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【楽器】調子が悪い時
おはようございます。河野企画代表、チューバ奏者、指揮者、金管バンド専門家の河野一之です。
もくじ
楽器を毎日、または定期的に吹いていると気づくことがあるが、妙に吹きやすい日、妙に吹きにくい日、普通の日と超大まかに分けて3つ。
原因はもちろん自分自身の心含めた身体の状態だったり、果ては極稀にだけれども楽器が知らぬ間に壊れていたりとこの2つだ。
楽器が壊れていたら即修理しかないが、多くの場合である”自分自身”のコンディション、ここはどうにかできそうだ。
考え方
まず考え方であるけれども、いつでも”吹きやすい日”でいようとすると辛くなる。なぜかというと人の体調というものでも24時間365日絶好調の人って中々いない。少し身体を重く感じる日があったり、ものすごい活気に溢れ身体が軽い日など様々な体調を生きている限り毎日繰り返し感じる。
しかもその中々起こりえない”吹きやすい日”を本番に合わせようとし、万が一合わなかった場合。そこには絶望と恐怖しかありえないだろう。毎日ランダムに引くおみくじをある日だけ大吉にさせようとするのと同じ感覚だ。これは”普通の日”に関してもそうである。
なので考え方として、"吹きやすい日、吹きにくい日、普通の日、どの状態の日でも大丈夫なようにする"というのが一番メンタルにとっては良い。
そのために例えば
・毎日違う練習を行う
毎日異なる練習を行うことで平均的に自分の状態を比較できないようにし、常に”今の自分”にフォーカスし演奏を行うことができる。
・3歩進んで2歩下がる
昨日よりできない日があっても良いと許容する。そうしたらまた昨日の練習に戻るか別のアプローチをかけてあげれば良いだけだ。いつでも3歩進んで4歩目に行こうとしなくても良い。下がることも成長の1つだし、下がったことで見えてくる景色もある。
このように練習をしていくとメンタル的に楽になりより自分のスタンダードをあげていくことができる。
成長の仕方
野球の打率であっても何割何分何厘とかいう風に数試合での打数の平均値が出されそれにより打者の有能さが表されます。
つまりある一試合でどれだけ活躍したかというよりかはそのシーズンや年で何回打てたかで評価される世界もある。
僕たち演奏家も日々の練習の中でどれだけ吹きやすい日、つまり調子が良い日はそのままに、普通の日でも調子が悪い時でもどれだけ自分が求める音や演奏を出来るようにするか、これら自分の演奏の平均値、基準を徐々にあげていくことが大切だ。
普通の日だったー、調子が悪い日だったー!で諦めるのでは無く、そういう日にこそ成長のチャンスが潜んでいることが多い。
例えば
・改めて奏法を見直してみる。
・思い切って楽器を吹かない日にしてみる。
・楽器を変えてみたりマウスピースを変えてみたりする。
・今までやってきたことを初心に戻りまた初めからやってみる
このように何か行動を起こしたり、逆に休んでみたりして変化を起こすことで自分の中で詰まっていた何かが流れ出し新たな道が現れてくるのだ。
まとめ
自分の調子は基本的にはある程度の管理をできるが、神頼みやルーレットの目のようにその日その日によって異なってくる。我々も所詮生き物だからだ。毎日同じ状態の生き物がいないのと同じである。
それに一喜一憂するのでは無く、自分の状態を見極め、その日その日の自分にあった演奏や練習方法があっても良いのではないか
例えば巨匠たちでもある時期とその先の時期とでは教え方が変わったり奏法自体を変えている方も多くいる。当たり前で、彼らも同じ人間だからだ。
変化を受け入れ柔軟に演奏を続けていくことが長続きするコツでもあるだろう。
Thank you
Kazz
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