見出し画像

【活動報告#1】リモート傾聴をやってみた

先週、スケッターさん経由で、秋田県能代市にて株式会社あきた創生マネジメントが運営する「ショートステイ輪〜りん〜」さんの利用者さんとリモート傾聴にチャレンジしてみました。

秋田県は、日本一高齢化率が高く、つまり世界で最も高齢化が進んでいる最先端の地域です。その様々な取り組みに興味があり、年に1回程度足を運んでいます。「ショートステイ輪〜りん〜」さんは、RUN伴2016で全国を回っていたときに見学させていただき、社長の阿波野さんとも知り合いでした。

そのようなこともあり、この新しいチャレンジ&秋田での開催ということで、ほぼ即決で募集しました。秋田弁、分かるかな…という不安はありましたが、阿波野さんがサポートに入ってくれるということで、安心しでした。

さて、導入が長くなりましたが、リモートでの傾聴、面白かったです!!

もちろん、方言や関係性(個人情報の共有や信頼関係)をつくっていくのにはハードルがあります。方言に関しては、現地の人のサポートやその地域の出身の人がやることでカバーできるかなと思います。メリット、デメリットは以下です。

Zoomならではのメリット

・オンライン環境があればいつでも、どこでもできる。
・画面共有をしながら写真を見てお話しできる。
・遠い地域の人と気軽に繋がることができる。

Zoomならではのデメリット

・接続の設定のサポートが必要(※今回の場合)
・目線が合わせにくい。カメラの位置によるが、画面上の相手の目を見ているとカメラ目線じゃなくなる。
・相槌を少し大きく表現しないといけない。

だいたいこんな感じかなと思いました。あとは、従来の傾聴のように、若い人と出会い、話すことで生まれる感情や引き出される思いを共有できることはとても素敵な時間です。自分も大先輩とお話しするとめちゃくちゃ元気をもらいます。この日もそのあと1日、ハッピーな気持ちで過ごすことができました。

画像3

※施設側の感想はこちらをどうぞ


ここからは、個人的な感想になりますが、今回の体験を通じて、普段からもいろいろな人と繋がれる可能性とともに、介護の文化が変わり、《これからの当たり前》をつくっていく可能性を感じました。

おそらく副次的な効果の1つで、インパクトの測定は難しいのですが、今回のような体験を通じて、スタッフや家族、高齢者の方や関係者の中で「リモートで意外と出来るじゃん、これなら、お孫さんとも同じことできるんじゃない?」のようにビデオ通話に対するハードルが下がっていくと面白いのでは?と”ワクワク”しました。

内容は、傾聴でも、お花見でも、なんでも良いのかなと思います。すぐに効果が出るかも分からないです。じわじわと広がって行きき、無意識に落ちたタイミングで「そういえば…!」と、次の発見につながる。それが、全国各地で起こり始めていったら、業界全体としての流れが変わるのではと考えています。

20200303-kaigo取り出し.001

(こちらの図は、修論で作成したものです。)

個人的な感覚として、スケッターさんが武器となるのは、様々な要因からこのままではダメかもしれないと思いつつも、従来のアプローチと新しいアプローチで揺れ動いている「第1象限」と「第3象限」、それか4軸の真ん中でゆらゆらしている施設なのではないかと思いました。

で、どうしてこの図を思い出したかというと、スケッターさん自体は以前から知っていたのですが、近くにできる施設もないし、なんとなくイメージはできていたので活用できていませんでした。

個人的な意見として、「あおいけあ」さん「銀木犀」さん、「ぐるんとびー」さんなどの地域活動や、「むく」さんの赤ちゃんボランティア、「アンダンチ」さんのような複合施設など、全国各地の取り組みを見ていると、地元の人たちとのつながることで、スケッターが目指す世界観を自らのリソースで体現している取り組みも多くあるかなと感じています。

つい先日も、バリバラの再放送で「はっぴーの家ろっけん」さんの取り組みがTwitterで流れてきましたが、めちゃカオスだけど、新しい文化が生まれつつあります。

このような取り組みは、上記の図で表すと「第2象限」のなかをゆらゆらしていて、自分はこれからの時代の介護のあり方、というか、介護を超えて、地域共生社会やまちづくりとして、上記のような施設が増えていくと考えています。

そのためにはいくつかハードルがあると思います。今はきちんと言語化できていなくて、図に落とし込めず、何個ハードルがあるかわかりませんが、「スケッターさん」は1つ目のハードルである、「新しいことにチャレンジしてみよう」というハードルを下げるか、下を潜り抜ける武器になりうるなと思いました。

先日、スケッターの創業者の鈴木さんと話している時に、考えているレイヤーが違うかもしれない?と思ったからです。1つ目のハードルは「新しいことにチャレンジしてみよう」で、その次に人手不足を含め環境要因によるハードルがあり、質の話がその後にくるように感じています。

1つ目のハードルも含め、その後に出てくるであろう、じゃあ、どうやって本人にとって、支援者にとって、能動/受動の関係性を超えて「ともに生きる」ことができるのか?というハードルを溶かしていく(この表現が正しいと思っている)のが、修士研究の研究であり、現在出版に向けて準備中の「ともに生きることば:最期までその人らしく生きる支援のためのヒント」であると考えています。リモート傾聴を体験したところから、ばーっとこんな感じのことが膨らみました。

修士の研究の話を出したのは、何か比較をしたいわけではなく、福祉や介護の問題も含め、複雑で多様なこの世界の課題を解決するためには、「コレクティブインパクト」を生み出すことが必要であると感じているからです。

介護で言えば、「2025年問題」に向けて、様々なセクターが共同して社会課題解決に取り組んでいく必要があり、現状、特効薬や万能薬がない中でどうしたら「コレクティブインパクト」を生み出すことができるのか?そう考えている中で、スケッターは目的ではなく、手段であり、「コレクティブインパクト」を生み出していくための重要なプラットフォームになりうるのではないだろうかと思いました。

最期まで読んでいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

今回から、投げ銭記事という形式にしてみました。
(詳しくは友人の新造くんのこちらの記事

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が参加している募集

イベントレポ

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 もし、よろしければサポートいただけると嬉しいです!! どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m