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2020/10/20 【未来をつかむ学級経営】

日記。

午後2時頃、スマホに通知が入った。メルカリで出品していた本が売れたらしい。いろいろ出品しているので、どれがどれだったか定かでなく、確かめてみると、、、

「未来をつかむ学級経営 ー学級のリアル・ロマン・キボウー」 末松裕基・林寛平 編著

とあった。段ボールに詰めている教育書だった。どんな本だったか記憶にない。きっとまだ読んでないやつだ。帰ったら目を通してみようと思い、無性に気になって読んでみると、明日発送するのがもったいないくらい僕に学びをもたらしてくれた。(このタイミングだから余計そう思うのだろう)



その内容から学んだことを、この本との別れを惜しみながら記録しておこうと思う。


①攻める学級経営

4月、教師は自分の理想を思い描き、3月の子どもたちの姿を「とりあえず」思い浮かべてスタートする。

そのために具体的な手立てをうっていく。それは、大方上手くいき、仮の成功を収める。


しかし、必ず行き詰まる時はやってくる。

そこで、教師の描いたゴールイメージが「夢」と「原点」でつながっているかが試される。

要するに、教師が思い描いていたレールに乗れない子どもが出てくるわけだ。

言葉遣い、忘れ物、学力、姿勢、当番活動への取り組み方、態度、ルールの抜け穴をつく子ども、個別の支援を要する子ども、などなど上げだしたらキリがない。


そこで、ぶれずに地に足をつけて「ほんもの」の学級の実現に向かって、喜びと困難を乗り越えていくところにロマンがある。(らしい)




②2方向の学級経営実践


○学級のよいところを伸ばす

○学級の課題を改善する


大きく分けてこの二つがある。

前者は温かいイメージで進めることが可能であるし、ここで教師のキャラクターを生かして学級に楽しいイメージを抱かせ、子どもたちの居場所とすることで8割は上手くいく。(らしい)

これは、教師の腕の見せ所だ。


しかし、残りの2割を占める後者が「ほんもの」をつくるのだという。


学級が抱えるリアルでマイナスな現実に教師が腹をくくって取り組むことができなければ、「ほんもの」の学級には届かない。


そして、一番大切なのは、当事者である子どもたちが学級の「負」に向かい、問題を解決、改善していくイメージをもつことができるかどうか。


そのためには、教師の明確なビジョンと思いと体力が必要だ。

それこそが教師の「攻め」だ。


攻める学級経営とは、痛いところにメスを入れることをいう。

リスクも伴うし、学級の「経営」という視点だけで見たらあえてメスを入れない方が表面的に上手くいく場合だってあるだろう。

でも、「うまくいく」ことを思っている考え方が「守り」なのである。


子どもたちを育てるためには、必ず攻めなきゃならない。これが、教師の責任と向き合うということなのだと思う。




③「ほんもの」には2通りのゴールがある


○楽しさや思いやり、仲間意識や連帯感などの「温かい」方向

○理不尽や不公平などの「負」に向かい改善していく「強さ」方向


ここまでをまとめると、

人間関係を温かく豊かに支持的なものにしたいという思いを大切に、「温かい」実践をたくさん積み重ね、ここぞという時に「負」に立ち向かう覚悟をもつ。その姿勢は子どもたちに伝わり、結果として、少々の危機的事態にも負けない強さに裏打ちされた集団の関係を築くことができる。

ということになる。


僕自身の実践でもなんでもないので、まだ頭で理解しているだけだが、是非これからの指導に生かしていきたいと思う。


子ども一人一人の個性、よさが発揮され、みなの違いを認め合う集団づくりの視点を大切にしながら、「攻め」の姿勢をもち、しなやかな学級になってくれれば子どもたちの人生経験にプラスに働くだろう。


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