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仕事に対する世間のイメージと従業員エンゲージメントの低さを変えたい

仕事は我慢とか忍耐というセリフは子どもの頃から飽きるほど聞いてきました。

仕事でやりたいことをやりたいとか、やりがいや学びを求めたいという度に怒りを買い、仕事や社会を舐めるなと怒鳴られました。

しかしマネジメントの論文を読むと、そのような根性論が時代遅れと感じます。それでモヤモヤするわけです。

根性論なんかがはびこっているから日本人の従業員エンゲージメントは低いなんて調査結果が出るんじゃないでしょうか?

それでも根性論信者は日本人ほど真面目で勤勉な民族はいないと言うのでしょうけど。

そんなモヤモヤもあって、仕事の定義を変えて従業員エンゲージメントの低さを変えられないだろうかと思うことはあります。

今回はそんなモヤモヤを書き出してみます。


会社や上司の顔色を伺い、根性論を押し付けられるマネジメントでやる気は出ない

権力主義な現実

会社とか上司というのは一般的には絶対的な存在であり、逆らえない存在です。逆らうのは大げさとしても、異論とか反発をすれば自らクビになろうとしているようなものです。

私も幾度となく上の命令は絶対だとか、口応えするなと怒られました。自分で考えずに黙って言われたことだけをやれと怒鳴られたことも数え切れません。

権力主義な現実に対して、素晴らしいとかどこまでもついていくという声を聞いたことはあります。

でも権力主義の会社では自社の賛美ははびこれど、不満が多い従業員が多く、愚痴ばかり聞かされます。

残業ほど正義とされることはない現実

また残業をすればするほど偉い、残業80時間(厚労省が定める過労死ラインですね)なんて甘えだと説教されたこともあります。

定時は22時、休日出勤は当り前、200〜300時間の残業をしてこそ本物の職業人と説教されました。

その後、私は残業の少ない会社に移ったので、定時帰りが普通になりました。

しかしあるとき東証1部(現東証プライム)上場の大企業のプロジェクトに助っ人として参加したら、標準労働時間と残業時間が同じで、休日出勤も常態化していました。

誰もが盲目的に毎月160時間くらいの残業をしていました。ちなみにCMでも見かける有名な大企業です。

いつになっても残業は当たり前なんだなと実感しました。

他にも上場企業グループに努めている人から聞いた話で、残業時間か長ければ成果0でも褒められ、成果を出しても残業時間が短いと説教されるという話も聞きました。

最近になっても休日出勤が常態化しているプロジェクトの話を聞きます。

いつまで経っても長時間残業の話は尽きません。しかもニュースに出たものではなく、私の身の回りという限られた範囲での話です。世間全体で見ればもっと多いはずです。

しかし長時間残業を正当化する人は数多いですが、長時間残業を楽しんでいる人や、残業すればするほど元気になる、あるいはご機嫌になる人を見たことがありません。

長時間残業を正当化している人はやりがいや誇りを語りますが、ストレスが多そうに見えて仕方ないです。

空気を読むとか忖度するのが理解できない

さらには社会人の常識として、会社や上司の顔色を伺い、空気を読んで忖度することが求められます。

私は空気を読めないし忖度もできないので、幾度となく常識ごないと怒られました。

でもここ10年くらいで空気を読むとか忖度するが流行語になりました。

そして不祥事の隠蔽体質が会社の上層部の空気を読んで忖度することが原因であることが明るみに出てきました。

会社に行きたくないという声は問題

コロナ禍でリモートワークが普及したことで、会社に行かなくて良くなったのでストレスが減ったというアンケートを何度か見ました。

リモートワーク中の従業員がサボっていないか監視するツールが出回ったという怪しげなニュースも何度か聞きました。

コロナ禍が明けてみたら、出社させたい会社と出社したくない従業員という対立構図が登場しました。

最近聞いた話では、リモートワークを止めてフル出社を宣言したIT企業で、開発者が一斉に転職してしまったとのことです。

私としてはたまには会社に行って人と話したいです。でも通勤電車の混雑の非効率さと不毛さが大嫌いです。これは同意してくれる人が多いかなと思っています。

私はコロナ禍以前から通勤電車の混雑が非効率で不毛と感じていました。

一方で東京の人口をもっと増やして東京を強い都市にしないといけないと有識者が言っていたり、通勤電車の混雑に耐えられるようになるのが社会人としての成長と根性論信者が言っていたりすることに疑問を感じていました。

私は落ちこぼれで常識がないから、社会人にとっての当たり前が理解できません。

でも本当にそうか?と疑問を抱くことは沢山あります。こういうところが常識がないと怒られるのですが。

とはいえ会社は従業員がサボるものだという前提で、リモートワーク中に監視をしたり、リモートワークを中止して出社させたりしています。

こういう風に人を信用せず人を怠惰なものだと決めつけることを説明したものに、マグレガーのX理論Y理論があります。

会社と労働者がお互いを信用していないって不幸なことだと思います。信用し合えないのかな?信用し合える会社は経営者の目が届く小さな会社しかないのかな?

そんな疑問も感じてしまいます。

サークル的に楽しく顧客やチームメイトに貢献できる働き方はできないか?

私が常識がないと怒られるという話をしたところで、追加で常識がない人間の意見を書きます。

私は働き方そのものが権力や根性論を重視するものからサークル的なものに変わればいいと思っています。

権力や根性論が正義だから、空気を読めとか忖度しろと言うのです。

権力や根性論が正義だから、上の命令が絶対だとか、会社に服従しろなどと言うのです。

権力や根性論が正義だから、成果よりも長時間残業が賛美されるのです。

権力や根性論が正義だから、従業員は監視しないとサボると決めつけられ、リモートワーク中も監視されるのです。

だったら権力や根性論なんて止めて、サークルみたいに上下関係なしで横並び、みんなで楽しくみんなで協力し合おうよと思うのです。

こんなこと言っても、仕事を舐めてるとかガキだと言われ、説教されるだけなのは目に見えています。

それに上下関係がないと競争がなくなるから切磋琢磨しなくなるとか、昇給・昇進を目指して頑張らなくなるから怠惰になるという意見もあるかもしれません。

でもnoteは意識が高い人や先進的な考えの人も多いと思うので、解ってくれる人もきっといると思って書きます。

従業員エンゲージメントを下げるような古臭い慣習なんて取っ払って、楽しく成果を出す働き方をしようよとね。

私は一人ででもやっていきます。そして色々なところでこういう働き方が正しい、従来の権力や根性論を正義とする働き方は時代遅れだと言い続けます。

終わりに

人間は習慣の生き物なので、昔から続けていることを変えるのが困難です。

しかしブラック企業問題や働き方改革、不祥事と空気を読むことや忖度することなどがニュースに出ることで、少しずつ法改正もされて、世の中の意識も変わり始めていると感じます。

変えようとする人は非常識で愚かで思考停止と怒られたことは何度もあります。しかし変わろうとしない人こそ思考停止じゃないのかな?

望む働き方を手に入れたければ、行動するのが一番です。そして世の中も変わり始めています。

積極的に攻めて手に入れて行こうじゃありませんか。

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