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「ミシンと金魚」永井みみ


昨日久しぶりに紙の本を読み終えました。

1.読んだ本の紹介

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暴力と愛情、幸福と絶望、諦念と悔悟……絡まりあう記憶の中から語られる、凄絶な「女の一生」。

2.この本を読んだ理由

第45回すばる文学賞を受賞した作品であること、そして著者が今一番身近な問題である介護・認知症と向き合うケアマネージャーであるということから興味を持ちました。

3.あらすじ

認知症を患うカケイは、「みっちゃん」たちから介護を受けて暮らしてきた。ある時、病院の帰りに「今までの人生をふり返って、しあわせでしたか?」と、みっちゃんの一人から尋ねられ、カケイは来し方を語り始める。父から殴られ続け、カケイを産んですぐに死んだ母。お女郎だった継母からは毎日毎日薪で殴られた。兄の勧めで所帯を持つも、息子の健一郎が生まれてすぐに亭主は蒸発。カケイと健一郎、亭主の連れ子だったみのるは置き去りに。やがて、生活のために必死にミシンを踏み続けるカケイの腹が、だんだん膨らみだす。そして、ある夜明け。カケイは便所で女の赤ん坊を産み落とす。その子、みっちゃんと過ごす日々は、しあわせそのものだった。そ
れなのに・・・(Amazon内容紹介抜粋)

4.感想

この数日ワクチン接種の副作用で身体とともに自分の精神もほとほと疲れきった状態だったようです。図書館から張り切って借りてきたので読み始めたのですが、どんなに素晴らしい小説でも、心身の健康がなくては読むことが叶わないということを身をもって知りました。

すばる文学賞を受賞したこの作品は審査員たちから高い評価を得ているようですが、無理をして読んだ私には、心をズタズタにされた気分になるという生まれて初めて感情をもたらしました。

花はきれいで、今日は、死ぬ日だ。

最後は見えるものが美しく綺麗でありたいと私も思います。

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