見出し画像

オランダ&ベルギー旅日記(8) トラブル・アゲイン編

詐欺まがいの引っかけ

7/6-8と3日間開催されたNorth Sea Jazzは終了した。
残された自分の旅の日程はあと2日。
この日は ロッテルダムからアムステルダムに移動する。
そしてアムステルダムで2泊して日本に帰国する。

ここでまたまた移動に関してトラブルが発生した。
トラブルというほどのものではないが、詐欺まがいの旅行によくありがちな事案なのでシェアしておこう。

ロッテルダムのホテルからロッテルダム中央駅までUberを呼んだ。
やってきた 運転手はアラブ系だろうか。
Uberにしては綺麗なたしなみで、ドアを開けてくれたりトランクに荷物を入れてくれたり、笑顔は作り物っぽいが紳士的で親切だ。
車が発車してしばらくすると「 中国人か?」と聞かれた。
「日本人だ」と答えた。

そして誰かとわからない言語で、ゴチャゴチャとスピーカーで話し始める。
暫くすると深刻な顔つきで「 今連絡が入ったんだけど、ロッテルダムからアムステルダム行きの列車が全て不通になっているそうだ。 車と電車が衝突したようだ」と気の毒げに言う。
それを聞くと、アントワープからの帰り道に電車が停車するトラブルに巻き込まれた自分も「またか」と不運を嘆く。
このままこのUberでアムステルダムまで行ってしまうことも考えて、Uberアプリで検索して値段を調べてみる。

そうこうしていると運転手が「私はアムステルダムからやってきたんで、どうせアムステルダムに帰るんで乗って行くか?  割引するよ」と親切風に誘ってくる。
「 いくらだ?」と聞くと日本円で2万円ほどの額を提示された。
Uberで調べると15000円ほどで行けるようなので、 「1万円でどう?」と値切ってみる。
「いやそれじゃあ無理だね 1万8000円ぐらいなら」といった 値段交渉の押し問答が続く。

ただその日はアムステルダムに決まった用事があるわけではなく、それほど急いでるわけではなかった。
Googleマップで見てみると、事故はまだ反映されてないようだ。
「バスにしようかな」と言うと彼は「バスはないよ」と言う。
ただGoogleにはバスで行く選択肢も出た。
(この辺りで怪しいと思い始める)

ロッテルダム駅のカフェで時間を潰してもいいかなと思って、「no thank you」と運転手に断りの返事をすると、
「電車は3時まで止まってるみたいだよ 3時まで何して過ごすんだい」とまた誘ってくる。ただアントワープに行った時にUberで無駄遣いしてるんで、もう出費は避けたい。
いずれにしても駅で真偽のほどを確かめてから決めよう、と彼のオファーは断ることにした。(バスがあるのに無いと言ったあたりから疑心暗鬼になった)

今まで紳士的な彼もオファーを断ると、突然不機嫌になり 無口になる。
ロッテルダム中央駅に着いて車を降りて、彼とはおさらばした。

まずは駅に行って、運行状況を確かめる。
駅の掲示板には事故の告知は一切なく、ロッテルダムからアムステルダムへの列車は普通に運行していた。 
駅も何事もなく、乗客達に混乱の様子もない。
事故と言うのは、彼のでっち上げであることが判明した。

ドライバーもこちらが日本人だと思って舐めて、ありもしない事故をでっち上げて、長距離ドライブの小遣い稼ぎをしようとしたんだろう。
数年前まではタクシーよりもUberは安全だと思っていたが、時間も経過して意外にこういう詐欺まがいが横行してるのかもしれない。

この後、Uberに本件のクレームを入れてみた。
「この件についてご指摘いただきありがとうございます。
このような経験を聞いて残念に思います。あなたが説明した内容は専門的とは程遠いものであり、あなたがどれほど不快に感じたであろうことは理解しています。 Uber は、旅行の開始から目的地に到着するまで簡単に追跡できるように設計されています。
社内で適切な措置を講じるため、パートナードライバーにフォローアップいたしますので、ご安心ください。 旅行代金も返金させていただきました。
この件に関してさらにご不明な点がございましたら、お知らせください。 私たちはいつでもお手伝いいたします。」
と言うことで返金されるようだ。

アムステルダム中央駅

ロッテルダムを12:40に出て、アムステルダム中央駅まで何もなく無事に到着したのが13:22。
現代的な建物が立ち並ぶ、ロッテルダムとは違いアムステルダムは古い歴史的な建物が目立つ。
アムステルダム中央駅はすぐ後ろがアムステルダム港というロケーションで1889年に開業した。設計に携わったのは建築家ピエール・カウパースで、国立博物館建設にも関与している。
東京駅と似ている印象を受けたが「赤れんがを使っている」からか。
東京駅は中央駅との姉妹駅提携を2006年4月に結ぶ。

アムステルダム中央駅

アムステルダムの象徴的な運河越しに駅を見る。

そして、駅から徒歩5分のホテルにチェックイン。

アムステルダム市内観光

初日なので市内の交通機関に慣れるために足ならし。

ホテルから5分歩くと、以前はアムステル川をせき止めるために築かれたダムだったと言うダム広場に着く。
1956年に造られた国立モニュメント。第二次世界大戦における戦没者を追悼する目的で造られた。
そしてオランダ黄金時代の1648〜1655年に建設された旧市庁舎。オランダ黄金時代とはオランダの歴史において貿易、科学、軍事、オランダ芸術が世界中で最も賞賛された期間。出島での日本との交易もこの時期である。蘭学という形で日本に科学的な知見も伝えている。

モニュメント
市庁舎

地下鉄に乗って、国立美術館に向かう。
地下鉄はクレジットカードのタッチ決済で乗れるので、切符を買ったりする手間がない。
アムステルダム国立美術館は外から見るだけ。ネットで事前予約が必要だが、その日は完売だった。

地下鉄構内
アムステルダム国立美術館

どの都市も美術館のある辺りは静かで、センスの良いカフェがある場合が多いので、入場は諦めて散歩をすることにした。
とにかく日本と違いアムステルダムは緑が多くそれだけで和むが、加えて運河が街を張り巡り、水辺と緑のコントラストが美しい街だ。

とにかく自転車が多い。

暫く歩いているとセンスの良いカフェを見つけた。
Boccaと言うカフェでアプリでいいね!が多かった。
旅の前にyelpと言う飲食店をサーチするアプリを入れたが、これを見ながらのカフェ探しは便利だ。

オランダで困ったのが食事。
まず、トラムで駅の近くに戻り、yelpを見つつ探すことにした。
トラムもタッチ決済で乗れるので便利だ。

オランダ料理と言うのが未知数で、観光地はピザ屋がばかり。
歩いていてSumoと言う、海外にありがちな寿司をメインに焼き鳥や餃子など、和食をごっちゃに扱う店。
お世辞にも美味しくはないが、フェスで屋台飯ばかりだったので寿司は美味しく感じた。

こうしてアムステルダムは半日だったので、歩きと地下鉄、トラムを使い街の感覚を掴むことを目的にし何とか達成した。

翌日のアムステルダム散策は以下の記事で!


この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?