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ネガティブを受け入れる

こんにちは、久家です。

前回、
車いすテニスの国枝選手と
イチロー選手の対談動画から
2人に共通する
「変化を続けること」についてお伝えしました。

記事の中で
繰り返し書きましたが
「現状維持は衰退」です。

昨日の自分より
1ミリでも前に進んでいきましょうね。

この動画の中でもう1つ
大変興味深かったテーマがあります。

それは…

「メンタル」へのアプローチ

これに関して2人は
全く逆のアプローチをしていたんですね。

アスリートの話ではありますが
どちらのアプローチも
僕らの日常生活にとても役立つ考え方なので
今回ご紹介したいと思います。

それでは始めていきましょう!

不安に“打ち勝つ”国枝慎吾

国枝選手は
世界ランク10位くらいでくすぶっていた頃、
メンタルトレーナーの指導のもと、

「世界No.1になりたい」

じゃなくて

「自分が世界No.1なんだ」

と断言するトレーニングから始めたそうです。

そこから彼の座右の名である
「俺は最強だ」という言葉が生まれます。

鏡の前で

「俺は最強だ」

と毎日自分に言い聞かせる

練習中は

「これが最強がやる集中力か?」

「これが最強がやる練習内容か?」

と自問することで
練習のクオリティを上げる。

試合中、
サーブに不安を感じた時は

ラケットに貼ってある「俺は最強だ」のシールを見て気持ちを切り替える

ことで自信を持ってサーブを打つことができる

など、
自分の技術を発揮するために

【ネガティブな気持ちや不安に打ち勝つ】

これが国枝流のアプローチです。

不安を“受け入れる”イチロー


一方、イチロー選手は
「自分にはそれは無理」だと断言します。

「失敗するかもな」
「うまく打てないかもな」
というのはいつも感じているのだそうです。

そのネガティブな気持ちを
打ち消すために何かをする
ということはせずに⁡

「不安な状態のまま打席にいく」

それが彼のやり方です。

イチロー選手はその不安を
「技術でカバーしていた」と言います。

「勝負に勝つには気持ちじゃない、
 気持ちを上回る技術で結果を出す」

のだそうです。

とはいえ、
メンタルを軽視しているわけではないんですね。
メンタルはしっかりと意識している。

ではどう意識しているのか?

動画の中で
イチロー選手が言っていたことは…

「不安な気持ち、弱気な気持ちが現れることは仕方のないことだ。その上で結果が出せないといけない」

「平常心な自分が結果を出しても、前に進んでいる感じがしない」


「不安な状態のままで結果を出せた時って、フラットな状態で結果を出せた時よりも重みがある」

不安な状態を受け入れて
結果を出すからこそ
次への自信につながるのでしょう。

その象徴が
第2回WBC決勝、
韓国戦でのセンター前ヒット
だと言っていました。

メンタルは意識しているが

常にくるネガティブな気持ちを覆すために高い技術を身につける】

これがイチロー流のアプローチです。


ネガティブをポジティブに持っていく
国枝選手

ネガティブはしょうがないと受け入れる
イチロー選手

超一流の二人のメンタルへのアプローチは、全く違うものでした。

ポジティブ思考はネガティブ!?


スポーツ界でレジェンドとも呼ばれる
二人のメンタルアプローチを
ご紹介しましたが、
これは僕らの日常でも
十分応用できるものだと思います。

あなたは
ネガティブをポジティブにもっていく
国枝派ですか?

それとも
ネガティブを受け入れる
イチロー派ですか?

僕はもともとが
相当ネガティブな人間なので
どちらかと言えば
イチロー選手の方に共感できました。

これまで意識して
巷で垂れ流されているポジティブシンキングを
色々と試したこともありますが、
まあうまくいきませんでした。

ネガティブな自分を「否定」するという、ネガティブなところからスタートする「ポジティブ」シンキング。

何か本質的に大事なものを見失っている…

そんな気がするんですね。

今回のイチロー選手の話から
あらためて実感したことが2つあります。

まず1つが、
そもそも現代に生まれたのであれば、

「不安があるのは当然」

ということ。

やることなすこと

全て不安で…

怖くて…

場合によっては

萎縮してしまう…

怖いから小さくまとまってしまい、
大きな挑戦ができない。

それで悶々とし、
自分に自信がなくなっていく…

そんなの当然なんです。

それは別に
能力が劣っているからとか
心が人より弱いからとか
そういった理由ではなく、
ほっといたら誰だってそうなってしまう。

人間はそのように
生まれてきているんだと思います。

そしてもう1つは、
そうならないために大事なのは、

「不安とどう向き合っていくか」

であるということ。

不安のようなネガティブな感情は
否定するのではなく、
うまく手なずけ利用する。

以前の記事の中で

「不安は正面から受け止めて利用するもの」

とお伝えしましたが、

今回のイチロー選手の話を聞いて
より確信できました。

メンタルは
スポーツパフォーマンスに限らず
様々なものに影響します。

僕が普段診ている
患者さんたちの症状も
メンタルに影響される部分は
多分にあります。

だからこそ
「健康な体を作る」という文脈でも

自分に合ったメンタルアプローチを確立することは重要です。

ポジティブシンキングでうまくいく人は
それでいいと思います。

でも恐らくネガティブが強い人は
それではしんどいだけで
良いメンタルは生まれない…

なぜなら、
僕自身がそうだったから。

僕と同じように超ネガティブな方は
無理やり「ポジティブ」にもっていくのではなく、
「今自分はネガティブなんだ」
と受け入れるところから始める
イチロー流のアプローチをおすすめします。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

久家⁡

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