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おさむの詩

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#うつ病

鬱病のうた【短歌・俳句】

鬱病のうた【短歌・俳句】

 死を忌む人に
 以下の歌は、句は読めない

 転べば
 立ち上がることも
 無い体

 人生を
 やり直したいと
 本漁る

 「明日死ぬとしたら
 今日は何したい?」
 何も無いとは
 言えないままで

 安楽死は
 こんな感じかと
 天井を見つめる
 午前四時半

 秋風に
 吹かれ無になる
 体かな

 楽しさとは
 一体、何なのでせうかと
 問うて秋風吹く我が径

 飲んでやっと
 落ち

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心の斜陽

心の斜陽

 僕は僕を壊してしまった。

 ポジティブ言葉と
 ポジティブ思考は
 宗教だったのかもしれない。

 そんな場所に居た僕は
 一旦離れて、自問自答をする。

 自分は誰?
 どんな人?

 それが良かったか悪かったか
 本当の僕が表れた。

 虚しき存在
 悲しき存在
 滅ぶべき存在

 僕は滅んでいくんだなあと
 その時にふと思った。
 そして、虚しさが残った。

 僕は、たぶん、もう駄目なん

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憂鬱の夜中

 「生きる意味を見失った」

 夜中に目が覚めて
 一に思った

 夜の静寂が
 煩く感じる程に
 この感情を
 何かで紛らわしたい

 夜中という時間が
 僕に何かをくれるような
 気がしたのだけど
 憂鬱しか貰えなかった

 眠ったほうがマシだと
 分かってはいるけれど
 何かをずっと待っている

 それは希望か?
 それとも幸せか?

 もしかしたら
 明け方近くの
 白んだ空かもしれない

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白紙の詩人

 何も書けなくなってからが
 本当の詩人だと、誰かが言っていた

 僕は今、詩を書けていますか

 何も題材が無く
 閃きも無く
 日常に思うところも無く
 ただ衾を被って
 生きている僕は
 詩人ですか

 書けば書くほど
 ただ恥に恥を塗り重ねて
 書いたものを反芻しては
 慚愧が襲いかかる

 生きてるかどうかさへ
 怪しいこの身を引き摺りながら
 何かを探して
 何も見つからない

 書き

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