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トレーラーハウスという選択肢

トレーラーハウスとはどんなものか?

トレーラーハウス。単語としては聞いたことがあると思いますが、どんなものなのでしょうか?一番わかりやすい表現としては「車で引っ張れるタイヤがついた家」なんです。

輸送中のトレーラーハウス

キャンピングカーとの最大の違いは自走をしないこと。前に引っ張ってくれる車がないと移動することができません。なんとなくプレハブチックなイメージがありますが、中身はバスシャワー付き、高級ホテル風など自由自在にできることも特徴ですね。
コンテナを利用したコンテナハウスと形状が一緒なので、混同されがちですが、タイヤが付いているかの違いだけで、思想はほぼ一緒です。

トレーラーハウスのルール

・車両なので幅2.5m×長さ12m×高さ3.8m、3.5t以内
これらの制限内に収まっているトレーラーハウスは、車検を取得して公道を走行することが可能です​。
幅2.5mのルールが意外と制限が多く大変で、具体的には長い面にひさし、出窓、クーラーの室外機が付けられない事などが難点ですね。
・固定資産税はかかりません(車なので)
・土地の固定資産税割引がありません(車なので)

・確認申請が不要です(車なので)
登記がいらないので土地を借りて、登記せずに置くという選択もあります。市街化調整区域など、建築が難しいエリアにも設置はできます。
・電気、ガス、水道などは接続可能。ワンタッチで外せることが条件です

・継続車検が取得でき、永続的に公道を走ることができます
引越しができるので、別荘を露^テーションで移動したり、他人に売却もしやすいのがメリットですね。これからの家余り時代にトレーラーハウスは良い選択肢の一つだと思います。

奥がトレーラーハウス、手前がコンテナハウス

業界を盛り上げたいのに、やばい業者がいる事実

少子化、高齢化、インバウンドの受注増、高齢化による土地流動の悪さ(売りたくない人)などの問題解決の一つとして、コンパクトでフレキシブルな提案ができるトレーラーは、これから盛り上がっていく業界の一つだと思いますが、やっぱり悪い人がいるんですよね。
この記事を見て、「お!この野郎!」と思ったあなたはきっと悪い人です。
どんな悪い人かというと2.5m以上の大きさあるけど、夜中だからそっと運んじゃえばバレないっすよという業者さんです。
さっき、2.5mという話がありましたが頑張れば、大きなサイズの車も運べなくはないんですね。どれくらい頑張らなきゃいけないかというと…

  1. 道路運送車両法の制限:

    • 幅3.5メートルのトレーラーハウスは保安基準第2条の制限(幅2.5メートル)を超えています。そのため、特殊車両通行許可が必要です。通行許可取得は現実的にはハードル大です。

  2. 通過県ごとの許可:

    • 通過する各県で個別に取得しなければならないため、手続きが煩雑で時間がかかります。また、各県での許可が必ずしも同時に下りるとは限らず、移動スケジュールの調整が困難になります。

  3. 道路環境の制約:

    • 日本の多くの道路は幅が狭く、特に都市部や山間部では幅3.5メートルの車両が通行できる道路が限られています。また、トンネルや橋の幅、高さ制限にも引っかかる可能性が高いです。

  4. 交通渋滞や安全性の問題:

    • 幅広のトレーラーハウスは他の車両の通行を妨げ、交通渋滞を引き起こす可能性が高いです。狭い道路では事故のリスクも増大します。

  5. 費用負担:

    • 特殊車両通行許可の取得には費用がかかるほか、移動のための警備車両や人員の手配も必要となり、コストが高額になります。

結論として、幅3.5メートルのトレーラーハウスを現実的に移動させるのは、法律的な制約、手続きの煩雑さ、道路環境の制約、安全性の問題、費用の負担などの理由から非常に困難です。せっかく買っても法的に問題があり、不動産でもないので撤去要請がある可能性が容易に想像が付きます。

結論:2.5m以内なら夢がある選択肢ですよ

色々、脱線しちゃいましたが、ルール以内できちんと設置できるのであれば、トレーラーハウスは魅力的な選択肢です。
これからの単世帯化や、中古流通の促進、地方の盛り上げなど魅力はたくさんですが、ヤバい業者に引っかかると、その後の移動や売買もできないような地獄モードも予測されますので、きちんとした選択をしましょうね!

特に事業者の方はご注意くださいね

お困りの際にはご相談ください。
3.5m以上の幅提案、特車ですが大丈夫と言われたら危険ですよ。


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