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小さな命と踊る/ダンスを読むnote#16

◇story

ある日の夕方、子猫の鳴き声をマンションの軒下で聞いた。そこは1年半前に先住猫(ミーコ・メス・1歳)を保護した場所だった。「もしかして、また子猫がはぐれているのだろうか?」と心配して懐中電灯を当てて覗くも、姿は見えない。日が暮れて雨も降ってきて肌寒くなってきたので、保護をすることに決めた。長い枝に小さなコップをつけてミルクを入れ、悪戦苦闘の末誘い出した小さな子猫は、ギュッと目を強く閉じていて、生まれたてホヤホヤの、ネズミみたいだった。ピンク色をした小枝のように細い手足を必死にばたつかせ、何もかもが危うく見えるその生き物だが、生きようとする生命のパワーを強く感じる。
コロナで亡くなる命もある中、生まれた小さな命。
私は前回同様に深く感動した。

今回は、生後18日の小さな小さな猫、まること踊る。

目は開いたけど、見える世界は狭く多分まだはっきりと見えてはいない。
音と匂いと私の気配を感じ、センサーのしっぽを働かせながら、止まったり動いたり…
明るいところ暗いところと身体いっぱい全てのエネルギーを使って動く。
私も全神経を集中させて、まるこを感じる。

最後は、ふたりの空間横切る犬が登場。
先住犬のアポロは、まるこの存在を気にすらしていない。
犬も猫も
ただそこに存在しているだけ。
今ここ、それだけ。
いつも全力で休む時はしっかり休む。
天真爛漫な動物たちから、私は大切なことを教えてもらっている。

えっちゃん

Shallwedance差し込み画像

私たちのダンスを読んで、
楽しくなってくれる人がいるといいな。
自分もダンスできちゃうかも、と思ってくれる人がいるといいな。
まわりの誰かや何かに“Shall we dance?”と声をかけてくれる人がいるといいな。

身近な誰か・なにかとのささやかなダンスの映像と
そのダンスにからうまれた物語をつづった
“ダンスを読むnote”を毎週月・水・土に紹介します

STAY HOME + DISCOVER YOUR OWN DANCE

BigFamilyTokyo/BFT
ダンスと社会をつなげるコミュニティダンスに取り組むダンサーグループ。ワークショップの開催、ファシリテーターとしてのスキルアップなどさまざまな企画を通してダンスの力を広げます。JCDN主催コミュニティダンスファシリテーター養成スクールでトレーニングを受けたメンバー達です。
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