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不水溶性な日常

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少しのこと、たくさんのこと、いっぱい考えたこと…についてのエッセイ。 あんなことやこんなことを誰かと共有できたらいいなと思っています。
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#ショートエッセイ

Negative capability

Negative capability

今朝、ポストに中之島の精霊流しのお知らせが入っていた。
ここ数年お知らせが来ていなかったが、今年はやるのだなと思いながら、
お知らせの表に描かれた洒落たイラストを見て、目と鼻の先だが行こうかどうしようかと迷う。
中之島を流れる堂島川の周辺は、今でこそお洒落なお店やレストランやホテル、美術館などが並び、そこで遊ぶ若い人たちはこの川で昔どんなことがあったのか知る由もないだろう。
私でさえ、年配者からの

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美人にはなれない、でもブスにもなりきれない。

美人にはなれない、でもブスにもなりきれない。

他人に対して、たとえ褒め言葉であっても面と向かって言ってはならないというのが世界的ルールとなってきた。「背が高くてかっこいいね」とか「髪がサラサラで素敵ね」とか「色白でキレイな肌ね」とか身体に関することは差別に繋がる可能性もあるということで、以前は何の躊躇もなく普通に言っていたけど今はダメ。そんな褒め言葉さえダメなのだから「ブス」「デブ」「ハゲ」「チビ」なんていうのは以ての外だ。

他人に容姿のこ

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欲の鎮静化

欲の鎮静化

私はいつもとは違った意味で動揺していた。いつもルーチンでやっているメールチェックをしていると、タイミングよくクレジットカード会社から請求書がメールに届いた。開いてみてびっくりして「えっ!」と小さく声をあげてしまった。請求額が多いのではなくて、少な過ぎてびっくりしたのだ。「何か計上し忘れていませんか?」と問合せしたくなるくらい少なかった。家計簿のようなちゃんとしたのではないが、使った金額をまとめてあ

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ねぇ、お弁当注文しといて、イケてるやつね。

ねぇ、お弁当注文しといて、イケてるやつね。

こんなことを書くと今どきの人からは「〇〇ハラ」と言われそうだが、あくまでもこれは私の個人的な経験上の話なので深く突っ込んだり、裏を嗅いだりしないで読んでほしい。

仕事ができる人はお弁当の手配が上手い。

仕事の関係上、大勢の人のお弁当を手配しなければならない日がある。そしてそれはだいたい新入りの仕事と決まっている。誰が決めたわけではないし就業規則に書いてあるわけでもない。暗黙の了解というやつだ。

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