続「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは? 2024ver.
今年の夏は暑くなりそうだ…との予想通り、東京は暑い日が多いようですが皆様もお身体には十分お気をつけてくださいね。
さて、私は過去エントリ
「諸戸、ふたたびカナダに行くってよ」
にある通り、カナダのモントリオールでの生活に入っております。こちらは昨年と比べて天候もよく、気温は20~28℃と大変過ごしやすい気候で、皆様に少し申し訳ないような(笑)そんな気持ちにもなりつつ、充実した毎日を過ごしております。
ただいま、こちらで子供の教育的行動の変化をキャッチしながら、新規事業構想をカタチにしピッチ資料に落とし込む作業を行っています。
帰国後に詳しくこちらでの生活についてもご報告させていただきますね。
さて、今回は前回エントリ、
「続「部下」としてどう接する!?上司タイプで使い分ける!コミュニケーション術 2024ver.」
の続きとなっております。
このnoteを書き始めて3年と半年あまり。もっとも読まれていたエントリ
「「部下」としてどう接する!?上司タイプで使い分ける!コミュニケーション術」
「「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは?」
今回は「「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは?」に、今ドキ事情を取り入れた、アップグレード2024年版をお届けいたします。
コミュニケーションは手段!でも…
前回もご紹介させていただきましたが、
「「部下」としてどう接する!?上司タイプで使い分ける!コミュニケーション術」
「「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは?」
これらの記事がたくさんの方に届いたということは、どういうことなのでしょうか。
つまりは
「上司、部下の関係性、コミュニケーションに不安を感じている方が多い」ということですね。
片一方の問題ではなく、双方が難しさを抱えている、相互に悩んでいるわけです。これはどちらか一方が悪い、という話ではなさそうです。
そして、前回エントリ
「「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは?」でもご紹介している通り、ひとつの解決手段、それが
「コミュニケーションの手法そのものを変えてみる」です。
こちら、何度もご紹介させていただいております
「ソーシャルスタイル理論」は、誰も簡易に取り入れることができ、効果の高い方法ですので、お試しいただければ幸いです。
また、過去エントリ
「マネジメントスキルをインプット!管理職デビューの前に」でご紹介している、管理職として部下にどう指導していくのか、も合わせて参照いただければと思います。
これらの手法は、
「相手によってコミュニケーションの方法を選んでいく」
ものです。
きちんと利用できれば、これだけでコミュニケーションの問題は大方、解決するほど、高い効果がございますので、まずはここから始めていただくのが良いでしょう。
しかし、これを読んだ方の中には、
「コミュニケーションの手段を変える」ことに抵抗を感じる向きもあるかもしれません。まるで自分を偽って相手に迎合しているような気持ちにもなるのでしょうか。もちろんそんなことは決して無いのですが…
「手法やテクニックではなく、もっと人間的に、相手と距離が近くなるというか…心が寄り添えるようなコミュニケーションを知りたい」と感じる方、うん、お気持ちは分かります(笑)
ということで、今回は「手段」「手法」ではなく、もっと簡単な、部下との距離を縮められる、いわば「上司としての言葉がけのコツ」のようなものをご紹介させていただきます。
「理想の上司像」その実態と現実
まずはこのランキングをご覧ください。
Z世代にとって理想の上司、トップ5がこうなっております。
すべてが「コミュニケーションに関すること」なのですね。
「経験、知識がある」「リーダーシップがある」など、仕事の出来よりも、「コミュニケーション」の方が重要と思われているのです。
この結果、どのように感じられるでしょうか。うまく部下とコミュニケーションを取れていて上手くいっているという方もいらっしゃると思いますし、中にはショックを感じる方もおられるかもしれません。
チームを引っ張る強さも、仕事をバリバリとこなし部下を鼓舞することも、
「お疲れさま、よく頑張ってるね、困ったことは無い?」の一言には勝てない、ということなのかもしれません。
しかし残念ながら、これが「部下の考える理想の上司」です。まずは、
「部下が上司に求めるのは、コミュニケーション」ということ、しっかりと心得て欲しいのです。
「理想」を語る部下のキモチ
このランキングのもう一方の側面に注目してみましょう。
こういったアンケートに答える際、皆様ならどのように考えを巡らすでしょうか。恐らく自分の現状を思い浮かべながら答えを出すのではないでしょうか。
「自分の上司は…でも本当はこういう人が上司だったらいいのにな…」
といった具合です。
つまり、アンケートによく見られる「理想の◯◯」とは、現実には決していない、まさに夢の存在として語られているのですね。理想の上司像というアンケートを取ると、上位に芸能人やスポーツ選手が入ることは皆様もご存知だと思います。しかし、大谷選手やHIKAKINさんの人と也など知る由もありません。完全にイメージだけで答えています。それは聞く方も答える方も重々承知です。
それらと同じく、このアンケートで語られる「上司像」もまた、いるはずのない、部下の心の中だけのイメージということですね。
このアンケート結果を見て、自分はとてもじゃないけどこんな上司を目指すことなどできない、そんな上司いるわけない、と思った方、貴方は正しい(笑)
そんな上司はそうそういないですし、こんな人であり続けることは現実的には難しい。つまり、あまり心配しないでください、と言いたいのです。
「イメージ」を捉えてみよう
と言ってもこのような上司像が理想と思われているのは事実なわけですから、このイメージを使わない手はありません。
ありもしない上司像に振り回されるのではなく、このイメージをこちらから積極的に使って行きましょう、ということですね。
まず、この理想の上司像、どのような人物を思い浮かべるでしょうか。
・気軽に相談しやすい
・感情的にならない
・仕事について丁寧に教えてくれる
・部下に優しい、面倒見が良い
・立場関係なく、意見を聞く姿勢がある
なんとなく、のイメージで結構です。
例えば「フレンドリーで友達感覚」「穏やかで優しげ」「対等な物言いを許してくれる」などでしょうか。
「指導」ではなく「対話」
こちら引用元の記事にもある通り、今の若者は上司に対して、強いリーダーシップや決断力といった強さを一番には求めておりません。
それよりも、同じ目線を持った対等の仲間として当たり前の気づかいと優しさが求められているのです。
指導力のある、強いリーダシップを持つ上司とはどのようなものでしょうか。
即断即決、強い言葉と姿勢で部下を鼓舞し、的確に指示を出すーこのようなイメージを持つのではないでしょうか。
一方、若者が理想とする上司像はどうでしょうか
・相談
・優しさ
・対話
このようなものでしたね。
この2つの上司、コミュニケーションにおいて大きく違う点があることにお気づきでしょうか。
部下の話を聴きましょう
強いリーダーシップを発揮し、的確な指示をビシビシと飛ばす、デキる上司は、指導力もあり、私たちを引っ張ってくれます!
