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自分の天職は、自分で見つけたい

自分探しの旅というのが流行ったことがある。私自身も、学生の頃、自分の天職は何なのか、真剣に悩んだことがある。人より少し勉強はできるが、天才と言えるほどに頭が良いとも思えなかったので、自分の才能が何なのか分からず、どの道に進めばいいのか分からなかったのだ。

色々苦労して、弁護士になったいま、僭越ながら、どの道に進めばいいのか分からない人に、アドバイスしたい。

①あなたが、好きなことや憧れていることは何か

まず、①好きだと思うことや憧れていること等がひとつでもあるなら、それは天からの贈り物だ。あなたと同じことに対して、他の人も、好きだと思い、憧れているということはあまりない。あなただから、そのことが好きだと思い、憧れているのである。

少し分かりにくいかもしれないので、補足する。例えば、私が中高生のとき、クラスにダンス(ヒップホップ?)が好きな子がいた。休み時間や放課後に、おそらく流行の振り付けを真似して、踊っていた。でも、私には何が楽しいのか全く分からなかった。上手いのか下手なのかも分からない。そんなことをするなら勉強でもした方がマシなのではないかとすら思った。このように、ダンスが好きなその子には、①ダンスが好きだという才能があるのである。でも、私にはその才能はない。そういうことを言いたい。

②あなたの、得意なことや苦手なことは何か

次に、②自分が他人より少しだけ得意かもしれないことと、苦手かもしれないことを挙げていく。猛烈に得意とか、全国トップレベルとかでなくても良い。他人からちょっとうまいかも?と思われるレベルで良い。誰でもきっと、ひとつはあると思う。寝る時間が不規則になっても体調を崩さないとか、落ち込んでも立ち直るのが早いとかでもOKだ。私が思うに、劣等感に苛まれている人は、自身に対するハードルが高すぎる。

③あなたが、①のうち、②才能を活かせることは何か

ここからは、③分析だ。①自分が好きだと思うことや憧れていることで、②自分が他人より少しだけ得意かもしれないことが活かせる仕事が何か、考えてみてほしい。候補はいくつか出てくると思う。例えば、先ほどの例だと、①ダンスが好きで、②スタイルもいいなら、ダンサー。②人に教えるのが上手いなら、ダンスコーチ(インストラクター)。②アイデアが湧いてくるタイプなら、振付師。②分析するのが得意なら、ダンスのレビュアー(記者?雑誌編集者?)。②縁の下の力持ちなら、ダンス大会のディレクターとかプロデューサー。②音楽が得意なら、ダンスミュージックのクリエイター。

正直、ダンスのことは全く知らないが、ど素人の私でも、これだけ候補が出てくる。多くの人は、ダンサーになれなかったら、ダンスの道を諦めるのではないだろうか。それは非常にもったいない。

④どのように努力をしていくか

最後に、これが一番頑張りどころだけど、④努力をすることである。どんな才能があっても、努力しなければそれが開花することはない。私自身、恥ずかしながら、才能があれば努力をしなくてもなんとかなるのではないかとアホな妄想をしていた時期があったのだけど、それは絶対に間違っている。全く練習をしないプロ選手がいるだろうか、苦労一つなく金メダルをとるオリンピック選手がいるだろうか。みんな、成功するために、④努力している。

もし、うんともすんとも成果が上がらなければ、③の分析をやり直すか、④の努力の方法が正しいのか見直すといい。このあたりはちょっと難しい。私のおススメは、③については、他人の意見を聞くのが良いと思う。また、④について、成功している人の真似をすることである。真似をしつつ、つまずくところがあれば、自分用にカスタマイズすればいい。

間違えてはいけないのは、④こんなに努力しているのになぜ成功しないんだと腐ることである。以前、元プロボクサーの方が「人生はポイントカードじゃない。ポイントを溜めたから成功するわけではない。」といったことを仰っていて(ちょっとうろ覚え)、共感した。④だけ頑張ってもダメである。①②③④とすべて、つなげてほしい。

⑤参考までに

最後に、私の場合について、ちょっと紹介する。①弁護士になりたいわけではなかったけど、官僚とか弁護士とか、いわゆるステータスに憧れた。②他人より少し勉強ができた(けど、実は、勉強はあまり好きではない)。あと、他人から見て、しっかりとした話し方をするらしい。③(親からの勧めも強かったけど)、司法試験を受けることにした。弁護士であれば、勉強ができることと、しっかりした話し方をすることを活かせるように思った。④勉強嫌いが災いして、苦労したけれど、一緒に頑張ってくれる友人に支えられて、無事一発合格した。といった具合である。弁護士という仕事が私にとって天職かどうかはまだ分からないけれども、天職であったと胸を張って言えるようになりたいと考えている。

このnoteを読んでくれた人にとって、上記①~④が少しでも役に立てば(またはモチベーションアップにつながれば)幸いである。

よければこちらも。


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