レコードが聴ける家

好きなレコードをリラックスして聴ける空間が欲しくて一戸建てを建設。70年代ロックからR…

レコードが聴ける家

好きなレコードをリラックスして聴ける空間が欲しくて一戸建てを建設。70年代ロックからRobert GlasperやSnarky Puppy等の新世代Jazzまで幅広くアナログの名盤について文筆しています。鎌倉育ちで歴史好きのため史跡巡りも趣味。今年三月に都内から神奈川県に移住。

マガジン

  • この一枚〜My LP

    オススメのアナログLPの紹介です。このマガジンはショートレビューで保有しているレコードを紹介します。基本は文字数は5000以内と読みやすい記事を目指します。

  • 名盤と人

    名盤と人(ミュージシャン)の関わりについて語る。友情と確執、出会いと対立、名盤を巡る人間模様を考察します。

  • 歴史と自然をめぐる旅日記。

    大河ドラマなど歴史に纏わる場所と豊かな自然を巡る旅日記。楽しい電車の旅、城の旅、鎌倉殿の旅、等、知っておくと便利な情報を満載。

  • 知られざる名曲プレイリスト

    知ってるようで知られていない、名曲のプレイリスト

  • 海外オモシロ音旅

    音(サウンド)を求めた海外旅行のノウハウと日記を掲載。第一弾はヨーロッパフェスの旅。

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この一枚 #15 『Café Bleu』 スタイル・カウンシル (1984)

1984年3月にリリースされたスタイル・カウンシルのデビューアルバム『Café Bleu』。この3月で40周年を迎え、ネットでもお祝いが相次いだ。ジャムを解散したポール・ウェラーの渾身の意欲作であり、ステンカラーを颯爽と着こなしたウェラーがファッションリーダーとして君臨するきっかけともなる。パンクから一転してR&B、ソウル、ジャズと様々な音楽要素を詰め込んだ音楽性が、80年代に与えた影響力は絶大だった。 『Café Bleu』40周年ユニットの先駆け この連載もいつしか8

    • この一枚 #22 『Yellow Moon』 ネヴィル・ブラザース(1989)

      今も昔も特別な音楽を作り出す街、ニューオリンズ。この街のハウスバンドと言うべき存在がネヴィル・ブラザーズです。全米最高のライブバンドと称えられた彼らが、紆余曲折を経て世に出した傑作がこの『Yellow Moon』。奇才ダニエル・ラノワのプロデュースにより、80年代屈指の名盤が誕生した背景を深掘りしました。 『Yellow Moon』 『Yellow Moon』はThe Neville Brothers(ネヴィル・ブラザーズ)が1989年3月に発表したアルバムです。 ブラ

      • この一枚 #21 『The Way It Is』 ブルース・ホーンズビー&ザ・レインジ(1986)

        ブルース・ホーンズビーの名曲The Way It Is。1986年にリリースされ全米チャート1位に、アルバムも年間チャート4位という新人としては桁外れの大ヒットになります。 この曲の印象が強過ぎて、その後の多彩な実績が知られていないのが残念です。グレイトフル・デッド入りやジャズとブルーグラスの融合など、常に革新を求めて自らを更新し続ける彼の音楽家人生を探ります。 一旦80年代シリーズは10枚を紹介し終わるはずでした。が、見当違いが生じて、もう一枚紹介します。 1986年にリ

        • この一枚 #20 『Nick of Time』 ボニー・レイット(1989)

          スライドギターを華麗に弾きこなし、渋い歌声を披露するボニー・レイット。今やグラミーの常連ともなった彼女だが、80年代はどん底に陥ります。ドン・ウォズと出会ったボニーは、最後の年1989年に大きな賭けに出ます。そして完成した『Nick of Time』がグラミーを獲得し、彼女は一気に飛躍します。本作を軸にボニーの生涯を振り返ります。 バブル崩壊前夜 この80年代のシリーズも10回目となり、89年の本作で終わりとなります。 89年になると自分は2年半勤務したデパートの宣伝部

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        この一枚 #15 『Café Bleu』 スタイル・カウンシル (1984)

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          この一枚 #19 『Traveling Wilburys Vol.1』 トラヴェリング・ウィルベリーズ(1988)

