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マーティン・キマニ国連大使の演説

こういう政治的な話しはSNSでも触れないようにしている。緊迫したウクライナ情勢に対し、ケニアのマーティン・キマ二国連大使の演説が素晴らしかった。だから珍しく政治的な話題に触れてみたい。

■ 国連安全保障理事会の緊急会合

21日の国連安全保障理事会の緊急会合でのキマニ大使の演説。
下記はその一部だ。

我々の国境は我々自身が引いたものではなく、遠く離れた植民地本国のロンドン・パリ・リスボンで引かれたものだ。いにしえの国々への配慮もなく、彼らは引き裂いた。

代わりに、我々は継承した国境線で妥協することで合意したが、今も大陸規模での政治・経済・法的統合を追求している。危険な懐古の情を抱えたまま、歴史への逆行のように見える国づくりよりはむしろ、我々は多くの国々、そして人々の誰もがこれまで知らなかったような偉大なものへ目を向けることを選んだ。

倒壊したり手を退いたりした帝国から形成されたすべての国家は、近隣諸国の人々との統合を切望する人々を国内に抱えていることと思う。これは当たり前のことで理解できる。結局のところ、同胞と一緒になったり、共通の目標を持ったりすることを望まない者がいるだろうか?

だがケニアは、そのような望みを力によって追求することを拒否する。新たな形態の支配と抑圧に我々を突き落とさない方法で、我々は死んだ帝国の名残からの回復を完遂しなければならない。

●ケニアの独立

1895年から英国の支配下にあった。
1920年に公式の植民地となってから63年に独立を勝ち取るまでそうした状況が続いた。

そんな歴史を歩んだケニアの国連大使がこのような演説を述べたのだ。支配側じゃなくて支配されていた側の演説だから説得力が違う。今、世界ってこの感覚だと思っていたがどうやら違ったらしい。

ケニア代表部が投稿した演説文はツイッターで6000回以上リツイートされたという。

こちらがそのツイート。数字はさらに伸びている。
これがロシアに届いたのかどうかは分からない。届いていようといまいと今の状況に陥ってしまうのだろうと思う。

■新聞各社、webニュースでの対応

キマニ氏の演説の記事はネットで探せば沢山見つかる。
しかし肝心なところで

「ここから先は有料記事です。」

え、マジですか?って思う。

システム的に一定の文字数以上は有料なんでしょう。
この際、そんなのいいから演説の内容は無料で見せてやって欲しい。
ニュースサイト、新聞社としてのポリシーって何なのだろうか?
怒りを通り越して呆れてしまった。そんなニュースサイトもう読みたくない。って思ってしまう。

勘弁して下さいよ。

という今日は怒りマガジン行きの記事でした。

〜おわり〜

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