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「ヨーロッパ人は家族を大事にする説」は本当か

よく「日本人は家庭を顧みない」とか言われる気がします。それに対して「ヨーロッパ人は何より家族を大事にする」そんなイメージを私自信、国際結婚する前からなんとなくは持っていました。

が、果たして本当にそうなのか、だとしたら海外の方が離婚率高いのおかしくない?と疑問に思ってたんですよ。

で、最近ベルギーで暮らすようになって「あ、こういうことなのかな?」って思ったことがあって。

きっかけは、ベルギー人が「家族から文句言われることだけは避けるように行動してる」って気づいたことでした。

ベルギーでは「家族だから許される甘え」が日本の家族より通用しない気がするのです。いや、私の周りのベルギー人だけなのかもしれないので安易に一般論では片づけたらアカンかもしれんのですけどね。

例えば夫の家族間の電話の頻度。これが半端ない。もう、両親から兄弟から祖父母から、最低週2回以上は電話が来るんですね。で、ちょっと忙しくて電話に出ないと、家族から文句言われる笑 文句言われないために、ちょっと面倒でもかかってきた電話は必ず返す夫。

もう一つ例えば、帰りが遅いと妻が文句言うからって、日中全力で仕事こなして定時ダッシュ、終わらなかったら家で晩御飯の後、という人が多い。ここで日本人なら「仕事なんだから仕方ないだろ、家族なんだから理解してくれよ」ってなるところ(私自身もそれ思ってしまう派…)なんですが、ベルギー人は全力で家族からのクレームだけは避けたいと必死なように見えます。

で、思ったのです。ベルギーは家族だからちょっと我慢してくれとか、理解してくれ、っていう甘えが日本より通用しないんじゃないかと。

むしろ身内であればあるほど、一人の人間として尊重すべき存在なんだから軽視したらひどい目に遭う、みたいな感覚が働いてるんじゃないかと。

…って考えると、家庭大事にするけど離婚率高いヨーロッパ、腑に落ちるなぁと思ったんですね。

家庭は大事にできるだけするけど、起こることが起こっちゃった(浮気とか)時に、家族に対する甘えが通用しないから「許してもらえる」確立が日本より低い、だからもうスッパリ離婚しますって世帯が多いんじゃないか。

…と、思ったわけです。

「家庭大事にするヨーロッパ人説」は、家族に対する甘えが通用しない感覚が後押ししてるってことも言えるなあ、なんて考えたのでした。

富山の漁村からフランス留学・就労→日本で就労→ベルギー移住。プレゼンクリエーターをしていましたが現在移住先のベルギーでの新しい生活で俄然人生もがき中。ここでは「留学」「語学」「海外移住」「ベルギー」を中心に日々の考えを振り返るために書いていこうと思ってます。