小さな謎は大切なことへの道しるべ
徐々にお天気が回復してきた今日は、貸し出し可能となった予約の本を受け取りに図書館へ行きました。そのあとガソリンスタンドで夫に私の車を洗車をしてもらったり、百円均一のお店に連れて行ってもらったり、コーヒー豆を買いに行ったりと午後を夫婦でほとんど出かけていました。今の私にとっては珍しいことでした。
さて昨夜読み終えたのは北村薫さんの短編集です。
小さな謎は大切なことへの道しるべ。解いてみると一筋縄ではいかない人の心が照らし出される。学生時代に届いた想い出の葉書には、姉のように慕っていた先輩が遺した謎めいたアルファベットの羅列があった。数十年の時を経て読み解かれたとき、現れたものとは―。表題作のほか、宇宙人たちが日本の名著を読むユーモア作「解釈」、乱歩へのオマージュ「続・二銭銅貨」など、ミステリの名手が贈るバラエティに富んだ謎解き7篇。(「BOOK」データベースより)
本作に収められた短編は
遠い唇
しりとり
パトラッシュ
解釈
続・二銭銅貨
ゴースト
ビスケット
おしゃれだなと思った作品は表題作で、表紙に描かれた絵が背景の「遠い唇」ですが、1番好きだったのは「しりとり」で、夫婦がであった思い出の場面と共に、亡き夫が俳句と和菓子に隠した思いを妻が知った時、ジーンと心に沁みてくるお話です。
「パトラッシュ」は、同棲中の彼氏のいつも通りでない行動に、女性が悪い方向に妄想するのですが、最後のどんでん返しが面白い作品です。
ミステリーというものの、全てとても短い話ばかりですので、予想をする間もなく完結してしまいます。
あとがきで著者が述べていますが、あえてカラクリなどを予想されるまえにお話を終わる形を取ったのだそうです。私にとっては目新しく、面白いミステリーの発想だと感じています。
著者の作品は「八月の六日間」以来で、全く違った作家の作品を読んでいる感じでした。もう少し著者の作品を読んでみたいと今思っています。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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