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【どうする家康】関口氏純の言いつけ守った?笑顔振りまく瀬名に胸打たれる。夫婦喧嘩はフラグじゃないよねw第7回「わしの家」深掘り

NHK大河ドラマ『どうする家康』第7回の深掘り感想です。
前回の感想はこちら↓

(※以下、ネタバレ注意)

「水遊びなんか危ないぞ」がSNSで大バズり。それより家康親子の着るカニの浴衣が可愛い!

毎回、アバンの「大河ドラマ」の文字が出てくるときのアニメーションが変わるところが芸の細かい『どうする家康』ですけれども。今回はカニがひょこひょこ出てくるということで。

冒頭から早速、家康(※アバン時点ではまだ元康でしたね……)の子の竹千代&亀姫が、「カニを捕まえましたー!」とはしゃいでいました。このシーンでは家康の「水遊びなんか危ないぞ」のセリフの方がSNSでは話題になっちゃってましたけど……。

あのねぇ、これ僕も昨日の「雑感」記事で話題にしようかどうか迷ったんですよ。だって「水遊び」って言ったらもう、完全に『鎌倉殿の13人』やんけ!去年の大河、「水遊び」で3人も死にましたからねwww(※うち、マジの事故死は大人1人、他の2人の子供は暗殺だったわけですが……)

ここは「誰だって話題にするだろう」と思って敢えて避けたんですよ……話題にすればよかったなぁ。せっかくこうやって、僕が去年頑張って書いてた『鎌倉殿』レビューだって引っ張ってこれたわけですし……。

個人的には、『鎌倉殿の13人』と『どうする家康』は、同じ世界線の物語だと思ってます。脚本家は三谷幸喜さんと小沢良太さんでぜんぜん違いますけど、最終回で松潤家康も出てきますから、ちゃんと。これネットニュースでも相当話題になってましたね。「去年のなんて観てねぇよ」っていう大河新参の方は、良かったらぜひU-NEXTとかで見てください。

それよりも僕は、家康や竹千代&亀姫が着ていたカニさん浴衣(※)に注目したい。お揃いでかわいー!こんな浴衣、当時あったの?なんて思ってたら、ガチであったみたいですね。名古屋市東区徳川町にある「徳川美術館」にて、なんと「家康公が着用していた」として展示されてるそう。

ドラマはこれを再現したものだったんですね。「あぁ、ようやく松平家に平和が戻ってきたんだなぁ」と感じさせるほっこりしたシーンになっていました。

まぁ、その後の物語自体は、ぜんぜん平和でもなく、ほっこりしてませんでしたが……(涙)。

(※)箇所、修正済み:
(当初、カニの浴衣を着ていたのは「子供たちだけ」と記載していましたが、Twitterでフォロワー様よりご指摘いただき、殿もよく見るとカニ柄でした。見落としており、大変失礼いたしました……)

姑の嫁いびりにも健気に振る舞う瀬名。於大の方は家康家臣団からも「ばば様」呼ばわりw

さて、前フリはここまでにして(だから長いってばよ)。今回話題にしたいのは瀬名ちゃんですね。

今川に囚われているうちから「何もできぬ今川の姫」と於大の方から揶揄されていたのもあって、岡崎にやって来るや早速、嫁姑のバトル勃発か──と思いきや。

「もっと、こう、力を入れなければ汚れは落ちませんぞ」
「はい!」
「三河には、花だけ生けておればいいおなごなど、一人もおりませんぞ!」
「はい!」

と、於大の方へ健気に従う瀬名ちゃんでした。家康が「瀬名は、長くつらい思いをしてきたのです」と庇っても、「つらい思いをしたおなごなど、ごまんとおります」と母。おっかねぇなぁ~と思いますが、実際、於大の方だって若いころに幼い息子・家康(当時は竹千代)を松平家に残し、水野家まで帰らねばならなかったわけですからね。やっぱり身を裂かれるような思いはしてきたハズです。

第6回ではSNSで「戦国バーサーカー於大の方」なんてパワーワードも生まれてましたけど、戦国のおなごとして「強くあらねばならない」という部分が於大の方にもあったのでしょう。結局はそう信じたいですよね、僕も。(前回のレビューでは「於大の方がひでぇw」とか書いてたのによ)

そして瀬名ちゃんもやはり戦国のおなご。姑からいびられても「私は、ここが大好きです。何だか、みんなが一つの家におるようで」と明るく前向きな言葉を口にし、微笑んでいました。女神や……!

