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特集 狛犬の美的魅力

こんにちは。今回は特集ということで、狛犬について書こうと思います。

今回もどうか最後まで読んでいただけると嬉しいです。


1.狛犬の歴史

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狛犬とは、獅子に見立てた神社の守護神です。また高麗(こま)犬ともいえるように、朝鮮の思想から影響を受けたものです。しかし、その朝鮮の思想も中国から影響を受けたもので、また、中国もインドから、インドもペルシャから影響を受けているのです。



狛犬のルーツはとても古く、古代オリエントのメソポタミア文明にまでさかのぼります。例えば、女神の両隣に獅子が居座っている石像などが見つかっています。

なぜ獅子が神扱いされるようになったのかというと、獅子は肉食で農作物等を食べることがなく、さらに農作物を食べる鹿や猪などを捕食するため、農耕民に畑の守り神として見られるようになったからです。

しかし、その畑の守り神というイメージはだんだん王権の証として、王の守護者というイメージに代わっていき、王の陵墓などに獅子の像が一緒に埋葬されたりするようになりました。


その頃インドにも多くのライオンが生息していました。インドでもメソポタミアと同じく、畑の守護神としてあがめられていました。その信仰はインドのバラモン教などのインドの古い宗教にも取り込まれるようになりました。

ここでインドに仏教という大きな宗教が誕生しました。仏教はバラモン教の影響を受け、仏陀と獅子にも大きな関係が生まれるようになりました。


そのあと中国に仏教と共に、獅子の守護神としての思想も一緒に伝来しました。そして中国から朝鮮半島へ、そして朝鮮半島から日本へ、獅子の思想は仏教とセットで伝来しました。

つまり今は神社にある狛犬ですが、最初は寺院の、仏教のものであったということなのです。

そこからだんだん神社に、神様の守護神として狛犬が置かれるようになるのです。



2.狛犬の美的魅力

ここでは狛犬の美的魅力、価値について書いていこうと思います。主に二つあります。

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まず一つ目。狛犬は日常生活の中で一番身近にある美術作品の一つだということです。

どこに住んでいようと神社は必ず近くにあると思います。それと同時に狛犬もどこに住んでいようと必ず近くにある美術作品だということです。

狛犬を近くでよく見てみると、その美術作品としての価値がとても詰まっていることがわかると思います。

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出典:https://rubese.net/gurucomi001/?id=2808735

髭や目の彫りの細やかさ、全体の形の造形美。また、苔などの人力では生み出すことのできない自然との調和の美。そのような美が詰まった美術作品だと思います。是非皆さんも近くの神社に行った際、狛犬に近づいてみて、その素晴らしい美を感じてみてください。日常がより美的なものになると思います。


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そして二つ目。表情、形、さらには動物まで、さまざまな形があるということです。世界にたった一つしかない美術作品なのです。まさに美の権化です。上に貼らせてもらった写真の狛犬を見てもらえばわかると思いますが、ニッタリとした、微笑みというよりかは馬鹿笑いのような表情を感じ取ることができると思います。

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また、これは初回の記事で紹介した、高千穂神社東本宮にある灯篭の上に載っていたフクロウの石像です。かわいいですよね。私はこのフクロウが、私が神社についてさらに興味をもったもののうちの一つでもあります。

「なぜ神社にこんなかわいいフクロウがいるのだろう!?もしかして神社って美的感覚から生み出されたものなのではないのか?だとしたらその起源、証拠はどのようなところにあるのだろう?昔のひとは神社を美術作品としてとらえていたのではないか?」という疑問を私はこのフクロウをみて感じました。そこから私の神社美研究が始まりました(笑)。厚かましいですね…



3.まとめ

ここまで狛犬について、歴史的に、美的に考察してきました。ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。

これからも月一くらいで特集という感じで、特定の神社を書くのではなく、広く一般的な神社にもあるようなものについて書いていこうと思います。この特集でより神社美を身近に感じて頂けたら嬉しいです。

また、この特集をしてほしいなどの要望たくさんコメントいただけるとありがたいです。一応次の特集は鳥居で考えています。

また、この記事に関する感想、叱責、アドバイス、また狛犬に関する考察などいただけると嬉しいです。



4.おまけ

ここでは実験的にいろんな企画をやっていこうと思います。

今回は新企画!..........早稲田大学についてあれこれ!!

ということで私が通う(春から)早稲田大学について話せたらと思います。

今「春から」といった通り、実は私は新一年生なんです。なので学内のことは4月に入ってから詳しく書くとして、今回は早稲田大学でも私が通う予定の文学部とはどのようなところなのかについて書いていこうと思います。

早稲田大学は東京都の新宿区にあります。東京のザど真ん中ってかんじですね。

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出典:https://www.waseda.jp/top/news/68866

また、多くのひとは早稲田大学と聞いて、この光景を思い浮かべると思います。しかし、この光景は本キャンパスで、私の通う文学部はこのキャンパスではなく、ちょっと離れた戸山キャンパスというところなんです。

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出典:https://www.waseda.jp/top/news/62689

こんな感じです。まあきれいで大きいキャンパスです。また近くには、いま国民のために頑張ってくださっている国立感染症研究所などがあります。それにしても大きいキャンパスですね。

次はカリキュラムについてです。早稲文は1・3制という制度を導入しています。まず大学一年生は、研究などに必要な能力等を鍛える授業など、準備段階の学年。そして二年生から専門的な18のコースにそれぞれ分かれて3年間、専門的な教育を受けるといったようなものです。例えば、社会学コースや心理学コース、中東・イスラーム研究コースなどがあります。

自分の学びたい分野を決めて、専門的に学ぶことのできる、それが文学部なのです。(決して早稲田の回し者ではないです笑)


というふうな大学です。ここまで読んでくださって本当にありがとうございました。面白く感じて頂けたらスキ押していただけると嬉しいです。またその他質問やアドバイス等あればコメントによろしくお願いします!コメントは励みになります!!


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