          ボブ・ディランとビートルズのジョージ・ハリスンが同じバンドにいる、という奇跡のような出来事が1988年に起きます。トラヴェリング・ウィルベリーズはこの2人以外に、ジェフ・リンとトム・ぺティという人気バンドのフロントマン、そして伝説のロイ・オービソンまでもが参加した驚きの5人組でした。 奇跡的な組み合わせの裏には知られざる友情物語があったのです。 覆面バンド、トラヴェリング・ウィルベリーズ 『Traveling Wilburys Vol. 1』(トラヴェリング・ウィルベリー

          この一枚 #19 『Traveling Wilburys Vol.1』 トラヴェリング・ウィルベリーズ(1988)

          追悼 ディッキー・ベッツ 名盤と人 34回 『Eat a Peach』 オールマン・ブラザース・バンド

          オールマン・ブラザーズ・バンドと言えば、不世出のギタリストのデュアンと白人離れした喉を持つグレッグのオールマン兄弟にスポットが当たりがちだが、ディッキー・ベッツの貢献も見逃せない。そのベッツが先月、その生涯を閉じた。ベッツが主導した名作『Eat a Peach』を深掘りしつつ、ベッツの栄光と波乱に満ちた生涯を辿る。 ディッキー・ベッツの死オリジナル6は残り1人に オールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)のディッキー・ベッツ(Dic

          追悼 ディッキー・ベッツ 名盤と人 34回 『Eat a Peach』 オールマン・ブラザース・バンド

          この一枚 #18 『The Nightfly』 ドナルド・フェイゲン(1982)

          1982年にリリースされたドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』。80年代の音楽シーンに多大な影響を与えましたが、フェイゲンはその後表舞台から消え去り10年以上沈黙したのです。彼を苦しめた当時としては最先端のデジタル・レコーディングによる傑作『The Nightfly』の裏事情と沈黙の80年代を探ってみました。 ジェイムス・テイラーの来日公演ディーン・パークス さて、前回1986年まで進んだ80年代ですが、とある事情で1982年に逆戻り。今回はDonald F

          この一枚 #18 『The Nightfly』 ドナルド・フェイゲン(1982)

          この一枚 #17 『So』 ピーター・ガブリエル(1986)

          2023年末に久々のアルバム『i/o』をリリースしたピーター・ガブリエル。堂々の英国1位となり衰えぬ創作意欲に感服したものです。 そして今回はジェネシスを脱退して10年後の1986年に大ブレイクした、Sledgehammerを含む『So』を深掘りします。同時にトニー・レヴィンやケイト・ブッシュなど多彩な彼の人脈をもフォローします。 『So』 この連載もまた80年代が続き、後半に突入。 前回の1985年から1年経過した1986年。 4月にはチェルノブイリ原発で原発史上最悪

          この一枚 #17 『So』 ピーター・ガブリエル(1986)

          この一枚 #16 『Be Yourself Tonight』 ユーリズミックス (1985)

          ユーリズミックスのThere Must Be an Angel。80年代の洋楽を象徴する1曲として、日本でも旋風が吹き荒れました。誰もが聴いたことがあるスキャット風のオープニング。超短髪でユニセックスなアニー・レノックスのビジュアル。この鮮烈な曲を収録した1985年の『Be Yourself Tonight』にスポットを当てつつ、アニー・レノックスの女性としての軌跡も辿ります。 本連載、またまた80年代の作品が続き6枚目となります。 前回のスタイル・カウンシルが1984年、

          この一枚 #16 『Be Yourself Tonight』 ユーリズミックス (1985)

          この一枚 #14 『Riptide』 ロバート・パーマー(1985)

          80年代を過ごした人なら誰もが目にしたMTVがあります。それがロバート・パーマーのAddicted to Loveのビデオ。パーマーのバックでクネクネと踊る美女たち。その効果もあり初の全米1位となります。今回は1985年発売の『Riptide』を取り上げつつ、パーマーの数奇な人生を辿ります。 MTVが席巻した80年代 CDが誕生するのが1983年。 自分が最初に買ったCDが『フィル・コリンズIII』(No Jacket Required)。1985年のことでした。 今回は

          この一枚 #14 『Riptide』 ロバート・パーマー(1985)

          この一枚 #13 『Remain In Light』 トーキング・ヘッズ(1980)

