酒部朔

2022年から短歌始めました。詩も書きます。手帳、万年筆好き。 函館港イルミナシオン映…

酒部朔

2022年から短歌始めました。詩も書きます。手帳、万年筆好き。 函館港イルミナシオン映画祭シナリオ大賞受賞。 双極性障害です。

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自己紹介2023

酒部です。おはようございます。明けました。 このページを開いてくれた方こんにちは。 はじめまして。 去年短歌を始めました。NHK短歌に投稿しています。 他にも賞があったら投稿したいと思っています。 詩も下手ながら書いています。 ココア共和国に投稿しています。 去年は3回電子版で入国できました、なんとか。 紙の本に載りたいなあ。それが目標です。 去年は短歌の千本ノックじゃーとか言ってたら無理をして、 体に不調をきたしたので(物理)、 今年は仲良く、お話しするようにゆっくり書

    • 詩32「流砂」

      ※第32回詩と思想新人賞の第一次予選通過作品に残していただきました。 ありがとうございました。 作品を公開します。そっと。 流砂 展覧会に来ていた、時間があったので。こつこつ音のする靴はマナーに反していると知っているけれど申し訳ない、そっと歩く。薄暗い展示室に入ると眠りの空気が満ちていて、よく見ると監視員の女性が船を漕いでいた。恋人宛の詩のメモ帳を広げている。宗教画の展示のようだった。あらゆる時代の受胎告知。聖母子像。ゆっくり見て回る。同じモチーフでも、構図も画材も違って

      • 雑文、小説「つゆ草」

        某賞に応募してだめだったやつ。載せます。 つゆ草  酒部朔  駅前の新しくできたチェーン店の居酒屋に、一室だけ大部屋があったので、現場の若いものを連れて飲みにいく。  酔った帰り道何人かで、河川工事の視察なんて言って月寒川に向かった。  ここは小さい頃ウグイをトンボと木の枝で釣ったんだこうやるんだ見ていろよとかやっている間に、みんなはいなくなったようで。だいたい夜中にトンボなんかいない。  尖った葉が群生している所に突っ伏して眠ってしまった。  あの時から、酒には飲まれる

        • 詩31「百合迷宮」

          百合が切られていた、頭の部分を全部。三十くらいは生えていたと思う、真っ白い百合。 わたしはその頃めちゃめちゃに古いアパートに住んでおり、他所の庭を眺めて歩くのが好きだった。好みなのはちょっと荒れてて草花が自由に生えている庭。みんなそんな感じだった。その家の庭はそもそも異質だった。百合だけが三十本生えている。目隠しの庭木が何本かと。 子供がたんぽぽの花を親指で飛ばしたように、花が無くなっていた。全部。声が出た。花部分は回収されているようだ、落ちていない。切り花用に切ったのな

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        自己紹介2023

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        記事

          雑記22「生きましょう」

          何か文章を書こうと思う。 目覚ましのためのコーヒーが、氷溶けまくりの結露しまくりで コースターがべちゃべちゃである。 そういえば、短歌の投稿をした昨日、ノートにその結露をこぼしてしまい、それが綺麗だった。 水溶性の青いインクを使って書いているので、文字が溶けて綺麗だった。 あーキレーと思ってそれから焦った。 ココアはまた佳作Ⅲだったので、なんか佳作Ⅲをあっためてる感じです。 ほかほか。載せてもらってありがたい。 もっと自分らしい言葉で載りたいと最近思っている。 (なんだ自

          雑記22「生きましょう」

          雑記21「日の出の時間」

          近況。近況? 5月は妹の住んでいる川越に旅行に行ってました。それでいっぱいいっぱい。 池袋のサンシャイン水族館にも行ったので嬉しい。 小江戸も歩いた。 平日なのに人がたくさん。 修学旅行生がお揃いのレモネード持って歩いていて、 どうやら映えってやつで流行ってるみたくて、かわいかった。 NHK短歌テキストの6月号と7月号に三つずつ掲載されました。 掲載されたのいつもコピーして、 精神科の主治医に渡していたんだけど迷惑だろうか。。 まあいいや、次は載らないかもしれないんだし。

          雑記21「日の出の時間」

          雑記20「春なんだよ」

          何を書くかあんまり考えていない。 春で、アリは見たよ。 ツクシが第二形態になるくらいの春です。 桜咲いてる。 前回から色々あって、箇条書きで振り返る。 ○星々(140字の小説)で佳作をいただいた。 ○NHK短歌のテレビで短歌読んでいただいた。 ○テキストに佳作で一首掲載された。 ○ココア共和国に2ヶ月続けて本誌に載せていただいた。 テレビが嬉しかったんだけど、きつくて。 1ヶ月前に連絡が来るんですね。 そこから黙っていないといけなくて。 SNSには書いちゃダメで。 1ヶ月

