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あなたの仕事は何ですか?

 仕事について書いていますが、仕事=部活とも置き換えられると思うので、部活をしている学生、就活に臨む学生も読んでもらえたら幸いです。私自身の振り返りも兼ねて書いています。

タイトルのようにあなたの仕事は何ですか?
答え方はいろいろあると思います。営業です。ジムです。飲食業です。医師です。モデルです。芸能人です。どれも仕事だと思います。しかし、これらは全て肩書きです。では、あなたがしてる『仕事』とはなんでしょうか。

はじめに

今年は混乱渦巻く歳だったでした。みなさんにとってどんな一年だったでしょうか。パンドラの箱の話と通じるところではありますが、混沌とする中だからこそ、そこには今後の道筋になる光もあったではないでしょうか。

 ある職は直接的に恐怖と戦い、ある職は間接的な恐怖と戦う。今後の生活に対する漠然とした不安を抱いた人も多い。

こういった恐怖下では、ただ生きること、迷惑をかけない事、不安からの逃避、など加害者意識と被害者意識に囚われてしまう。

こうなるとある言葉が一人歩きしていきます。「社会が悪い」「政治が悪い」「会社の対応が悪い」。外的環境にばかり視点がズレてしまいガチです。意見や考え方はいろいろあると思います。しかし、問い直して欲しいのです。

それって「自分の力で変えられますか?」「自分が躓いていることを落ちている石のせいにして何か変わりますか?」

私たちは

なんのために仕事(部活)をするのか』『なんのために生きるのか』という命題を再度考える必要がある。


私の場合
私は理学療法士であり、トレーナーでもあり、少しだけコーチとしても活動しています。これらに共通して言えることは「リハビリテーション」であるということです。

リハビリテーション(英語: rehabilitation)とは、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定した過程である。リハビリテーションの語源はラテン語で、re(再び)+ habilis(適した)、すなわち「再び適した状態になること」「本来あるべき状態への回復」などの意味を持つ。

大事なことは、自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定したプロセスということです。そして、適した状態、本来ありたい状態にすることです。

自分の人生をよりよく変えていくには人の力に頼ることも必要なこともたくさんありますが、自ら行動あるのみなのです。

生きるために生きる」のではなく、「より良く活きるために生きる」

これも仕事する一つの理由です。


「今までの経験を通して得られる価値」は、人生を作る。

人生は価値を創り上げるプロセスそのものである。作り上げられた価値(インサイドアウト)がオンリーワンの価値を作りあげる。

その価値を提供をすることで人は達成感や満足感、ひいては幸福を感じるではないでしょうか。

 仕事(部活)において本来の目的や意味を問い直す時に、参考にしたいドラッカー博士の有名なたとえ話があるので紹介します。

ある建築現場で、何をしているのかを聞かれた三人の石工のうち、

一人目の男は『これで食べている』と答えた。
二人目は手を休めずに『腕のいい石工の仕事をしている』と答えた。
三人目は目を輝かせて『国で一番の教会を建てている』と答え。
すると、最後に奥にいた四人目の男が答えた。「私は皆の心のよりどころを作っている」と。

『マネジメント』(ダイヤモンド社刊)より


 何のために働くのか。なんの為に生きるのか。それが「生きるため」という理由だけでは、人生の大半を費やすだけの価値があるでしょうか?

人生を賭けるに値するのは夢だけだと思いませんか?
by MASTERキートン 小学館

仕事(部活)を通じて新しい価値を生み出し、それによって自分自身が成長するのが、仕事(部活)の醍醐味なのではないでしょうか?


 恐怖や不安、目の前のことばかりに囚われると、どうしても本来の目的や価値、未来の生活のVISIONを見失いがちです。目先の成果や効率性に関心が強まる傾向にある。部活動でも同じです。勝敗や、目先のできた、できないに囚われてしまったり、今日の練習がうまくいったとか、楽しかったということに囚われてしまう。企業が理念やミッションによって存在意義を示すように、部活動においても「勝つ」を超越した目的や価値に収束されるべきではないでしょうか。

 理学療法士で言えば、「機能回復や技術で治す」を「苦しんでいる患者を少しでも良く生きてもらいたいという行動行為の変容を促す」に。
トレーナーで言えば、「競技のためのフィジカル能力やゲガの予防のための体づくり」を「選手の自己実現のための統合的アプローチを考えてみる」に

 仕事本来の価値が、多くの人の共感を呼ぶ。利益はその活動の一番最後に現れる指標にすぎない。

あなたの仕事は、何を作っていますか?
あなたの仕事は、どのように語られたいですか?
あなたの仕事は、どのような価値を生み出していますか?

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