見出し画像

秋吉理香子著「息子のボーイフレンド」

ジェンダーという言葉は最近よく聞くようになったけれど、まだまだ私の中で理解しきれていません。

画像1

息子とボーイフレンド、息子の両親と母親の親友、各々の視点で描かれた五つの章から成る物語。人物の心情が豊かに描かれて、心地よく一気に読み進めました。

「カミングアウト」という内容をさらっと書けるのも、「ボーイズラブ」、そう私で言えば漫画「ベルサイユのばら」の主人公オスカルに惹かれた時代と同じような感覚を女性は持っているからかもしれません。

私も2人の独身愚息を持っているので、この物語の息子とボーイフレンドの関係も然ることながら、関わる登場人物たちのこれからも気になります。

誰にも祝福されない関係だと思っていた。ずっと日陰に隠れていなければならないと。けれどここに、確かに味方がいる。
ーああ、そうか。
俺たちは日陰にいるんじゃない。木陰にいるんだ。p250

私の年代では理解しにくい問題です。頭では理解できても、心がついていかない。作中の親心(特に男親)に同感ですが、彼らのためだけでなく、今はみんなが気持ちよく生きていくために努力する必要があるのだ、と反省しています。

専業主婦の杉山莉緒(りお)(40)は、高校2年生の一人息子・聖将(きよまさ)からのカミングアウトをファミレスで聞き、衝撃を受けた。交際相手を自宅のランチに招いたところ、20歳で一流大学2年生の藤本雄哉(ゆうや)は非の打ち所がない好青年。母親を早くに亡くし、家事は勿論、祖母の介護までしている苦学生で、何より聖将に勝るとも劣らないイケメンだった。ひとまず二人の交際を認めた莉緒だったが、夫・稲男(いねお)(45)にはなかなか切り出せない……。聖将&雄哉、盛夏の熱い恋の行方やいかに? 家族の絆があったかくしみる群像劇!(Amazon内容紹介)

#シニア #いなか暮らし #つぶやき #毎日note #毎日更新 #秋吉理香子 #U -NEXT #読書感想文 #本のある暮らし #読書好きな人と繋がりたい #시골생활 #주부야키 #독서 #고맙습니다 #canva #読書の秋2021


この記事が参加している募集

読書感想文

いつも読んでいただき、ありがとうございます。これからも励みますね。