一穂ミチさんの描く世界
一押しの柚木麻子さんの作品「あいにくあんたのためじゃない」が直木賞を逃したことで、今回の直木賞受賞作「ツミデミック」をようやく昨晩一気に読んでみました。
Web bookshelfの「ブクログ」で一穂ミチさんの作品読書記録を確認したみたら、今までに5作品既読でその全てが高評価をつけていました。
今回はどうだったのか、
素直にとても面白かったです。どの作品も身近に起こりうる、まさにスーと腕の鳥肌が立つような寒さを感じる、巧みなストーリーです。
私の心に残ったのは、「ロマンス☆」
コロナ禍で専業主婦となってしまった女性がたまたま見かけた、フードデリバリーサービスの男性に惹かれ、逢いたいがゆえに注文し続けてしまう姿を描いた作品です。
彼女がこのサービスにハマる根底には、夫が家にいる妻を見下している態度と言動への不満がありました。
参加しているオンラインコミュニティでも、多くの方(妻)お互いの理解について考えておられる発言を目にしているので、この作品が気になったのかもしれません。
直木賞作家となられた一穂ミチさん。「作家の読書道」と題したインタビューに答えられているサイトを読みました。彼女の世界観を感じます。気になる方は是非ご一読ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
能登半島の大雨による被害状況がどんどん大きくなる中、次第に日本は秋へと移行してきています。寒くなるまでに早く住まいだけなんとかしてあげてほしいと心から願っています。
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