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ご機嫌くん。それだけでかあちゃんもご機嫌さん。

「かあちゃん!何かやることない!?」

何処にも出かける予定のない日曜日。午後に突然、小4長男がソワソワしはじめて。

午前中は3つ下の弟とYouTube。それから、弟が遊ぶSwitchの「あつ森」鑑賞し、午後になり、自分も「あつ森」するんだろうな、と思っていたけど、

「4時になったら始める。その前に今日の分の宿題をするから、だいたい3時か3時半ころに勉強するよ」

そうね、自分で段取りを立てられたらその時間割でやってごらん^^

なんて話していたのに、

今日の分の宿題は10分もしないうちに終了してしまったため、思いがけず4時までの時間を持て余した様子。

じゃあ、掃除機かけてもらおっかな。と私。
「OK!」と快諾の長男。
「久しぶりに掃除機かけるなぁ」とご機嫌でリビングとキッチンの掃除機がけをしてくれた♪

床置きしてるものをどかして掃除機、ダイニングテーブルの下も椅子をどかして掃除機、なのに四角い部屋を丸く掃除機をかける様子に、ついつい「あーだ」「こーだ」言ってしまっても「あ、そっか」「こうやるの?」と、なんて素直な様子。

ご機嫌に掃除機をかける姿が愛おしく見えると中途半端なところは目をつぶれる、母の心にまで余裕が。

掃除機作業も思いもよらずすぐに終了してしまったため、
「他にやることない??」
暇な時間がまだまだある。

まだ大丈夫なら、お風呂掃除かな。と私が言うと
「OK」「前はよくお風呂掃除やったもんだ」と
不思議と懐かしみながら掃除してくれる。

なんてご機嫌なんでしょ。

長男のご機嫌を利用して、
「本当は蓋の裏表も洗ってほしいんだよね」と伝えると、
「こう?」とこりゃまた素直に従事してくれる。

そして、鼻歌まで出てきたから、この上なくご機嫌なんだと思う。

いつもより時間をかけてお風呂掃除。
「ふぅ~、終わった」
まだ時間はあるけど、もういい感じにお疲れの様子。

いつもよりがんばってもらったよ。ありがとう。助かったよ~と伝えると満足そうにしている。

言われて満足、ではなく、体を動かして掃除してスッキリ、家の中もきれいになったことが満足、のように見える。

じゃあ、ゲーム始めるまでの時間は休憩してちょっと休んだらいいよ。お疲れさん。そう伝えると納得したのか、ソファにドカッと横たわる。

その横たわった姿のままぼんやりしてる様子は、本当のリラックス状態にあることがわかる。

とはいえ、
小学校4年生もなればお手伝いのひとつやふたつ…なんて期待してしまうし、当たり前のようにやってもらいたい、そう思っていた。

体力も付いてきただろうし、このくらいで疲れるなんてありえないでしょ、とも思ってたかもしれない。

その上、数年前のわたしだったら、やってくれることにいちいちケチつけたり、時間内に終わらないような無理難題を押し付けたり、今までのうまくできてなかったことを掘り返してチクチク…

そんなことを思いついていた自分が情けなくなる。

発達の凸凹があるわが息子たち。それがわかったからとて、接し方が明らかに変わったわけではない。

思うようにいかないことにイライラしていたのは私の方で、息子たちが発達凸凹で服薬治療しているのに、まだまだ得体の知れないイライラで支配されていた。

お薬が始まったから、困りごとがすべて消えたわけではない。学校から連絡が来ることが減ったくらいで、世間一般の小学生になったわけではない。

「こんなこともできないの!?」って、大きな声を出すことも相変わらずあったっけ。

だけど、今はかなり違う。

ちょっとした心の整え方が肝で、物事を見る角度を変えてみたら、今までピリピリしていた小さななんでもないことがどーでもよくなって、前みたくいちいち腹を立てなくてもよくなった。

そう。子どもも日々成長している。

当然のことながら、大人よりはるかに成長の振り幅は大きく、
「こんなこともできないの!?」と
思っていたことはさすがに数年前よりは進歩していて、かつ、子どもなりのご機嫌な言い回しもできるようになってきたからか、対等な関係になれてきたように感じはじめている。

親のわたしは「それじゃ、しょうがないね」って、考え直せるようにもなってきた。

子どもがご機嫌だから親もご機嫌になれるのか、親がご機嫌でいられたら子どももご機嫌でいられるようになるのか。

どっちが先か後か、って考えていたら、やっぱりそれは「親が先」だという答えに行き着いた。

子どもの発達に凸凹があることを、理解していているようでどこかで納得できてなかったのかもしれない。だからこそ、どうにかして親が主導権を握りしめて子を操縦しなきゃ、と気合いが入りすぎていたような、そんな気にもなる。

発達凸凹だっていいじゃない。

ご機嫌で過ごすことがどんなにいいことか。
愉快で面白いことか。
「まぁ、いっか~」と受け流せることがどんなに気持ちが楽になるのか。

小さなこだわりは本当はどうでもいいこと、って気づけたら自然とご機嫌でいられる。周りにもご機嫌の輪が広がって、そうしてご機嫌が循環して居心地よくなるんだ。

見方や捉え方が変わるだけで、実はストレス解消になっている。

ストレスが解消されていくことは、自分の心を守ることになる。

凹む日もある。それでも、心の整え方を知っていると気持ちを建て直せる力になる。そうすると自然とご機嫌になっていく。

大人はその「見本」となればいいだけ。
難しく考えなくていいのだ。

それがうまくいかないときがあるかもしれない。そんなときは子どもからご機嫌を受けとるようにしてもいい。

必ずしも「親が先」にこだわっていたら、結局いつもと同じを繰り返してしまうから。

小さなことはこだわらなくていいよね。

そのあと、少し休んだご機嫌な長男はそのままご機嫌に「あつ森」で釣りをして、島の住民の動物たちと交流をし、ゲラゲラ笑ったりして楽しんでいる。

楽しそうな様子を見るのも、これまたこちらも楽しくなってくる。


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