その一方で於大の方は、孫ズ(竹&亀)どころか家康の家臣らからも「ばば様~!」と呼ばれ、「ばばと言うんじゃありません!」とブチ切れてて草。ちなみに於大の方、この回の永禄6年(1563年)当時は34、35歳くらいみたいです。確かに「ばば」って年齢じゃないね、現代の感覚では。

ことあるごとに笑顔を振りまく瀬名。父・氏純の言いつけを守ってか

また今回の物語では、瀬名ちゃんの「不自然な笑顔」が何度か見られる回でもありました。例えば序盤、一向宗の本證寺の話を登与達と話しているとき、背後から於大の方が現れて「にっこり!」。登与は完全に「やべぇ!」って顔してたんですけど。

さらにコッソリ忍び込んだ本證寺の寺内町で、まさかの家康と鉢合わせをしてしまったときも、「にっこり!」。

どちらもその直後に「あちゃ~……」みたいな顔にはなってましたけど。しかしこの「ヤバイときこそニッコリ」しちゃうのは、ただのよくある「誤魔化し」には見えなかったんですよね。これもきっと、第6回で父・氏純から言われた「そなたは笑顔が似合う。笑顔を忘れるでないぞ」を守ってのことだと感じました。

ただ本證寺の寺内町では、その直後に夫婦喧嘩が勃発。

「お前はいつからそんな、ふしだらなおなごになったんじゃ!」
「まっ…。殿だって!きれいなおなごと!」

ヤベーよこれ。結構ギャグシーンっぽく描かれてましたけど、しばらく会えなかった夫婦がこんなことになるなんて……絶対、遺恨を残しますよ。

特に、家康が千代と共にいたのは、空誓上人への仲介をしてもらうためだったのですが……ひょっとしたら瀬名にはそんなこと信じてもらえず、「きっと私がいない間、殿は何度もこんな風に遊んでいたんだ」なんて疑いまで持たれたとしたらとんでもねぇすよ……殿、完全に裏切り行為じゃ。

まさか、これがフラグになるの……?ただでさえ次回、一向一揆でヤベーって話なのに……夫婦トラブルまで描いちゃうなんて。勘弁してくれ!

ちなみにここでもオチは於大の方でしたね。まさか「そんなに、どならんでもよろしかろう」と瀬名を庇ってくれたところで、「母上は黙っててください。そして、自分の城にいなされ!」と家康。この母子の縁もピンチじゃーww

殿も「弱虫泣き虫鼻水たれ」から「この国の主」に。着実に成長を重ねる家康と、それ以上に大人(?)な瀬名

……と、不穏な話ばっかりしちゃったんで、最後は無理矢理にでも明るく締めましょうw

夫婦喧嘩を描くにしても、瀬名も家康も成長しているなと感じた箇所はありました。そもそも第1回では、瀬名から「うちの殿は、弱虫泣き虫鼻水たれですものねえ」なんて言われて「そうじゃそうじゃ、ははは」と笑っていた家康(※当時は元康)。

今回の終盤シーンでは「筋が通らぬことをおやりになるべきではないのでは」と意見する瀬名に、「わしはこの国の主じゃ。何が悪い」と家康、ふんぞり返っていました。国を背負わされてあんなに嫌そうな顔をしていた少年が……「偉そうに」(Not 偉く)なったもんだなぁと。

家康、まだ三河を平定すらできてないのに時期尚早な感じはありますけど、三河国を背負って戦っているというプライドはちゃんとあるんじゃないですか。それも確かに、「成長」とは言えると思います。

まぁ、「プライドより先に責任感を持てよ。責任感があったなら、信長から金借りることだってできただろうに」という意見が出るのはわかりますよ。でも、そこまでデキていないのが人間らしいし、面白い部分でもあるわけで。

一方で、今川領ではなく三河領という完全にアウェイな場所に来てしまった瀬名。両親とも離れ離れになってしまいましたけれど、家康や於大の方の言いなりになるのではなく、しっかり意思を持って殿に自分の意見を伝えるのは「やっぱ強いおなごだなぁ~」という感じがします。

この成長度合い、夫婦で見比べると、どうしても女性の方が上のように感じてしまいますけれど……家康だってちゃんと成長しているんだよ、というところで。まだまだこの2人の成長を見守っていきたいですが。

……うぅん、そうしているうちにきっと、息子の方に先越されるんだろうけどな。子供の成長は本当、早すぎです。僕も子を持つ親として感じてしまいますね。永遠にカワイイまんまの竹&亀でいてくれ~……。

……と、子役の笑顔で締めます!どう?明るくなった?なったよね??

以上!(本当に無理矢理だなwwwww)

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