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タバコを吸いながらタバコをやめる!? 脳科学と心理学にのっとった新しい禁煙法とは!?

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タバコはやめたくてもやめられない

 最近は喫煙NGの飲食店も多くなり、喫煙者にとって肩身が狭い時代となりました(^_^;)

 また、健康への悪影響も懸念されるので、「タバコをやめたい!」と思う方も多いのではないでしょうか?

 このようなご時世なので禁煙の本や、禁煙のための薬なども販売されています。
 誰でも禁煙を達成できる時代になった! と言えばそういう事もありません。

 多くの人が「タバコをやめたくても、やめられない!」という、葛藤に悩まされているのではないでしょうか?

 なぜこのような人は禁煙を試みると、「やめたくても、やめられない😢」という、心が板挟みの状態になるのでしょうか?

 それは、禁煙しようとすると心理的リアタンスという心の抵抗力が働くからです。

 心理的リアクタンスとは一体なんでしょうか? なんだか難しそうな名称が出てきましたが、皆さんも経験したことがあるかもしれません。

「ダメと言われたら、逆にやりたくなってしまう」事ってありますよね。

「障子をやぶちゃダメ!」と言われたら、逆に障子を破きたくなったり。

「このお菓子は食べちゃダメ!」と言われたら、逆に食べたくなったり。

「押すなよ! 絶対に押すなよ! いいか、絶対に押すなよ!」と言われたら、逆に押したくなったり。

 こんな感じで、人間は禁止されると、心理的な抵抗力が働くので、「ダメ!」と言われているにも関わらず、やりたくなってしまうのですね。

 旧約聖書に登場する、最初の人間アダムとイブも、神様に「食べちゃダメ」と言われた知恵の実を食べて、楽園を追放されたというエピソードがあります。

 このように心理的リアクタンスは神話でも語られているほどなので、人間の性と言えます。なので、その力はものすごく強いのです。

 なので「今日から禁煙する。タバコを吸っちゃダメ!」と自らに課しても、心理的リアクタンスが働きます。

 すると「タバコの吸っちゃダメ」という決意が、逆にタバコを吸う動機づけになってしまい、本末転倒になってしまうわけですね。

 なので「やめたくても、やめれない」という葛藤に陥るといえます。

心理的リアクタンスによって禁煙する、変わった書籍!

 今回の記事を書くにあたって、参考にさせてもらった書籍はこちらです。

「禁煙しないでタバコをやめる? 矛盾してるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、読んでみると、とても理にかなっている本です。

 さて、禁煙の記事を書いていながら変な事を言いますが、私はタバコを吸いません。非喫煙者です。

 じゃあ、なんでこの書籍を読んだのかと言うと、私はAmazonKindleで小説を発表しています。
 Kindle出版を続けていると、同じくKindleで出版しているお友達ができます。
 お友達の本は出来るだけ読んであげたいですよね。
 とは言え私は非喫煙者、禁煙本を読むのは、実を言うと気乗りしませんでした。

 だってタバコ吸わないんだもん。釣りに興味ないのに、釣りの本を読むようなものです(笑)

 きっかけはともかく、読んでみたらとても面白かったです!

 しかも紹介する記事を書くくらい、ハマっています。

 それくらい『禁煙しないでタバコをやめました〜禁煙させない心の原理を打ち負かせ〜』は、タバコを吸わない人でも楽しめる内容になっています。

 さて、この書籍の作者である@古都蕗宰(ことぶきおさむ)さんは、タバコ歴30年という筋金入りの喫煙者でしたが、禁煙に成功し、数年以上タバコを吸っていないと、自書の中で語っています。

 つまり禁煙の成功者によるエッセイなので、とても説得力があります。
 古都蕗さんが語る禁煙法のユニークな点は、禁煙しようと思って禁煙に成功した訳ではなく、気づいたらタバコを吸わなくなっていた、という点です。

 なので心理的リアクタンスが働かず、自然とタバコから離れる事ができたのです。

 では、著者である古都蕗さんは、どのようにして禁煙に成功したのか、見ていきましょう!

