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MOON-RADIATION vol.14 (友人K)

ムーンラジエーション。これは造語です。
月明かりが、
放射状に全世界に広がり、
しかしラジオのようにひっそりと、
聴く者だけに届くようにと思い、
この名前を付けました。

僕には、友人Kさんがいます。

Kというのは、本名とまったく関係がないという意味で、
無関係のKです。
でも、僕とは関Kがあります。

その人はとても優秀です。

優秀な成績をおさめた人だそうです。

どこにおさめたかはわかりませんが。

話が面白い。

あいづちがうまい。

そして、僕の話を膨らませてくれる。

ああ、また聞き上手になることを忘れている・・・
と思うことがたくさんあるのです。

でも、それくらい話しやすい人です。

職種も、生まれも、育ちも、顔も違います。

でも、

価値観が合います。

相性が合う人はたくさんいました。

何せ、僕はどんな人に対しても興味を持ってしまうのです。

とても優しい人にはもちろん好きです。

僕みたいに、変な人も。

僕にはなれない、優秀な人も。

僕にはなれない、普通の人も。

ちょっとひねくれた人も、
怒りっぽい人も。

そんな考え方があるんだな、と感心してしまうこともあります。

Kさんは、僕より年下ですが、

どうしてでしょうか、とても尊敬できる人です。

優秀ですが、面白い。

いや、面白いより、興味深い。

そんな言葉が合う人は、

相性だけの人ではないようでした。

価値観が合う人、そんな人は今までいなかったように思います。

例えば、大変、変な僕の提案を「お、良いじゃん。やってみなよ!」と言ってくれる友人がいます。

その人は、とても僕と相性が合います。

どんなことも楽観的に受け止めてくれる上、サポートもしてくれる。

そして、後押しもしてくれる。優しく受け止めてくれる。

話を聞いてくれる。話をしてくれる。

でも。

でも、価値観は合わない。

価値観が合わないけれど、「優しく」、そして、
「受け止める」人なんです。

それが良いとか、悪いとかではないけれど・・・・・。

友人Kは、まだ知り合って数ヶ月しか経っていません。

親友Kではなく、友人Kなのです。

でも、価値観が合う。

例えば、

僕は今からこんなことをやりたいんだけど、
どうかな??

と言ったとしたら、

友人Kが返す言葉は「いいね!」

ではなくて、

「それ、自分も思ってました!!」

ということでした。これならよくあることなのですが。

ちょっとあまりにも価値観があったので、

いじわるをしてみました。

というのは、

僕がこの話をしたら、多分こう返すのかな・・・と
予想して、わざと話を振ってみたのです。

そうすると、やっぱり全く僕が考えたことを話してくれました。

それに、そこで出た例え話の中に、

ある1冊の本が出てきました。

その本も、僕は読んだことがありました。

それに、あまり人には言えない(悪いことでもなくて、恥ずかしいことでもありませんが・・)

趣味の話をしたら、

まさにその趣味を友人Kも出し渋っていたということです。

価値観が、僕の行動を決めるのかな・・。

と思いました。そして、

その価値観を決めるのはなんだろうかと。

正直に疑問だったのです。

なぜなら、僕と友人Kは全く離れたところで生まれました。

言語こそ同じですが、こんなにも同じ価値観になるのか。

環境であり、環境でない。

考え方の根幹は何か。

僕と、友人Kのつながりはなかったけれど、

僕と、友人Kの間に何か(ボックス)がある気がしました。

この箱の中には、

本の影響もあるし、

映画の影響もあるし、

マスメディアの影響もあるのだと。

たくさんの要素がつまった箱が、

僕と友人Kを繋げていたものがあったのかもしれないと思ったのです。

例えば、例え話に出てきた本。

これも、僕と友人Kが今まで話したこともなくとも、

その本を共有しているということは、

その人の頭の中の思考をちょっと改編できるようなものかと思うんです。

本で知り得た知識や、思考が、そのまま僕の頭の知識や思考にアップデートされる。

だから、ちょうどたくさんの要素の入ったボックスから、選んだものが僕と、友人Kが似ているものだった。

僕と、友人Kは、「時」も「空間」も共有していないけれども、
価値観が共有できたのかなと思うんです。

おおよそ、箱の中の要素は無限大で、それをどう取り出すかは
中学校の確率の問題みたいです。

組み合わせでしたっけ。

数珠繋ぎではないにしろ、そーゆーもんです。

いろいろな組み合わせの中で、

ちょうど僕と友人Kが、巡り合わせになったのかなと思います。

今まで関わった人の中で、相性がいい人はいましたが、
価値観が一緒の人はいなかったから驚いた話です。

僕は、その時、嬉しいとも残念とも思いませんでした。

だからいじわるをしてやろう、と思ったのでしょう。

本も、映画も、メディアも、みんな元を辿ると、人です。

人が書いたものが本、

人が人を撮り、それを人に魅せるのが映画。

だから、結局は人とのつながりが、人のつながりを生むのだと。

少しでもいいから、人のつながりを持つことが大切だと思いました。

本をたくさん読もうと思いました。

資格の勉強だけじゃなくて、

試験のための読解じゃなくて、

そうじゃなくて、僕の価値観を作るために。

そして、いつかの誰かの価値観と共有するために。

知識を、思考をアップデートするために。

身につける。

これは、テストで点数をとるということではなくて、

身(体)にへばりつくような知識。

それが、凝り固まる前に、また新しい知識を入れる。

そうやって、思考の新陳代謝をしたい。

血脈の詩のように。

文字が、僕の体をジェットコーストしていく。

思考にはシートベルトもいらないし、

法定速度もない。

だけど、多分止まっちゃあダメなんだと思う。

いろいろな人の考え、僕の知らない考えに触れることの大切さが、

あるのかなぁと思いました。

また、ダラダラとすみませんでした。

MOON-RADIATIONでした。


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