          雑記20「春なんだよ」

          詩30「あした暗黒星雲のほとりで」

          つま先から死後硬直が始まって つらい日々に さよならができる 嬉しい そのとき 窓の外から 鳥の羽音がした ものすごく たくさんの 鳥みたいなものに あおむけにされ たましいだけを 抜き取られた わたし は いろんな世界の、いろんなひとの意識が固まってる何かにアクセスして、中に取り込まれる。愛も戦争もごちゃまぜの集合体だ。わたしの記憶も分断される。がりがりと歯車で摺りつぶされる。夏休みのアサガオの種、きれいな消しゴムのにおい。それがなんだっけ。お母さんが死ぬ前に毎朝出してく

          詩30「あした暗黒星雲のほとりで」

          詩29「コールマイネイム」

          彼女は最近重くなってきた子供を暖かくして前に抱き 真駒内駅に向かうことにした 真駒内駅は札幌の地上に出ている地下鉄駅 バス乗り場があるから待合室は広い そこに行こう、と鏡を見る 化粧をしていないそばかすのある赤い顔だ まだ十代に見えるのか十代なのかわからない なまえをよんで 彼女が待合室に行くと、真ん中にストーブがあり、 ほどほどに人がいた 外はひどい吹雪になってきたから、逃れて入ってくる者もいた 彼女は逡巡して、まずは本を読んでいる女学生に声をかける 「こんにちは、あな

          詩29「コールマイネイム」

          雑記19「春かな」

          アリがまだ出ていない、のでまだ春じゃない。 毎年アリを見るとびっくりする。 雪は溶けました。雨が降って。吹雪いたりしたけど。 だいたい1日1個の詩をTwitterに載せて生きています。 NHK短歌の課題をこなしつつ。 でも、短歌、書けない。下手だ。上手くなりたい。 まあ焦らず歌集を読んで頑張るんだ。 ぼくは即物的すぎるから、ダメなんだよ。 全部変えなきゃ、世界の見方を。 先日、140文字の小説のコンテストで一席を頂きました。 可愛い賞状までいただいて嬉しかったです。 リン

          雑記19「春かな」

          雑記18「近況は。」

          たまに文章を書かないと、どうなるモノでもないが書く。 文章ほんと下手。 今月はNHK短歌2首載せていただきました。佳作。 7、8、9、10、11、12月号続いて掲載されている、 のがプレッシャー。。早くトドメを。。 ココア共和国にも詩を佳作で載せていただいた。 これは、確か、8、10、12月号、全部佳作。 詩は、中学生の時銀色夏生にはまっていて、 そこで少し書いた。 ホームページ作るのが流行って、そこでも書いて。 そこから10年くらい書いてなかったので、 今年いきなり書

          雑記18「近況は。」

          靴型に砕ける落ち葉乾く喉 首届くなら噛んでいたとこ #短歌

          靴型に砕ける落ち葉乾く喉 首届くなら噛んでいたとこ #短歌

          剥がれてく月にくるまる猫と愛 赤いインクの嘘と本当 #短歌

          剥がれてく月にくるまる猫と愛 赤いインクの嘘と本当 #短歌

          しにたいの時だけ熱い空洞は何の器官か海呼び寄せる #短歌 #今日の短歌

          しにたいの時だけ熱い空洞は何の器官か海呼び寄せる #短歌 #今日の短歌

          詩28「台風とメランコリア」

          台風とメランコリア 「星」の付く街の皮膚科に向かう 昨日の台風の尻尾がまだ停滞している 風が丸くわたしをくるんで強い力でシャツを巻き上げた 髪の毛はもうぐしゃぐしゃで直す力もない 坂道は長く続いて息が上がるので マスクを外して新鮮な空気を肺に満たした 指先にクトゥルフの目玉のような水泡ができて その数は日々増えている 宇宙から来た神話生物の目玉は大小さまざま 夜になるとたぶんそいつらは蠢いて わたしのしてきた悪いことを海底に広めている わたしはそのうち恥ずかしさで魚の顔に

          詩28「台風とメランコリア」

          詩27「ミザリー」

          宇宙人がやってきてあたしの手首を掴んだ 燃えるような夕焼けだった 薔薇の花びら散らしたような 今まで見たことのない、見たことのない赤 おそろしく綺麗な 涙が横に流れていって納屋の床に滴った よく見るとあなたも泣いてる 行かないでくれと懇願している ごめんなさいあたしの脳は全てを拒否して 忘却の津波に揺れてる 古いホウキや錆びたオイルの缶 埃を被ったテントだとかそういうのはわかるの あなたは誰なの ワインの澱がわきあがる あたしは誰なの チリビーンズの缶が足元に落ちて ダ

          詩27「ミザリー」