どうやって、タバコをやめないでタバコをやめることが出来たのか!?

 元喫煙者である古都蕗さんは、あらゆる禁煙方法を試してきました。

 禁煙セラピー、禁煙外来を受けたり、薬を服用したりしていましたが、禁煙が上手くいく事はありません。
 一時的にタバコから離れる事は出来ても、一ヶ月もすると、またプカプカと吸い始めたと語っています。

 というのもまず、自らに「タバコは吸っちゃダメ!」と課します。

 さらに、古都蕗さんの健康状態と、タバコの臭いが気になる家族から、家と車での喫煙を禁止されていました。

「ダメと言われたら、やりたくなってしまう」心理的リアクタンスが、古都蕗さんにも働いているのは一目瞭然です。

 では古都蕗さんは、心理的リアクタンスという抵抗力を働かせないで、タバコをやめたのでしょうか? 

 結論から言うと、タバコをやめたのではなく、タバコを変えただけです。
 しかしこの変化が、最終的にタバコをやめるきっかけになりました。

 どのようなタバコを吸い始めたのかと言うと、それは電子タバコです。

 なぜ電子タバコに変えただけで、タバコをやめる事ができたのか?

 古都蕗さんは、ある日、ひょんな事から国産の電子タバコである『プルーム・テック』を手に入れました。

 プルーム・テックは紙巻きタバコとは違い、電子器具にカートリッジとカプセルを入れて使います。
 このカプセルに、タバコの葉っぱのような粉が入っており、この煙を吸うわけですね。

 さてプルーム・テックはタバコ独特のヤニの臭いが少ないという特徴がります。また、なんとなく健康への害も少なそうです。

 このような理由で古都蕗さんは、家族から家と車での、喫煙を許されました。

 古都蕗さんは「タバコを吸っていい」という自由を手に入れたので、必然的に心理的リアクタンスが働くなります。

 更にプルーム・テックを吸い始めた事によって、喫煙スタイルに変化があらわれたのです。


 紙巻きタバコは一度、火を着けたら最後まで吸わなければいけませんが、プルーム・テックは一本吸いきるという切れ目がありません。
 だいたい50回の吸引で味がなくなりますが、吸い続けることもできるし、数回吸って止める事も出来ます。 
 こうして古都蕗さんの喫煙スタイルは、プルーム・テックを2、3回吸ってやめるというものになりました。

 こうして『いつでも、どこでもタバコを吸っていいという自由』と『プルーム・テックによる喫煙スタイルの変化』によって、古都蕗さんのタバコに対する執着が薄れていきまた。

 すると、外出先でわざわざ喫煙所に行って、タバコを吸う事がなくなりました。
 そもそも、喫煙所に足を運ぶ事が面倒になったと語っています。

 こうして少しづつタバコから離れていった古都蕗さんですが、いつの間にかタバコを吸わなくなっていました。

 タバコを吸いながら禁煙を達成出来たというのは、なんとも不思議な話しに感じますが、心理的リアクタンスを働かせず禁煙するというのは、とても理にかなっていると思いました。

禁煙だけじゃなく、あらゆる○○禁に応用できる!? 

『心理的リアクタンスを働かせない』というのメソッドは、禁煙に限らず、あらゆる○○禁に応用できると思いました。
 これが、非喫煙者の私が、この書籍を読んで面白いと思った理由です。

 例えばダイエット。「お菓子を食べちゃダメ!」と自らに課すと、心理的リアクタンスが働いて、ついお菓子に手が伸びてしまいます。

 また飲酒も同じ事が言えますね。
「お酒を飲んじゃダメ!」と決意すると、例外なく心理的リアクタンスが働きます。

 なので禁煙に限らず、あらゆる○○禁を達成するためのヒントが、この書籍にはあると感じました。
 なので喫煙者だけでなく、幅広い人の役に立つ書籍と言えます。

 皆様もぜひ『禁煙しないでタバコをやめました〜禁煙させない心の原理を打ち負かせ〜』を読んで、実生活に役立ててください!


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