「個」を大事にするのは、時に残酷でもある。
こんにちは☺️
HSPオンラインコミュニティ「ひみつ基地」を運営しています、オフィス秋晴れ代表のばっしーです。
Twitter、note、YouTube、スタエフで、日々HSPさん向けに投稿をしていたり、講演活動をしていたり、1対1でのコーチングを実施したりしながら…
「フリーな心で豊かに生きる」そんな人を増やすべく、活動しています。
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「個性を大事にする」「個人の意志を尊重する」というのは、現代社会においてとても大事なテーマだと思います。
それぞれが、自分らしく生きる。それぞれが、生きがいを持って生きる。
そうやって集団ではなく、それぞれの良さ・特徴をグラデーションで捉えて、「みんな違って、みんないいよね」という風潮がありますよね。
今回は、これに対する疑問みたいなお話です。
例えば、ぼくは「個」を大事にしながら生きています。
みんなに合わせて周りに合わせて生きてきた中で苦しい思いをしてきたので、その中で自然と「自分らしさとは何だろうか?」「どういう場所だったら自分が活かせるんだろうか?」と考えるようになりました。
そして、「自分自身で環境を作っていく」「自分でやり方を作っていく」というところにたどり着き、今の活動を始めるようになりました。
なので、ぼく自身はこの「個を大事にする」という考え方がすごくはまっているタイプだなと思っています。
ただし、これに苦しんでる人の話もたくさん聞きます。
「自分らしく生きられない」「何がしたいかわからない」「自分の個性がわからない」そんな話をよく聞くんです。
だからこそ、「やりたいことを見つけよう」「自分らしさを見つけ出そう」「生きがいを探し求めて生きよう」と考える。
でも、なかなかそこにたどり着かない。見つからない。だから、ずっと苦しい。そんな話をよく聞くんです。
そして、こう考えるようになりました。
一人ひとりを大事に考えすぎるのも、それはそれでどうなんだろうか?と。
たとえば、ぼくはよく自然界に生きてる生き物のことを考えます。
(人間社会が息苦しいのは、人間が勝手に作り出した社会のルールのせいではないか。だったら、自然界のルールで生きている動物のほうが、よっぽど理にかなった自然な生き方なんじゃないかとよく考えるためです…)
で、彼らを見ていると、「個」ではなく「種」を大事にしてるなって思うんです。
たとえば、ネズミは1回の出産でたくさん生まれます。
でもたくさん生まれたからといって、全体数が膨大に増えてるわけではない。ということは、生き延びれない「個」も一定数出てしまうということ。
自然界って、この「数」の戦法を生存戦略としていますよね。20匹生まれて、1匹だけ生き残れたらいいみたいな。
「生き延びられた個体」がいて、「生き延びられなかった個体」もいるわけですね。
じゃあこの時、「生き延びられなかった個体」は報われないのでしょうか?
ぼくはそうじゃないと思ってるんです。
「種」全体で見ると、その「数」の戦法をとったからこそ、種が生き延びることができているわけで。
「生き延びられた個体」だけが偉いとか役に立ったとか、「生き延びられなかった個体」が役に立たなかった、とかではないと思ってるんです。
「種」全体で見たら、これはうまくいってるんじゃないかって思うんです。
そう考えると、「生き延びられなかった個体」も何か報われてるような気がするんです。種の生存戦略としてはうまくいったよね、って。
自然の動物って、そういうのを誰に教わらなくてもやってるような気がするんですね。
「個」で見るんじゃなくて、「種」全体で見ることで、結果報われる。
そういう面があるような気がしてるんです。
これを人間社会にそのまま置き換えるのは、適切ではないとは思います。でも学びとれる部分はある。
たとえば、「個を大事に生きる」ということはある意味で、「周りと分断して自分をとらえる」ということです。
「種」全体で見るのではなく、「一人ひとりが輝かないといけない」っていう発想になりがちというか。
このような「個」でばかり見ていると、周りがみんな輝いて見える時、相対的に「自分はなんて価値がないんだろう」って感じやすくなると思うんです。
一方で、「種」全体としてとらえることができたら。わかりやすく言うと、「仲間」だと思ってとらえることができたら。
仲間が成功してどんどんうまくいくのは、自分ごとのように喜べたりします。仲間内で見たら、うまくいってくれる人が出てきてくれた方が嬉しいんです。素直に喜べるんです。
でもそのときに…
「一人ひとりはどうなんだ?」という言い方をされると、急に苦しくなっちゃうんですよね。
うまくいく人がいて、うまくいかない人がいて、別にいいじゃないか。
それぞれの役割が違うのかもしれないし、そういう特性・適正かもしれない。
それでいいじゃないか。
なんで全員が全員同じようにうまくいかないといけないんだ。
そう思うんです。
「個を大事にする」というのは、時にそういう発想になりやすいなと思っています。みんなを「仲間」ではなく、分断するような発想に繋がりやすいなと。
ぼくらも所詮、自然界で生きる動物。だったら…
もっと「種」全体で見ていいんじゃないか。
一人ひとりの個性を大事に本当に生きなきゃいけないのか。
一人ひとりが、必ず夢とか希望とか持ってなきゃいけないのか。
そう疑問に思うんです。
ある聞いた話によると…
軍隊みんなで整列して手足揃えてざざざって動くような、自衛隊とかでやるような全体行動ってあるじゃないですか。
あれを初めて経験した若者が「すごく心地いい」と思ったらしいんです。
みんなで同じ動きをする。一人ひとりを大事にとかじゃなくてみんなで同じことをやる。「個」を排除して、みんなで目的に向かって行動を揃えて動く。これがすごく心地よかったらしいんですね。こう感じる人もいる。
(逆に、ぼくの場合は絶対そこでやりたくないって思うタイプなんですが💦)
だったら…
「個を大事にする」のを強いる社会も、どうかと思えてきます。
時に残酷なんじゃないかなと感じるんです。
ぼくの場合は「個を大事にする」のが個人的にはすごくハマりましたが、社会としてそれをしすぎるのはどうなんだろうと。
そんな風に考えました。
みんなと分断して一人ひとりで物を見るんじゃなくて、仲間内でみんなの視点で全体で物を見るともっと違う見方ができることもあると思います。その方が楽に生きられる人もいるんじゃないかなと。
そんな視点もあるのではないかと思います。
読んでくださったあなたの生き方に、何かの気づきがあれば嬉しいです☺️
ありがとうございました✨
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