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第4回ネガティブフィルターの外し方

コーチングを学びはじめて、徐々にですが変わってきたことがあります。
それは子どもとの関わり方です。

先日、こんな出来事がありました。

今までだったらどうなっていただろうかと考えると
親は子どもを叱る。子どもは叱られる。

子どもは親に謝り、親も形だけゆるして、形だけの仲直り。
お互い気分が悪いから、それでその日はおしまい。

その後数日は、親の言うことを聞いておとなしく、”よい子”でいることでしょう。

ただ、そのような形式的な関係は長続きしません。
気づいたころには、子どもは、親にとって悪い習慣を続けてしまうことでしょう。

そして、いつかまた親は大噴火、子どもの涙腺は大洪水です。

それは天災ではなく、人災です

お互いに向き合っていれば、ふせぐことができたかもしれないことです。
これをしておけば、確実にふせげるという正解もありません。。

今回わたしたちは、子どもに対しても正面から問いを立て、話し合うことによって、たまたまよい結果にたどり着くことができただけです。

このようにわたしたちは日々生活をしている中で、少しずつ思い違いや、誤解、ミスコミュニケーションによって、多かれ少なかれ人間関係に苦労をしています。

きょうは、その人間関係という永遠の悩みをどうやったら少しでも改善し、よりよい人生につなげることができるかというテーマをコーチングマインドで解釈しながら考えていきたいと思います。

実践躬行のススメ

わたしが受けているコーチング道場では、「実践躬行じっせんきゅうこう」を大事にしています。

実践躬行とは、頭や口だけではなく、自分自身で実際にやってみることです。

コーチングだけでなく、何事も本や授業で理論や方法論を勉強していると、わかった気になりますよね。

しかし「頭でわかること」と、「できること」は全く別物です。

コーチングも世界中で実践されて、その集合知によってある程度体系化された理論というものがあります。
その理論や知識は、本を読めば十分に習得可能です。

ただ、これを実際に自ら実践するというのは、容易ではありません。
それは成功体験と失敗体験を重ねながら、徐々に体得するものです。

今回のわが家でのプチ騒動も、実践躬行でコーチングでの学びを試すよい機会でした。

コルブの経験学習サイクル

実践躬行の仕組みを解説するために、アメリカの教育理論家デイヴィッド・コルブが提唱した経験学習サイクルという理論を紹介しましょう。

コルブの経験学習サイクル

①誰でも様々なことを経験します。それは良い結果のこともあれば、悪い結果のこともあります。

②の内省とは、振り返りという言葉に置き換えることができます。
さらに振り返りは複数名により対話形式で行うと、より効果があります。

その振り返りは、先の経験から学んだ教訓を得るのが目的です。
教訓が図の③にあたる、概念化・一般化というものです。

そこで得た教訓を新たな場面で試してみるというのが④の実践です。

このサイクルを回すことによって、学習効果が高まることが実証されています。

失敗から学ぶ、成功から学ぶということをわかりやすく体系的にまとめたものです。

最近ではビジネスや教育現場でよく取り上げられるようになりましたので、コルブの経験学習という言葉や上の図をご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。

コルブの経験学習サイクル理論では、②内省と③概念化が特に重要なプロセスだと言われています。

それはそうですよね?

振り返りと気づき(教訓)がなければ、次に活かしようがありません。

しかし、ちょっと待ってください。
実践躬行じっせんきゅうこうを思い出してください。

②と③は確かに重要ですが、それ以上に④の実践(学びを活かす)をしなければ、本当にもとめる成果や成長をなかなか実感できません。

コーチングにおいても、実践は大切です。
コーチとクライアントに分かれてロールプレイをしたり、実際誰かにたいしてコーチングをしたりしながら、スキルを磨いていきます。

もう一つ、その前提として大事なことがあります。

それはコーチのマインドセットです。

コーチのマインドセット

コーチングは、クライアントが自身の可能性を公私において最大化させることを目的にしています。
そのためには、どんなクライアントであっても無限の可能性を信じられるかどうかが重要です。

人間関係に置き換えてみると、どんな相手であっても、その相手のありのままを受け入れられるかどうかです。

しかし、わたしたちはどうしてもネガティブな思考に乱されがちです。
人間関係でも、どうしても苦手な人がいたり、自分と誰かを比べてしまったりするものです。

このネガティブなフィルターがあなたの思考からなくなったらどうでしょうか?

きっと悩みが減りますよね?幸福度が増しますよね?

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