📓たかが5分、されど5分|時間は命である。

人を待たせることにストレスを感じる私は、必ず余裕を持って自宅を出る。おかげさまで、突発的な事象(電車の運休)等以外で遅刻をしたことがない。時間を守るという意味では、絶対的な信頼を得ていると自負がある。

遅刻をするのが嫌いなだけで、相手を待つのは何時間でも大丈夫。辛抱強いといわれることもあるが、待つなら待つなりの時間の使い方がある。カフェで一息ついて、撮った写真の整理をしたり。まぁ、やろうと思えば作業はいくらでもあるのだ。

つい最近、目についた言葉がある。インターネットか何かで見たのだろうが、うろ覚えだ。

遅刻するということは、相手の時間(命)を奪っている。

目から鱗だった。気づかなかったというより、無意識のうちに『相手の時間を頂いている』という意識があったからかもしれない。

例えば待ち合わせをして、5分の遅刻をしたとしよう。たかが5分かもしれない。好きな音楽2曲くらい聴いていればすぐに過ぎてしまう時間だ。しかし、それが繰り返されたらどうだろう。2回で10分、10回で50分。塵も積もれば山となる。トータルでどれだけ相手の時間を『消費』しているのだろうか。

そのたった5分が積もれば何時間にもなり、相手の人生を無駄にさせている。スケールの大きな話に聞こえるが、実際のところそれが事実である。常に相手の時間を頂いているという意識はもっておいた方がいい。そんなふうに感じた言葉だった。

人生に無駄な時間などない。それは当然いえる。だからこそ私は、時間と向き合って生きている。一秒たりとして、時間を無駄にできない。なぜなら時間は命だから。会いたい人に“だけ”会う。行きたいところ“だけ”に行く。惰性で誰かに会ったり、行ったりはしない。大人になった今、そう決意している。

学生時代は、人間関係も何かを行うにしても、ある程度の制限があった(クラス等)。社会に出た今、仕事以外では人間関係も環境も自分で選ぶことができる。だからこそ、会う人は限定している。物凄く意地の悪い書き方をすると、私が時間を使っても良いという人にだけ時間を捧げる。それ以外は無駄だから使う気もない。清々しいほどの切り捨てだ。広い視野をもつことも大切だし、行った先での出会いもある。そういったものは別枠であるが、根底の考え方は同じだ。

好きなこと、好きな人だけに時間を使うようになって、大幅にストレスが軽減した。以前はよく圧迫感を覚えることもあったが、それが今はほとんどない。本当に大切なものに、時間をかけられているからだろう。

無駄なことに時間を使わない。

物凄く強い言葉であると思う。しかし、時間が有限であることもまた事実。人生100年時代とはいえ、自由に動き回れるのは何年だろうか。野球については、応援したい選手がグラウンドにいるのは何年だろうか。大好きな友人と、元気に走り回れるのは何年だろうか。そう考えると、意外と時間は多くない。

私も大きな荷物を持って球場へ行けるのも、あと何年なのだろうと考えることがある。今は応援したい選手がいるから、ひょいと日本全国を回ってしまう。しかし、これも長くは続かないだろう。

以前のnoteでマイナス思考に支配されている時間はないと書いたことがある。これも今回と同様の考え方である。嫌なことに支配されて生きるほど、人生(時間)に余裕はない。決して生き急いでいるわけではないが、湯水のごとく時間が沸くわけではないということだ。

時間は命である。今後も、肝に銘じておきたい。自分が使う時間はもちろん、誰かと一緒に過ごす時間もきちんと考える。有意義な時間になるのか、ただの消費になるのか。答えは当事者にしかわからないが。

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自分が『無駄』だと思っていたことも、ゆくゆくは人生の糧になった。また良い経験になったと、結果を振り返って思うことがあります。無駄の定義はとても難しいです。結果としてどうなったかというのが大切ではありますが、やはりそれでも最小限に抑えたいと私は思っています。

最近、時間の使い道についてよく考えることがあります。まぁ、考えるより私の場合行動してしまっていることの方が多いです。時間を消費するか、有効に使えているか。それは時間が経ってみないとわからないというのも、また皮肉です。

誰かが自分の人生にかかわるとき『相手の時間(命)を頂戴している』という意識をもつ。それだけで、何かが変わる気がしませんか。もともと遅刻をしない性分ではありますが、尚のこと遅刻しないぞという意識が芽生えます。

無駄な時間などないという意見も正しい。でも、結果無駄になってしまった時間があるというのも事実。時間や命の概念って難しいですね。何が正解で不正解かなんて、死ぬまでわかりません。だからこそ私は、時間は命であることを忘れずに、毎日を過ごしていきたいと思うのです。