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オランダ&ベルギー旅日記(9) 究極のアムステルダム巡り Vol.1

さて、私の旅も最終日となった。
丸一日、アムステルダムに費やせるので自分流に楽しみたい。
ありがちな観光地への訪問は敢えて排除し、オリジナルな旅を目指してマニアックな場所を訪問した。


運河クルーズ

まずは、午前中は運河の街アムステルダムを川から眺めてみた。
アムステルダムは元は小さな漁村で、16〜17世紀に運河が整備され、海運を生かした港湾都市として発展した。この時期はオランダ黄金時代とも呼ばれ、東インド会社などを設立し世界の海運を支配していたのである。
この時期には日本との間で強固な関係も結ばれ、鎖国後も欧米ではオランダのみが交易が許されていた。クルーズしつつもオランダと日本との関係を思いを馳せる。
しかし今ではオランダ黄金時代は奴隷を想起されることで使用禁止だそう。オランダが栄華を極めた「黄金時代」は、植民地支配奴隷制を通じた巨額の利益の上に築かれていたということを公式に反省したということ。

北のベネチアとも称されるが、アムステルダムには全長 50 km 、 165 本の運河がある。そして2010年にはこのアムステルダムの17世紀の環状運河地区世界遺産に登録された。

この世界遺産は特定の史跡や建物ではなく街全体なので、クルーズ船で川から街並みを眺めるのが最も効率的な見学手段となる。

約一時間、環状線のように作られた運河をクルーズしつつ、音声ガイドには日本語もあるので、アムステルダムの街の成り立ちを把握した。
旅の最初にこのクルーズにトライして、街の全体像を把握をすることをお勧めする。
カナルクルーズ 16€

オランダのおすすめ雑貨屋

クルーズの起点である中央駅付近で上陸し、アムステルダム市内でお土産を物色。
オランダの雑貨はHEMAが著名だが、コスト重視で製品のクオリティは高くなく土産には向かない。
このDille & Kamilleが、駅付近にありお土産やプレゼントに最適な商品も見つけやすくよかった。
キッチンアイテムや美容グッズ、アロマ、石鹸、小物、植物など、オシャレでかわいいアイテムが豊富。
日本では手に入らないようなセンスの良いグッズが満載。
住所;Nieuwendijk 16-18,1012 MK Amsterdam
下記のバッグを土産に買って帰国した。

アムステルダムのレコードショップでDigging!

欧州の3大クラブカルチャー都市と言われるアムステルダム(他はロンドン、ベルリン)には、レコードショップも多く、何件かでdiggingした。
まずは中央駅付近からトラムに乗ってWestermarktで下車、アンネフランクの家の近くのVelvet Record Storeへ。
アムステルダムの足はトラムをメインに組み立てると便利だ。この日はトラム・バス・地下鉄が使える一日券を買って、乗り回した。
1日(24時間)チケット €8.5

Velvet Record は、ロック関係の年代もののレコードが豊富で早速アナログを漁る。

ここでは日本ではなかなか見つからなかったGram Parsons (グラム・パーソンズ)の「Grievous Angel」の新品アナログを発見して購入した。

そしてショップのレコードバッグが可愛くて購入。合わせて約4,000円。

戦利品達

Gram Parsons (グラム・パーソンズ)のGrievous Angel

次に訪問したのが、record friend amsterdam。
60's-70'sの中古が豊富で価格も安かった。

ここではTrafficの「Low spark of high heeled boys」を、現在は販売されていない変形ジャケットのままのものがあり購入。
かなりレアだが、流石に盤は傷だらけだったが。

ついでにショップのTシャツを購入。

しっかりと変形になったジャケット

ここでVol1.が終了し、Vol2.はグルメ編としてお届けする。

オランダのなぜ

最後にトリビアで終わりたい。
日本ではオランダと呼ばれるこの国は、現地ではNederland(ネーデルラント)と呼ぶ。
これは「低地の国」「低地地方」を意味する普通名詞に由来する。
日本で使われるオランダは「Holland(ホラント)」から来ていて、ホラント州(現在は南北2州に分かれる)の名に由来している。
そして、公式の英語表記はthe Netherlands(ザ・ネザーランズ)。
オランダに来て「オランダでは」なんて彼らに聞いても通用しないのだ。
オランダ政府は2020年1月1日をもって、国名としての「ホラント」の使用を廃止し、諸外国にこの通称を使用しないように依頼している。
日本では、日本に最初に来たポルトガル人が、ネーデルラント連邦共和国をオランダと呼んでいたのが日本で定着し、現在に及んでいるらしい。
日本のオランダという呼称については、日本語の言葉として定着していることから変更は求めないとしているが、ワールドカップなどを観ていると現地ではネーデルランドと記載されながら、日本の放送ではオランダと言い混乱しており奇異である。
そろそろ日本でもネーデルランドとどこかで改めるべきだろう。


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