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絵本制作AFTER STORY #2 物語

2021年6月16日。保育者さんへの感謝の気持ちをたくさん詰め込んだオリジナルWEB絵本「保育士さんに花束を」を正式リリースしました。

リリースと同時に、多くの方々から素敵なメッセージを頂いています。

保育士を志したことがあります。
子どもは可愛いしやっぱり保育士良いな。
お給料安いしやっぱり辞めておこう。なりたい、辞めておこうをずっと繰り返し現在は他業種で仕事をしています。
この絵本を読んで久し振りにやっぱり保育士良いな。が私の中で勝ちました。今からでも目指そうと思います。素敵なお話をありがとうございます。
久々に絵本と言うものを読みましまが、とても穏やかな気持ちになりました。ストーリーはもちろんですが、その一つ一つと花言葉の意味がリンクしており、その点が非常に興味深かったです。
保育士さんにとっても応援になり、読まれるお子さん、親御さんにもとても新しい気付きが生まれる、素敵な絵本でした。

絵本を読んでくださった方々、本当にありがとうございます!

そこで今回は絵本制作AFTER STORY #2として、物語を考えた我々広報チームのnomaに話を聞きました!。第一弾はイラストレーターのkoharuさんを取材です。そちらの記事もぜひご覧くださいませ。

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物語の構成を思いついたきっかけは?

思い返せば去年の2月頃。「絵本を作りたい」という話がチームで出てから " 保育者さんを応援できる物語にしたいな" とぼんやり思っていました。

そんな中での緊急事態宣言。在宅勤務中は物語のことを色々考えました。

いままで関わってきた保育者さんとの話を思い出してみると、ある共通点が。それは「子どもの成長が保育者としてのやりがい」と感じている方がとっても多いことです。

子どもたちの「はじめて」をたくさんみる保育者さん。そんな場面から子どもたちに勇気づけられることもたくさんあると、保育者さんは口を揃えて言っていたんです。そういう仕事ってなかなかないですよね!その時に「子どもたちの "はじめて" や "成長" を見守る保育士さん」というテーマを思いつきました。

テーマを思いついてからは、在宅勤務の休憩中にお散歩しながら一人ぶつぶつ言って物語を考えていました(笑)

そこで出来たのが「はじめて出来る」=「花開く」という物語のメインのシーンです。

そこからどうやって物語にしていったのか?

いつも頑張っている保育者さん。そんな保育者さんの頑張りを「誰かはみているよ」という軸で物語を付け加えていきました。

実は、雨風のシーンは途中で追加したんです。何度も読んでみてメリハリが弱く感じたので、「お花の力強さ」を強調するページにしました。他のページと違いダークトーンのイラスト。時には大変な環境でも力強く咲き続けるお花たちを、保育者さんにも照らし合わせました。

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裏話といえば、実は物語作成時の絵本タイトルは「ありがとう、こちらこそ」だったんですよ。

工夫したこと、苦労したことは?

設計図の作成には苦労しました。

イラストレーターのkoharuさんと協業することになり、自分たちのイメージを共有するためにペルソナ設定や園の雰囲気を言語化する作業。園長先生や現役保育士さんにもたくさん現場の話を聞きました。

特に、ペルソナでは何年目の先生を主人公にするかとっても迷いましたね。悩んだ結果決まったのが、絵本の主人公 " かすみ先生 "  26歳の保育士5年目。新人とベテランの間の時期で、気持ちが揺らぎやすい年齢です。そんな先生たちを応援しようと思いました。

かすみ先生

一方で、設計図ができてくると絵本のイメージも一気に膨らみ、楽しみな気持ちも増えていきました。設計図の作成は苦労・工夫したことでもあり、楽しかったことでもありますね。

お気に入りのページは?

やっぱり表紙!絵本とした一番初めにできたページなので、思い出が大きいです。

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実は最初にkoharuさんに提出していただいた表紙のイラストは、なんとなく、かすみ先生の表情が悲しい気がしました。どう伝えようか、とても迷ったことをよく覚えています。そこから修正を加えていただき、完成したいまの表紙を見たときは本当に感動しました。まさに「絵本のスタート」でした。

isozakiが作った表紙のフォントもお気に入り。我々とkoharuさんのいいところがマッチした気がしました。

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絵本の中でいうと最後のガーベラの絵も好きです。絵ってこんなに癒されたり、ぞくぞくしたり、パワーがあるんだと感じました。

絵本が完成した感想・まわりの反響

社会人経験13年目で最も印象深い経験の一つでした。まさか、自分が絵本を作るなんて。1年以上かけて出来た1冊の絵本。モノづくりの楽しさを感じました。「チームとして1つのものを作り上げる」ことが何よりも貴重な経験でしたね。

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絵本の反響は大きかったです。社内外問わず、喜んでくれた方がたくさんいます。営業部時代に担当していた保育士さんたちにも喜んでいただいたり。その保育士さんたちのことを考えながら作った物語だったので、とっても嬉しいです。

次回の物語の構想は...?

今回の主人公かすみ先生とは違った年齢層や保育歴の方々を題材にした絵本を作ってみたいです!新卒保育士さん・ママさん保育士さん・ベテラン保育士さん... 色々な方に届くような絵本を作ることが今後の目標の一つです。


interviewed / written by isozaki

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・vol.4 みんなで作るWEB絵本 ~モザイクアートプロジェクト第2弾~
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・生まれて初めてつくった絵本!5つのポイント
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