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2024年3月の記事一覧

漱石の『文学論』が面白いんじゃね?(1)

漱石の『文学論』が面白いんじゃね?(1)

近頃、漱石の話が多いんだが。

発端はシャーロット・ブロンテ著 阿部知二訳『ジェイン・エア』を読んだことがきっかけだった。それについてはこちらで。

漱石蔵書の『ジェイン・エア』も是非とも読んでみたいと思うものの、まずは『文学論』から。

漱石『文学論』を求めてまずは図書館で借りてみることにする。

近隣の図書館が2つあって、図書館Aに岩波文庫の『文学論』があることは知っていた。だが、その日は図書

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漱石の本棚

漱石の本棚

タイトル画像・・・
これを見た瞬間にただただ見とれてしまった。

これは空想でもなく創作でもなく、この世に、そしてこの日本に紛う方なく存在する本棚である。それは、

漱石の本棚

こちらのサイトから使わせていただいた。

漱石が生存中にこの通りに並べていたのかどうかはわからない。だが、少なくともこれらの本は漱石が事実所有していた本そのものであり、中を開くと(おそらくは、間違いなく)漱石が余白にペン

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まだ読んでないのに語ってみる『国語の辞典をテストする』

まだ読んでないのに語ってみる『国語の辞典をテストする』

先日、辞書に関する記事を書いた際に「暮しの手帖」に掲載された「国語の辞典をテストする」という記事を読みたいと、そう書いた。すると、なんと、Akioさんがこのような記事を届けてくださったのである。

もう、テンションは爆上がりで、
「読みたい」が
「読みたい!読みたい!読みたい!」
くらいにはね上がってしまった(笑)。

記事の後半でテストの要約を提示いただいていて、とてもわかりやすい。上手くまとめ

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コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』

コーリー・スタンパー『ウェブスター辞書あるいは英語をめぐる冒険』

この感想を読書メーターに書いたのは、もう4年ほども前になる。こちらの本の感想である。

メリアム・ウェブスター社はアメリカ最古の辞典出版社であり、著者コーリー・スタンパーはウェブスター社の辞書編纂者である。

辞書の編纂者とは日本もアメリカも同じなんだなと、つくづく感じる。こつこつと用例を収集し、悶々と語釈に悩み、黙々と現代語に向き合う。そういう人たちだ。

さて。
本書の目次である。

Hraf

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