさんの顔、たくさんの過去、未来、そして過ぎていく現在(イマ)がある。
自分自身の中にある、いろんな自分、自分が持つ豊かな多様性を受容し、いくらでも 自分をアップデートし続けてください。
それこそが、自身の柔軟性への成功体験を重ねることであり、自ら可能性を作っていく力、上図の”獲得しておきたい力”をつけることだと感じています。
そして、それは他の価値観を尊重する力にも繋がるのではないでしょうか。私自身がコーチングの習得、活用を通して得られた変化から、そう感じています。

コーチングの実際のプロセス、またクライアントさんの声をご紹介しています。

クライアントさんインタビュー動画

クライアントさんの言葉

コーチングセッションにご興味のある方は、以下、プレコーチングのお申し込み、からご連絡ください。




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