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水墨画作家が描く青春小説

今日は。相変わらず、お家でのんびり。姑の洗濯物があり、午後、雨の予報だったので早朝洗濯を済ませました。おかげで、結構乾きました。

さて、今日は水墨画作家さんの小説をご紹介します。


読み終えた作品

2023年12月13日に講談社から352ページのソフトカバー単行本として発売されています。

あらすじ

主人公・青山霜介が、ライバル・千瑛と湖山賞を競い合った展覧会から2年が経った。大学3年生になった霜介は水墨画家として成長を遂げる一方、進路に悩んでいた。卒業後、水墨の世界で生きるのか、それとも別の生き方を見つけるのか。優柔不断な霜介とは対照的に、千瑛は「水墨画界の若き至宝」として活躍を続けていた。千瑛を横目に、次の一歩が踏み出せず、新たな表現も見つけられない現状に焦りを募らせていく霜介。そんな折、体調不良の兄弟子・西濱湖峰に代わり、霜介が小学一年生を相手に水墨画を教えることになる。子供たちとの出会いを通じて、向き合う自分の過去と未来。そして、師匠・篠田湖山が霜介に託した「あるもの」とはーー。墨一色に無限の色彩を映し出す水墨画を通して、霜介の葛藤と成長を描く。

Amazon内容紹介より

この作品を選んだ理由

筆先から生み出される「線」の芸術、水墨画。それを題材にしたデビュー作「線は、僕を描く」は、あの漫画「BLUE GIANT」同様に、紙面上で描く筆の穂先の音が聞こえるかのような、痛烈な印象を私に残してくれました。
さらに映画化されたので、第2弾の本作も気になって読み始めました。

感想

本作では主人公が進路に悩む姿と、水墨画を通しての生き方に焦点が当てられていました。

最近の小中高等教育で取り入れられている、外部講師による体験的授業が、本作の主人公にとっても、授業を受けた子どもたちにとっても、相乗効果があり、未来への道筋が見えてくる辺りは、著者もご経験があるのではと感じました。

私も学校現場に勤務していたことも経験もあり、子どもからもらうパワーの大きさ、素晴らしさは、我が子以上に感じました。

続編というのは、第1作が評判になる分、期待度が大きくなってしまうのは仕方がないと思います。

水墨画が描かれる場面は、前作同様迫力がありますが、映画化されたため、見てしまい、今回は前作ほどの驚きがなかったことは残念でした。私の場合は、小説が産む想像力を映画化が削いだ結果になったみたいです。

全体的にはよくまとまった仕上がりの作品なので、多くの方が高評価のようです。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたにとって今週もかけがえのない日々となりますように。

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