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契約目前の1億円クラスの案件を私はなぜ手放したのか

長く経営者をやっていると色んなことに遭遇しますよね。
今回の内容は利益至上主義の人からしたら大失敗の話です。
ただ全部読んでもらえば、私が金額的に魅力ある案件から手を引いた理由を納得してもらえると思います。
普段聞くことができないような貴重な話だと思うので、よかったらフォローをお願いします。
では話に入りたいと思います。

Gさんとの付き合いは12年ほどで、出会った当初は外資企業に勤められていました。
当時私は教育系のWEBサービスの会社に勤めていて、その外資企業が提供しているデータセンターサービスを利用するお客さんの立場だったんです。
Gさんはシニアマネージャーみたいな位置づけで、若い担当営業と一緒に来社しては雑談するような薄い関係でした。

担当営業やGさんからすると私は変わったお客さんで、データセンター側の仕事上のミスがあったとしても怒らず、逆に庇うようなことをしていました。
そのお陰もあって担当営業やGさんからはとても好かれ、神様のような丁寧な扱いを受けました。
「色んなお客さんを担当していますが、びじさばさんのところに来ると本当に安心します」とよく言われていて、営業中のサボりスポットとして使われていたんです。
その言葉はお世辞ではなく、Gさんが違う会社に転職した後も関係が途切れることはありませんでした。
年に数回集まっては飲み会をし、意見交換や近況報告をする仲として良好な関係を築いていました。

ある日、Gさんから飲み会の調整以外の連絡が来たんです。
「知人が会社を立ち上げたばかりで一度会ってほしい」という内容だったんですが、信用できる人の頼みなので何の疑いもなく日程調整して、Gさんとその知人の社長に会いに行きました。

その打ち合わせで聞いた内容はこうです。

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