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アフターコロナで企業に求められる変化

アフターコロナでのキーワードは
『ルールチェンジ』である。


世の中は変わっている。

集団免疫を獲得するのに 5 年はかかり、パンデミックは 10 年続く。来年の今頃は晴れやかになってると思ったら大間違いだ。

これからの世の中はルールが変わる。
自分たちも変わらなければいけない。


これからの世の中では変わったルールに合わせてロール、ツールを変えなければならない。

ロールは『役割』であり「これからの世の中での自分の立ち位置」のこと、ツールは『道具』で「何を用いて結果を出していくのか」。

ビフォーコロナとアフターコロナでは野球と卓球くらい状況が違う。ルールも全く異なる競技に挑むようなものなのだ。ルールに順応し、グラウンドから体育館へ、バットからラケットへ、持ち替えていく必要がある。


今後、新しく企業に問われるのが【ESG 】

「ESG」とは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)の頭文字を取って作られた言葉。近年では、この3つがより良い経営をしている企業を表す指標という見方がされている。

◎環境(E)
自然環境に対する配慮のこと。具体的には二酸化炭素(CO2)排出量の削減、廃水による水質汚染の改善、海洋中のマイクロプラスチックといった環境問題対策。再生可能エネルギーの使用や生物多様性の確保など。

◎社会(S)
現代社会に及ぼす影響のこと。適正な労働条件や男女平等など職場での人権対策。ダイバーシティ、ワーク・ライフ・バランス、児童労働問題、地域社会への貢献など。

◎企業統治(G)
経営に関する様々な管理体制のこと。業績悪化に直結するような不祥事の回避、リスク管理のための情報開示や法令順守。資本効率に対する意識の高さなど。


そして、変わる世の中で変わらないのが
【人の悩みごと】であり、
健康・人間関係・お金の 3 つである。


【ESG 】と【人の悩みごと】である健康・人間関係・お金の 3 つは今後一層重要視される。

これからのルールは
【ESG 】×【人の悩みごと】=【社会的価値】
となる。

つまり三方良しから「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」「未来良し」の『四方良し』が当たり前となる。

今までは SWOT 分析など自社の強い弱みを生かす戦略(自社のことだけ)を考えればよかったが、これからは社会や環境のことも考えなければといけない。


この新しいルールの世の中では
【ナラティブ戦略】が主流となる。

ナラティブとは「物語」「話術」「語り」といった意味を持つ言葉。ナラティブ戦略とは、企業自身が自分の物語を語るストーリーテリングとは異なり、顧客が企業の社会的価値を語り拡散してもらうこと。 


そのためには
『社会的ビジョンからの自社ストーリー』が必要となる。

 『社会的ビジョン』とは企業ができる社会貢献 or 企業の社会貢献、 『自社ストーリー』とはどう社会に貢献しているのか。

この『社会的ビジョンからの自社ストーリー』を自社と顧客双方向から拡散することが【ナラティブ戦略】の軸となる。


拡散のルールも変わった。

今まではリアル(企業から直接の発信)のみだったがこれからはデジタルとリアルの両方からの発信が必要となる。

企業の取り組みは広報やSNSなどデジタルで発信し、リアルで体感、そしてデジタルでシェアされる。

この一連の流れを構築することでエンゲージメントを向上し顧客はファンとなるのだ。

(広報→デジタルで拡散→リアルで体感→デジタルでシェア→エンゲージ メント向上→ファン化)

マスコミの一方的な発信から
消費が生まれる時代ではなくなった。


ルールの変わったこれからの世の中では、
ロール(役割)とツール(道具)を
変える必要がある。

ナラティブ戦略の肝となる『社会的ビジョンからの自社ストーリー』は見た目(ビジュアル)ではわからない企業の内側(インサイト)にある。

企業は『社会的ビジョンからの自社ストーリー』をデザインしていかなければいけない。


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