          この2月に『ストップ・メイキング・センス 』が4Kレストアとして再公開されたトーキングヘッズ。バンド結成50周年となり再びブームとなっている。 そしてこの映画の3年前、彼ら飛翔のきっかけとなった1980年の『Remain in Light』は、今も名盤として語り継がれる。当時ニューウェイブと括られていた彼らのサウンドは、今聴き直すとアフロビートを取り入れた強烈なファンクサウンドに感じるのだ。 『Remain in Light』とは『Remain in Light』は1980

          この一枚 #13 『Remain In Light』 トーキング・ヘッズ(1980)

          この一枚 #12 『AVALON』 ロキシー・ミュージック(1982)

          今やレコードマニアの間で伝説のエンジニアとなったボブ・クリアマウンテン。その彼が代表作として自負するのが、ロキシー・ミュージックが1982年にリリースした『AVALON』。英国チャートでは1位、アメリカでも初のプラチナを獲得。同年に発売されたドナルド・フェイゲンの「Nightfly」と並んで、デジタルレコーディング黎明期の名盤として知られる本作の録音の舞台裏を探る。 武道館で聴いたJealous Guy1983年武道館のロキシー・ミュージック 1983年2月、ロキシー・ミ

          この一枚 #12 『AVALON』 ロキシー・ミュージック(1982)

          この一枚 #11 『ROMANTIQUE』 大貫妙子(1980)

          シュガー・ベイブ解散後の1976年ソロに転じた大貫妙子。今ではシティポップの名盤と評される作品を連発したが、セールスは低迷した。一時は活動を休止するが、2年のブランクを経て1980年に復活し、その後はセールスも上向きとなり人気を確立する。 その分岐点となる作品『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』を紹介。 ヨーロッパ3部作の第1弾 『ROMANTIQUE(ロマンティーク)』は1980年7月21日リリースの大貫妙子の4枚目のアルバム。 ヨーロピアン・サウンドをコンセプト

          この一枚 #11 『ROMANTIQUE』 大貫妙子(1980)

          この1枚 #10『Just A Stone’s Throw Away』 ヴァレリー・カーター(1977)

          ヴァレリー・カーターという女性シンガーのデビュー作『Just A Stone’s Throw Away』。ウエストコーストロック最盛期に、ジャクソン・ブラウン、リンダ・ロンシュタットなど錚々たるミュージシャンのコーラスとして活躍した彼女。ローウェル・ジョージとモーリス・ホワイトと言う鬼才2人がプロデュースした知られざる名盤です。 スティーヴ・ウィンウッドに歌われたヴァレリー・カーター 1987年にスティーヴ・ウィンウッドがリリースしたValerieという曲。 これは今回

          この1枚 #10『Just A Stone’s Throw Away』 ヴァレリー・カーター(1977)

          この1枚 #9 『Bigger than both of us』 ホール&オーツ(1976)

          ダリル・ホールが来日しました。今回はフィラデルフィア出身で同郷のトッド・ラングレンと共に来日し、Daryl's Houseを再現しました。多くのホール&オーツのヒット曲が聴かれましたが、ヒットを連発した80年代の人気は凄まじいものでした。しかし、70年代にこそ彼らの真髄があり、今回はその時代の代表作『Bigger than both of us』を紹介します。 ダリル・ホール with トッド・ラングレン 来日公演 ダリル・ホール(Daryl Hall)来日公演初日、2度

          この1枚 #9 『Bigger than both of us』 ホール&オーツ(1976)

          東北鉄旅(2) リゾートしらかみと弘前城編

          秋田から青森を2泊3日で巡った旅日記。 秋田から弘前への「リゾートしらかみ」での鉄道の旅の後半。 そして最北端の現存12天守、弘前城への登城。紅葉時期の城もまた格別。 2日目、3日目の「リゾートしらかみ」から弘前への旅程をレポートする。 「リゾートしらかみ」の後半編。 列車は日本海から白神山地を眺めつつ弘前に到着する。 千畳敷での途中下車 「リゾートしらかみ」の乗車は3時間を超えて、旅程の半分を過ぎ、絶景続きの日本海沿岸も終わりに近づく。 そして最後のハイライト地点とな

          東北鉄旅(2) リゾートしらかみと弘前城編