あくまでもイメージの話だ、と前置きをしておきますが、こういった上司とのコミュニケーションは、恐らく「指導」「指示」になることが多くなるのではないでしょうか。
「指導」「指示」、もちろん仕事では必要なことです。内容が的確であることも大切です。いざ困った時にリーダーシップは有効に働きます。
しかし、これらに足りてないものがあります。
それは「対話」です。
理想の上司像にもあったように
・気軽に相談できる
・立場関係なく、意見を聞く姿勢がある
これらのイメージからは「指導」「指示」にはない、相互に話す要素が含まれております。
「指導」「指示」は、あくまでも上司から部下への一方的な言葉の投げかけになることが多くなるでしょう。しかし、部下が求めているのは、対話、もう一歩踏み込んだ言い方をすれば
「聴いてくれる」ことなのです。
もう一歩!の言葉でコミュニケーションを!
「部下としっかりと対話しましょう」こう書くと、それは当たり前の心得だよね?と思われてしまいます。
しかし、(もちろん対話はとても大切ですよ!)
「部下の話を聴きましょう」
まずはこれを!これだけを!意識していただきたいのです。
喋りに自信が無い、雑談が苦手という方は、
「何か聞きたいこと、言いたいこと無い?」と付け足すだけでも全然違います。とにかく部下の話を聴いて欲しいのです。
部下に対する言葉がけのちょっとしたコツなど詳細は、過去エントリ
「「上司」として「部下」へのコミュニケーション、「もう一歩!の言葉」とは?」にて紹介しております。ご覧いただければ幸いです。
例えば部下に業務を命じる場面
「この資料を作っておいて」「わかりました」
この部下の何気ない「わかりました」
実は、部下の人数分の「わかりました」があります。
「他の業務が忙しいのに」
「明日まで作ればいいかな」
「どうして自分がやらなきゃいけないんだろう」
これら部下の思い、言い分には、部下なりの感情、事情があります。そこで、
「この資料、何に使うかわかる?」
この一言を添えることで、部下が仕事の意味を理解しているか、誤解が無いか、不満を募らせてはいないかがわかるかもしれません。
理解していなければその場で教えることができます。つまりは成長するのです。
不満があるのであれば理解し、改善できるかもしれません。
思い違いをしているのであれば誤解を解くことでコミュニケーションの質が上がるかもしれません。
まずは上司からの
「もう一歩!の言葉」
そして
「部下の言い分を聴く」
これを心がけることで円滑なコミュニケーションを図ることができるようになります。
「もう一歩!の言葉」と書いて貼りましょう
なるほど一言添えて話を聴く。それだけだったら明日から試すことができるかもしれない。そう思っていただければ大変嬉しく思います。
本当に簡単な心がけでできるこの方法、とても簡単でかつ、効果的なのでぜひ取り入れていただきたいと思っているのですが、方法が簡単であればあるほど、浮かび上がる欠点があります。
それは
「人は忘れてしまう」ということです。
どんなに簡単な方法でも、実践できなければ意味がありません。そして、簡単だからこそつい忘れてしまうのです。
人は忘れてしまうもの。こればかりはどうしても避けようがありません。
なので、定期的に思い出し、「ああそうだった声かけができていないな」と心を新たにする、その機会を増やしていただくしかありませんし、これが一番確実な方法だとも思います。
なので、付箋に「もう一歩!の言葉」と書き、パソコンモニターの上に貼り付けていただきたいのです(笑)
最初は、「ああそうだった」「しまった忘れていた」の連続かもしれません。しかし、心がけていくうちに習慣となり、身に付いていきます。
非常に原始的な方法ですが、付箋にして貼る!スマホの待ち受けにする!何でも結構ですので、目に付く場所に「もう一歩!の言葉」と、ぜひ!書いていただければと思います。
上司から部下へのコミュニケーション、多くの方がお悩みの課題ですが、何も饒舌にならなくても、理想の上司を目指さなくても、あと一歩の言葉と、話を聴く!これで多くのことが解決できるはずです。
その他、部下のタイプ別コミュニケーション方法や、部下の成長を促すコミュニケーション術など、多くの研修がございます。お困りの際は弊社㈱Tenmaruまでご相談いただければ幸いです。
昨年もご紹介させて頂いた社会人基礎力研修、こちらのオンライン講座をご希望の企業様・受講者の方々がいらっしゃいましたらぜひ、画像をクリックしてお問い合わせください!
コミュニケーションの神髄は「聴く」こと!もう一歩!の言葉で円滑な関係を目指しましょう!円滑なコミュニケーションは組織作りの屋台骨!Tenmaru流コミュニケーション術でより良い組織を目指しませんか?