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老化って病気らしい-炎症と運動-

 炎症を軸にいろんなテーマに派生しております。今回のテーマは炎症と運動です。基本的には運動と炎症値の低下に関係があると言われています。条件として「体重減少が伴う場合に」と限定的な報告もあるので、前回書いた肥満のテーマと繋がった感じで納得です。おそらく脂肪組織の減少がありましょうが、筋組織の活動自体が炎症値の減少に関わってるんじゃないの?と疑問に思っておりました。

運動のメリット

 運動のメリットとして、筋組織由来のマイオカインという抗炎症作用をもつホルモンが分泌されると言われております。筋組織も脂肪と同様、内分泌器官という認識を持っていた方がよさそうです。他にもミトコンドリアというエネルギー生産器官が、活性化・増加し活性酸素を増加させることなく、エネルギーを生産してくれるんだそうな。活性酸素っていうのは、体内に取り込んだ酸素の一部が活性化して細胞を傷つけたりする可能性のある物質ですね。酸化ストレスに繋がり、生活習慣病などに繋がります。完全に悪い物質ではなさそうですが、多すぎるとデメリットが多そうな物質です。では、運動すればするほど良いのかといった疑問が出ます。

運動のデメリット

 やっぱり運動って大事だよね~ってなりがちですが、運動自体が人体にとっては、酸化ストレスであり炎症を伴う活動であるとも言われてます。運動に必要なエネルギー産生の過程で活性酸素が発生し、様々な病気(老化、動脈硬化、癌など)に繋がっているようです。有酸素運動の場合でも、筋トレの場合でも活性酸素は増加するらしく、ハードすぎる運動は蓄積する乳酸が、活性酸素を活性の強いhydroxyl radical(強めの活性酸素)に転換すると言われいてるようで、とにかく運動によるデメリットもあるみたいですね。

まとめ

 運動によるメリット・デメリットを並べてみましたが、運動の強度を間違えなければ基本的に抗炎症作用の方が勝るそうです。適度にストレスにさらした方が強くなる。つまりは、ホルミシスといったところでしょう。私自身は職業柄、1日に1万5000歩以上は歩きますし、患者さんと一緒に筋トレもするので平日は問題なさそうですね。一方、休日は全然動かないのでもっと休日の過ごし方を見直さないといけないな~っと思った次第でした。具体的にどのくらいの運動が体にいいの?って思いましたが、そのテーマはまた今後。最後まで読んでもらってありがとうございました。

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